2025年11月1日となりました、現在は中米のパナマからコスタリカに向けて自転車で移動したところです。ブログの日記はボリビアですのでその差およそ8カ月となっています。
少しでもその差が縮まるように努めています。なかなか進まない現状です。今回はボリビアの日本人移住区を後にしアンデス山脈に突入したというお話です。
迫るアンデス山脈
日本人移住区からさらに東に進むといよいよアンデス山脈があります。地図で見るとボリビアの東側は茶色の部分があります。このあたりからアンデス山脈になるわけです。
具体的にサンタクスルから東に目指すとコチャバンバという町がありますが、ここのコチャバンバは既に標高が2600mあるので、アンデス山中にあるといえます。
サンファン移住区を出て2日、いよいよ遠くに山が連なっている姿が見えてきました。

「いよいよアンデス山脈か」
と思ったと同時になぜかコンドルは飛んでいくが頭の中にかかりました。自転車で山岳部はかなり大変なので回避したいのですが、回避する道はありません。とにかく行くしかないということです。覚悟を決めてアンデス山脈に向かいます。
ひたすら押し登る
ツーリング用の自転車であれば、ギアを軽くして荷物を満載した自転車といえど漕いで登ることができるのですが、現在使っているママチャリのギアや軽い・中・重いの3段のみです。ママチャリですのでハードな坂道を上るように設計されていません。むしろ近所を簡単に乗れるように作られています。このママチャリもまさかアンデス山脈を登らされるとは思っていなかったと思います。

とにかくママチャリでの山岳地帯の登りは「歩き」または「押し歩き」でしか進めません。自転車を押しながら歩くという方法になります。当然スピードが落ちます。大体人間の歩く速度は平地で時速4㎞くらいといわれますが、ママチャリを坂道を押す場合は3.5㎞かそれより遅くなります。もちろん坂の勾配によりますが、時速4㎞で進めればかなりありがたいです。
アンデス山脈、ママチャリでは全く歯が立たずひたすら押し歩いてます。
現在標高2000m前後まできました。ヒマラヤ山脈の時に比べるとGoogleマップで高低差、カーブの数までわかってしまうので助かっています。
坂の途中でテントでしたが、夜中に豪雨に見舞われ大変でした。 pic.twitter.com/rGbp2zDgLr
— 岩崎圭一@中米自転車走行中 (@bikeandmagic) February 14, 2025
この時速だと登り道が20㎞あると、ここを登りきるのに単純に5時間以上かかるということになります。坂道が長いと朝から日が暮れるまでずっと自転車を押しているということもあります。
コチャバンバはまだアンデス山脈の入口
標高2600mのコチャバンバに到着しました、標高2600mにある街ですが、かなり大きな都市で驚きました。周辺の街の人口を含めると100万人以上のようです。

コチャバンバでも日系の方の紹介でパフォーマンスをする機会をいただきました。
コチャバンバでの出番が終了しました。在住の方のご縁に感謝です。
夜は海外青年協力隊の集いに参加させてもらいました。
20人くらいの邦人若者の中に1人だけおっさんだったので、静かにしている予定でしたが、騒いで申し訳ない、反省しております。 pic.twitter.com/lBFjsSA9vC
— 岩崎圭一@中米自転車走行中 (@bikeandmagic) February 17, 2025
コチャバンバはまだアンデス山脈の入口に過ぎません、ここを後にしてさらにアンデス山中に向かいます。地図を見るとどうやら4000mを超える峠があるようです。高山病に注意しなければならない高度です。
4000mを超える峠
コチャバンバを出発すると再び登り道が始まります、登り道は自転車を押す以外に何もできないのでひたすら押し歩くのみです。標高が上がるにつれ、涼しくなってくるのですが、3000mを超えると涼しいというより寒いとなります。また空気も薄くなってきているのを実感します。地上では何ともない行動でも息が切れる。平地近くの坂道であれば自転車を押しても息が切れないのですが、3000mを超えるとなんだか少し歩くと息が切れてしまうので休まないといけない。こうなるとさらに進みが遅くなります。
標高が高くなると木々の背丈は小さくなり、やがて森林限界に達すると木々はなくなり、はげ山になってきます。コチャバンバの付近では35000mあたりから木が少なくなってきました。
そしてコチャバンバを出発してから4日目、標高4486mの峠に到着しました。

この時はもう4000mを超える峠はないだろうと思っていましが、まだまだこんなものでありませんでした、アンデス山脈。
今回はこの辺で。
<関連リンク>
ボリビア入国
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