ボリビア入国

 現在パナマ共和国、首都パナマシティに滞在しながらブログを書いております。ブログと現在との時差があまりに大きくなったのでこのところ真面目に大雑把に更新を進めています。

 日記ではようやく2025年の年が明けたところです。現在10月13日ですので、あと10か月分で現在に追いつく予定です。

 前回の日記ではパラグアイのチャコ地方で都市が明けたというところからです。

パラグアイ最終日は

 蚊と戦いながらパラグアイの北部を抜けていきます。チャコ地方は相変わらず平野が広がり、ひたすら直線道路を朝から晩まで進むといった感じになります。
  
 ボリビアの国境300㎞手前で初めて、道路標識に「Bolivia」の文字が出てきて嬉しくなります。

【写真】道路標識にボリビアの文字

 北まで来てもチャコ地方の蚊は大きく、強く、多数、そして日中でも活発、その上服の上から刺してくるので自然物、例えは木とか草とかには近づけません。少しでも草むらに入ろうものならば無数の蚊の餌食になります。考えた末に、休憩は人工物のそば、例えばバス停やガードレールで休むということしかできません。少しでも蚊に付きまとわれると、自転車に便乗してどこまでもついてくる恐ろしい蚊です。自転車にくっついてくるのでどんなにスピードを上げても振り切れず、自転車を止めるとすぐに襲ってくるのです。と前回に引き続き蚊の話が長くなってしましましたが、そのぐらいチャコ地方の蚊は恐ろしかったのです。

 写真を見てください。昼食を準備しているのですが、草むらに近づくと恐ろしいことになるので道路の路肩の幅が広くなったところで休憩しています。

【写真】休憩といって日陰に行くと大変なことに

 最後の村からボリビアの国境までのおよそ120㎞は本当に何にもなし。平地にまっすぐな道が120㎞。朝出発してちょうど日暮れ前にボリビアとの国境到着。

 新しい国に夜入るのはいささか心配なので明日の朝に国境を超えることにしよう。イミグレは行き来する人がそれほど多くなく、何かのんびりしたムードが漂っている。
「自転車で来て明日国境を越えようと思う」とイミグレの人に伝えると

「そうかじゃあ、イミグレの建物の中で寝てよいよ」とまさかの返答。

イミグレといえば国と国との国境を守る厳格なイメージがあったのに、ひょっこりやってきた正体不明の自転車旅行者を建物の中で寝せてくれるとは、耳を疑ったが、再度確認すると、「いいよ、いいよ、こっちだよ」と建物の中へ。建物の中は冷房が来ていていてひんやりとした空気が気持ちよい。それよりなにより、建物の中は恐怖の蚊が圧倒的に少ないのでとても快適。

 「あのすみにテントを張ってよいよ」と建物内の一角を指さしていうので、今日はここにテントを張らせてもらって寝ることにしよう。パラグアイ最後の夜は冷房の効いた部屋で快眠となった。

 

【写真】まさかのイミグレーションの建物内でテント

いよいよボリビアに入国

 エアコンが効いていたのでとてもよく眠れた。テントをたたんで、昨日のイミグレのグスターボさんに挨拶をして、パスポートにスタンプを押してもらう。これにてパラグアイを出国。ひとが穏やかで治安もそれほど悪くなく、日系の方々に大変にお世話になったパラグアイの印象はとてもよいものであった。

 パラグアイを出国すると次はボリビア側の入国である、パラグアイより立派な建物が建っていて、係の人が案内をしてくれた。パラグアイとボリビアどこが違うのかあまりわからないけど、ボリビアの係の人の方がなんとなくイメージのアンデスの衣装にみえる。ボリビアの係の人もとてもやさしい感じがした。

 ところでこのイミグレの係の人の対応が実はその国の最初の印象になる。係の人が優しいとなんだかよい国だなと勝手に思い込み、係の人が厳しかったりすると、なんだか厳しそうな国だなと思ったりしてしまうのです。

 ボリビア側も問題なく入国。今度は入国のスタンプを押してもらえて、改めてボリビアに入国となった。

 両替はパラグアイ側で余ったパラグアイのお金グアラニーをボリビアのお金であるボリビアーノに変えていたのでここからはボリビアーノを使う。

 

【写真】ボリビアのお金単位はボリビアーノ

 ネットで調べると大体1ドルが7ボリビアーノということらしい。イミグレのすぐ出口でコーヒを路上で販売したので一杯お願いしてみる。すると4ボリビアーノ、大体1ボリビアーノが22円なので、90円くらいの計算になる。「パラグアイと比べて同じくらいの物価かな」とコーヒーを飲みながら思う。この時はまだボリビアにはとんでもない闇レートといわれる流通のレートがあるとは知らなかったのです。

【写真】イミグレの出口でコーヒー4ボリビアーノ

ボリビア走行開始

 コーヒーを飲んでイミグレの敷地を出るとすぐそばに商店が並んでいたので値段を調べる意味でもちょっと立ち寄ってみました。ここではカップのコーヒーが5、写真の卵を挟んだパンが4合わせて9ボリビアーノ、およそ190円。コーヒーは熱湯がカップに入っていて、テーブルの上のインスタントコーヒーを自分で加えて飲むというスタイル。これを朝食として出発。

 

【写真】ボリビアで食べた朝食190円ほど

 ボリビアの道もしっかりと路肩があり、なかなか走りやすいです。

【写真】ボリビアの道もなかなか走りやすい

しかしこの時は気が付きませんでしたが、ボリビアに入ってからは棘(トゲ)のある植物が多く、路肩を走っているとパンクすることが多くなりました。

 

【写真】タイヤに見事にトゲが刺さっている

 国が変わると大小の変化があります。そういえばパラグアイのチャコ地方にいた恐怖の蚊がいなくなりました。

 というわけで今回からはボリビアです。

 今日は以上です。

<関連リンク>
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