まるで日本グァタパラ移住区

 また前回の更新から随分と日数が経過してしまいました。前回の日記が3月の話なのでおよそ3カ月ぶりになります。現在はなんとアジア圏に来ています。日本ではなく、アジア圏におります。諸事情があり正確に現在地が公開できないのですが、元気にしております。←韓国に滞在していたのですが、再びブラジルに戻っています(2024年7月3日)

 今回は前回の日記の続きである、ゴイアニアからサンパウロに向けて自転車で走行していた途中日本人が1960年代に移住したグァタパラ移住区に立ち寄らせていただきました、その時の日記です。

SNSを通じて

ブラジリアの首都を出発してゴイアニア、そこからパラグアイを目指す予定でした。メッセージを受け取ったのはブラジリアに到着する前だったと思います。

 送信主はブラジルに移住した方らしく、文章がとても丁寧でとても好感のある文章だったのを覚えています。グァタパラを地図で検索するとサンパウロの北西に位置して入おり、その時点ではブラジリアからパラグアイへ抜けようと考えていたのでそちらは通りませんと返信。

 しかしゴイアニアくらいからどうしてもサンパウロに向かわなければならない用事があり、結局サンパウロの方面に向かうことにしました。この展開というのは話すと長いのです割愛です。とにかく自転車の進路をサンパウロの方へ向けると、グァタパラはゴイアニアからサンパウロの中間地点にあります。メッセージにはお近くを通る際にはお立ち寄り下さいともあったので、これは移住した方の話を聞けるよい機会かと思い、グァタパラを通過する方向でサンパウロを目指すことにしました。

 グァタパラは南米最大の都市サンパウロのおよそ280㎞のところに位置しているのが下の地図からわかります。

グァタパラ移住区に到着

 グァタパラ移住地に到着予定の数日前から移住者の2世である方と連絡を取り合い、いよいよグァタパラまであと10㎞といったところで、その方が迎えに来てくれました。

【写真】グァタパラまで23㎞の標識

人力での移動にこだわっているので荷物だけ持ってもらい、残りの行程を荷物なしでグァタパラに向かいました。途中結構な雨が降り出しましたが、荷物がないので快調に飛ばして無事にグァタパラに到着。

 自転車で走っていたのでよくこのあたりの地形が分かったのですが、ゆるやかな丘陵地で高台に上がると遠くまで見渡せますが、下ると今度は見通しがきかなくなります。道の両脇にはサトウキビがびっしりと生えており、その中の道を進んでいくと、やがて開けて家々が見えてきます。

 グァタパラは町の名前で正確には移住者たちはグァタパラから少し離れたグァタパラ移住区という地区に住んでいるようです。

まるで日本

 グァタパラ移住区についてから早速素晴らしく歓迎していただきました。到着した日の夜はすき焼きをごちそうになり、湯船につからせていただきました。

 前日まで雨に打たれながらガソリンスタンドで寝ていたのにかかわらず、温かく迎えてもらい、本当に感無量でした。

 そしてなんとも驚いたのが、このグァタパラ移住区では日本の食材などが手に入りやすいということ。もちろん購入もできるそうなのですが、農業に携わっている方もおり、自作の野菜なども出回っているそうです。

 この移住区には1960年代に日本からの移住が開始し、当時は政府が移住を進めており、その計画でこの地の移住が始まったそうです。現在が2024年なのでおよそ60年以上前に日本人が移り住んできたことになります。当時の移住者は家族で移住することが多かったようです。私がお世話になったTさんのお父さんも家族で移住しており、Tさんはこのグァタパラで生まれ育ったそうです。

 Tさんの両親は日本人なので2世といっても日本語が堪能です。またこの移住地に住んでいる日本人の2世、それから3世も日本語が通じるのです。

 ここで連日歓迎していただき、すっかり自転車移動の疲れを癒すことができました。

【写真】移住地で歓迎してもらいました

移住地でパフォーマンス

 このグァタパラ移住地にてTさんのおかげによりステージでパフォーマンスをする機会をいただきました。

 このグァタパラ移住区では日本語が通じるということで日本語でのパフォーマンスとなりました。

 居住区の老若男女が集まってくれ、初めての日本語でのパフォーマンス、やはり日本語であると必要以外のことでも話せるのでいつもと同じネタとはいえ、なかなか楽しく演じることができました。

 

【写真】グァタラパラ移住区でパフォーマンス

 ここでパフォーマンスをさせてもらってからサンパウロに向かいます。

 長らく更新しなかった割には短い日記となりました。

 今日は以上です。

 ツイッターのほうがこの日記より更新がまめです。

<関連リンク>
首都ブラジリア到着とNHK出演
目的地の一歩手前でなぜかカタールへ首都ブラジリアまで1000㎞を切りました
ツイッターで更新、最新情報をつぶやいています。

最新情報をチェックしよう!

20 南米編の最新記事8件