韓国からブラジル、そしてパラグアイへ

 韓国のテレビ出演が終了し、自転車のあるブラジルに戻りますというお話が今回の日記になります。9月29日に日テレ系列で「マンガ級ピーポー」というテレビ番組で収録したものが放送されました。

現在は11月になっており、パラグアイの首都アスンシオンにおりましたが、移動しアルゼンチンのブエノスアイレスに滞在しております。

宮君に18年ぶりに再会

 韓国からイスタンブール経由でブラジルに戻ってきたという話なのですが、韓国でもう一人18年ぶりに再会した宮君。

宮君は2006年にパキスタンのクエッタという町で会い「イランまで自転車でどう?」という軽い感じで声をかけたところ「行きます」と即答で、その後自転車を購入してパキスタンからイラン、そしてアゼルバイジャンまで自転車、そしてカスピ海南岸も横断した、あの宮君です。

 韓国にいる旨を宮君にメッセージしたところ、なんとちょうど家族旅行で宮君も韓国に。ゴールデンウィークで家族旅行が韓国という偶然、しかしもう日本に帰国する日ということで、空港に行く直前に駅でおちあい、空港まで一緒に向かいました。

 当時はバックパッカーであった宮君も18年の時を経て娘が3人のお父さんになっており、熱血漢だった宮君もおだやかに3人娘と奥さんと和気あいあいな家庭を築いてイランで一緒に走行したのがはるか昔のことのように感じました。

【写真】インチョン空港にて宮君と再会

グァタパラの収穫祭へ

 イスタンブール経由で韓国からブラジルに無事に戻りました。韓国の滞在が思いのほか長引いてブラジルはおよそ2カ月ぶりです。韓国からブラジルに戻ると今度は逆のカルチャーショックを受けます。
 ブラジルから韓国へ行ったときは「日本と似ているな」という感想でしたが、今度は「町の様子が随分と違うな」「人の反応が陽気だな~」とか「道で寝ている人が多いな」などという印象でした。

 ブラジルのサンパウロに戻ってからまず最初のイベントは日系人の集まりでのパフォーマンスでした。ブラジルは世界で最も日系の移民が多い国とされていますが、本当にそれを感じます。特に街や都市のコミュニティに接する機会があるとこれほど日本人がいたのかと思うほど日本人の数が多い、まさか地球の裏側のブラジルにこれほどの多くの日本人が生活しているとは驚きです。

 そういった日本人が集まる場所でのパフォーマンスは日本語でさせていただきますが、これまで海外の国々を転々としていて日本語でパフォーマンスをする機会がなかったので日本語でのパフォーマンスがとても新鮮に感じます。

 まずは年配の方が多い、熟練クラブでパフォーマンスをさせていただきました。

【写真】熟練クラブでマジックショー

 それから日本人移住者が切り開いた土地であるグァタラパラの収穫際にも参加させてもらいました。

【写真】グァタパラ収穫祭のステージへ

 ブラジルの大都市サンパウロから300㎞ほど離れているグァタパラですが、多くの日本人が暮らしており、未だに日本の生活様式を引き継ぎ生活されている姿にとても感銘を受けます。グァタパラではとても暖かく迎えてもらい、多くの在住の日本人と接する機会がありました。

グァタパラを出発

収穫祭が終了後に大変にお世話になったグァタパラ移住区を出発。自転車の流れ者でしたが、出発日には日本人協会に50人ほどが集まってくれて見送りをしてくれ、お弁当屋、日焼け止めなどまでいただいてしまい、本当に至れり尽くせりでした。グァタパラの方がこのサイトを見ているかわかりませんが、本当にお世話になりました。ありがとうございました。

【写真】グァタパラの皆様に見送ってもらう

 グァタパラを出発したのですが、このグァタパラで知り合った、ここから300㎞くらい先のバストスという町でやはりフェスティバルがあるとのことでパラグアイに向かう途中でバストスに立ち寄りやはりステージに立たせていただきました。

 このバストスでも温かく迎えていただき、本当にありがたく思います。

【写真】バストスでも温かく迎えていただく

 バストスから引き続きパラグアイを目指しますが、道中色々なところで在住の日系の人々にお世話になることになります。

 またバストスから少し離れたマリンガでも歓迎してもらい、行く先々で歓待していただきもう本当にありがたい限りです。

【写真】マリンガでも日系の方たちに迎えていただく

 以前からブラジルには日系人が多いとは聞いていましたが、今回のブラジルでは本当にそれらを実感しました。日本のちょうど裏側になりますが、このブラジルで多くの日本人が社会に溶け込み生活している姿を実際に見られたのが大変に印象深いです。もちろんヨーロッパやアジアでも現地で生活する日本人には時々お会いすることもありましたが、このブラジルではみなこの地に根を張って生活しているという感じがしました。

 マリンガまで来るとパラグアイの国境までもう目と鼻の先です。そしてこの国境付近には世界三大瀑布のひとつであるイグアスの滝があります。

イグアスの滝を経てパラグアイへ

 普段からあまり観光名所に足を延ばすことはないのですが、この世界三大瀑布のひとつであるイグアスの滝は是非見てみたいと足を延ばすことにしました。

 ちなみに三大瀑布の残りの二つはアフリカ大陸のジンバブエとザンビアにまたがるヴィクトリアの滝、北アメリカ大陸のアメリカ合衆国とカナダにまたがるナイアガラの滝となります。

 イグアスの滝は通常は入園形式で観光バスで公園入口から滝まで行くのですが、自転車直接行ってもよいというので自転車で公園内を走り滝まで行くことにしました。公園がやたらに広くて自転車で片道12㎞くらい、近いだろうと思ったら大違いで結構大変でした。

【写真】国立公園内も自転車で走行可能

しかしイグアスの滝は想像以上に大きく偉大で大変な思いをしても来てよかったと思ったのでした。イグアスの滝を見たらいよいよパラグアイに向かいます。

というわけで本日もオチもなく終了です。

<関連リンク>
サンパウロからアジア方面へ
ザ・マジックスターまさかの展開
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