ボリビアの見どころを一気に周る

 2025年11月になりました。現在は中米はコスタリカの首都サンホセに到着したところです。日記では2025年3月前後の内容ですので、未だに8カ月差ですが、少しづつでも今に追いつくように久しぶりに更新しています。

 前回はボリビアのアンデス山脈に突入したというお話でしたが、今回はボリビアの見どころを一気に周ったというお話になっています。

南米3大カーニバルの地

 ボリビアと聞くと多くの人はウユニ塩湖を思い浮かべると思います。ところがボリビアには他にも多くの見どころが存在していました。例えば南米3大カーニバルに一つといわれるオルロのカーニバル。実際オルロを訪れるまで知りませんでしたが、ちょうどオルロを通過するときにオルロには有名なカーニバルがあると聞き、さらに時期もぴったり、コチャバンバの日系の方に紹介していただいた現地の方にお世話になり、チケットも購入してもらえました。

 オルロの入場チケット。席により価格は色々、今回は350ボリビアーノ、流通レートでおよそ4500円でしたが、高い席になると12000円を超えるようです。

【写真】オルロのカーニバルの入場券

 このチケットでカーニバル開催中はずっと観戦できるようです。カーニバルが開催されるのは4日間ぐらいですが、私は土曜日と日曜日の二日間だけ観戦。驚いたのはカーニバルは夜には終了して一旦解散となると思っていたのですが、そんなことはなく、夜通し連日行われるのです。

【写真】南米3大カーニバルのオルロのカーニバル

 写真を見てもらうとわかりますが、カーニバルは主にパレード。オルロのカーニバルは悪魔に仮装したパレードからブラスバンド、それから監督官の踊りなど色々なテーマのグループがパレードをしていきます。それが永遠と続いていきます。

 そしてさらに驚いたことには雨が降り始めても席を立つ人はおらず、皆そのまま見続けています。オルロは標高3700mもあるのでかなり肌寒いのですが、雨が降っても夜になっても多くの人がこのパレードを見続けているのです。さすがに私は雨がぱらつき、夜になったので退散。翌日また戻ることにしました。

 しかし南米3大カーニバルを見られたのはボリビアでの大きな思い出です。

やっぱりウユニ

 ボリビアといえばウユニ塩湖といわれるほど有名なウユニ塩湖。自転車で進むルートから外れていたので「また次回」と考えていたのですが、ウユニ塩湖で鏡張りが見えるシーズンということなので、オルロに自転車を置かせてもらい、折角なのでバスでウユニ塩湖まで足を延ばすことにしました。ウユニ塩湖は塩湖なのですがちょうど2月から3月の雨季のシーズンには水が薄く表面に張り、それにより鏡のように景色を反射することで普段と違う景色が見えるそうです。

【写真】雨季にはウユニ塩湖の鏡張りの景色が見れる

 自転車はオルロにおいていったのですが、ウユニの町には写真撮影用に自転車を貸し出してくれるツアー会社があったのでそのツアー会社でウユニ塩湖に向かいました。ウユニは塩湖なので水が溜まるともれなく塩を含んだ水になります、この塩水は鉄とは相性が悪く、直ぐに鉄を錆びさせるのです。案の定このツアー会社の自転車も鉄が露出している部分は錆がひどかったです。手入れをまめにしないとすぐにタイヤが回らなくなりそうでした。

【写真】貸し出しの自転車で写真撮影

 ウユニ塩湖はこの時期雨の日も多いのですが、たまたま運がよく晴れたのでよい景色が見られました。今まで幾度となく写真では見ていましたが、やはり実際にそこに足を運ぶと360度この景色。絶景といわれる理由がわかります。

 素晴らしい景色が見れたので満足してオルロに戻りました。

もう一つボリビアといえば

 ウユニ塩湖を見て満足したのですが、もう一つボリビアには有名な都市があります、それが事実上首都とされるラパスです。サンタクルスはボリビアで一番大きな都市で、首都はスクレという都市なのですが、実際にはラパスに行政機関や国会があるのです。またラパスは夜景がきれいなどでも有名です。

【写真】夜景が綺麗であると評判のラパス

 それからラパスに向かう理由が実はもう一つ。サンタクルスで大変にお世話になったレストランけんちゃんの支店がラパスにもあり、そこでもパフォーマンスをできる機会をいただいたのです。折角なのでラパスを訪問してこちらでもパフォーマンスをさせていただきました。標高3800mでパフォーマンスはなかなか機会がないので貴重な経験となりました。

【写真】レストランけんちゃん、ラパス店でのパフォーマンス

久しぶりに山へ

 レストランけんちゃん、夜景も堪能できたのでラパスでは思い残すことがなかったのですが、このラパス近郊には標高6000mを超える山に比較的簡単に登れるツアーがあると聞いて、ラパスに来たついでにその山に登ってみることにしました。標高は6088mのワイナポトシ山です。

 エベレストの登山経験があるので6000m峰くらいは簡単に行けるだろうと思っていましたが、ところがどっこい、エベレストの登頂はもはや20年前の話です。久しぶりに雪山を登るためのアイゼンを足に装着、山頂を目指しますが、足がなかなか重い、極めつけは急斜面で登山靴が脱げて下に落下するという失態。これは登れないかもと思ったのですが、どうにか時間までに山頂に到着。

【写真】標高6088mのワイナポトシ山

 山頂から見える景色は素晴らしかったですが、同時に雪山の怖さも思い出しました。

自転車で下るデスロード

 ワイナポトシ登山を終えラパスに戻ると、同じツアー会社が「デスロード」と呼ばれる自転車で坂道を60㎞くらい下るツアーも運行していたので、自転車で下るというのであれば普段自転車に乗っているので「得意なのでは?」と思い参加することに。

 ところが、実際にツアーに参加してみると、長時間ゆっくり時間をかけて自転車を漕ぐのとは全く別物の坂道をいかにスピーディーに下るかというツアー。しかもツアーの名前にもあるように「デスロード(死の道)」といわれる崖の淵を走るという恐怖の坂道。自転車のブレーキワイヤーが切れたらやばいなどと心配していると次々に他の参加者に抜かれてしまい、坂を下りきった時には後方になっていました。

【写真】ラパスのデスロードツアーにも参加

 というわけボリビアでは日系の移住区、そして絶景、はたまた色々な経験もさせてもらい、本当に思い出に残る国となりました。

 今回は以上です。

<関連リンク>
アンデス山脈に突入
ボリビアにもなんと日本人移住区が
ボリビアに入って驚いたこと
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