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11アジアの終わり編

  • 2006年12月12日

アジアの終点

地中海と黒海をつなぐボスポラス海峡でアジア大陸は終るとされている。 そのポスポラス海峡にまたがっている大都市がイスタンブールだ。つまりこの海峡を横断すればアジア大陸からヨーロッパ大陸に渡ったことになるというわけである。 アジアの終点だと思うと感慨深いが、考えると通ってきたグルジアやアゼルバイジャンな […]

  • 2006年12月9日

警察署にて

やはり建物の中は暖かい、とは言え明け方は寒くて寝袋の中で丸くなる。 12畳位の広さがある倉庫なのに、私の体温のせいか窓ガラスが曇っている。 昨日聞いた話ではここは標高1420mらしいから、外で寝るのなら相当な寒さを覚悟しなければならないだろう。 荷物を詰め出発の準備をする、朝食は昨日ファティさんにも […]

  • 2006年11月11日

命をもらう

寒い朝、一走りし自転車を止めて休んでいると、どこから現れたのか 一人のおじさんが「こっちに来い」という。 「はて?」と思うが、田舎に悪い人はいない。(と思っている。) 言われるままにおじさんの後について行く、おじさんは パン屋に入った、おじさんについて私もパン屋に入る。 中は大きなかまど、そしてたく […]

  • 2006年11月5日

工事現場

夕方になってもさっぱり雨は止まない、むしろ強まるばかり。 こういうときは寝るところを探すのに一苦労する。 ついでに風も吹きつづけているのでかなり屋根が広くないと 雨が吹き込んでくる。 道路沿いの名も知れない町で日が暮れる。 自転車を走らせ、時には押しながら眠れそうなところを探し始める。 晴れてさえい […]

  • 2006年11月2日

トルコの路上

いつも新しい国に入り、初めて手品をするときは緊張する。 「この国の人の反応は?」 「果たして見てくれるのだろうか?」 「お金を入れてくれるだろうか?」 などなど・・・ 東欧とされるグルジアの首都では、 旅行者を珍しいと思う人もいないらしく、街中で自転車を止めて 立っていても誰も見向きもしない。 イン […]

  • 2006年10月31日

真夜中の訪問者

トルコに入国して最初の夜、どこで寝ようかと悩んだ。 国が変わると眠れるところがいろいろと変わる、 タイではガソリンスタンド、 マレーシアではバス停、 インドではトラックドライバーの寝床 イランでは公園 という具合だ。 だから初めての夜はどこで寝られるのか分からない。 黒海沿岸を走り出してから、昼夜問 […]

  • 2006年10月30日

コオロギ

グルジアのトビリシでお会いしたジュンベル・レジャベさんは 9年間で200カ国以上の国を自転車で旅行したという驚くべき人だ。 グルジアを自転車で旅行していると 「ジュンベルさんを知っているか?」 とよく聞かれる、彼はグルジアでとても有名なのだ。 今日も話しかけてきた人が「ジュンベルさんを知っているか? […]

  • 2006年9月29日

トビリシの夜

目の前の野球帽を深くかぶった男は自分はマレーシア人だと言っている。 確かにグルジア人にしては浅黒いし、ヨーロッパ人というよりはどちらかというとアジア人の顔に見える。しかしこんなアジアともヨーロッパとも言えない辺境にマレーシア人がいるとは思えない、どうも胡散臭い。 だが彼と話を続けているとどうやらそれ […]

  • 2006年9月8日

アゼルバイジャン野宿

アゼルバイジャンに入国してから町外れで日が暮れた。 とにかく新しい国ではどこで寝ていいかが最初の難関だ。 しかも今日は雨が振ったり止んだりで条件がよくない。 ちょうどいい具合に軒がある車庫のあった。車庫のみたいに見えるけど轍もなく車が入っている形跡はない。明日の早朝に出発すれば何の問題もないだろう、 […]

  • 2006年9月7日

酔っ払いを見て

お世話になったヤバさん一家が国境までわざわざ見送りに来てくれた。 イランに入ってから4カ月弱本当に数多くの人にお世話になった。 入国した当初はいきなり軍隊につかまり「どうなることやら」と思っていたのに、今はもう少しこの国に留まっていたい気持ちだ。 しかし「もう少し居たい」と思う気持ちで国を離れた方が […]