TAG

カスピ海

  • 2006年8月26日

それぞれの旅

朝6時くらいだろうか目が覚めた。 今日は早起きする必要がないのに、なんとなく寝ていられないのだ。朝日はもうすっかり昇り辺りは明るい、水面の状態は最高に良く波ひとつない。 航海中の日々なら間違いなく漕ぎやすい日だっただろうと思うが、こんな波の状態も今日から無関係になるのだ。 テントで寝ていた山さんも起きている、山さんは今日テヘランに旅立って行ってしまう、いや、山さんだけでなくけい君もタトゥも今日旅立 […]

  • 2006年8月12日

浸水

今日はやたらに水が船内に入ってくる。 今までは1時間に1回水を汲みだせばよかったのに、今日30分に一度汲みださなければならないほどだ。原因は分かっている、先日船を丘に上げたからだ。 船の木が乾燥し乾いて、縮んで隙間が大きくなったのだ。 船の側面からも船内に水が滴り落ちるのが見える、こりゃヤバイ。 ガンジス河を下る時にインド人がやっていた穴を埋める方法を急遽試みる。木の隙間にナイフの刃を使い脱脂綿を […]

  • 2006年8月11日

荒れる海と小さな村

満月に近い月が雲の無い空に浮いている、その月を蚊帳越しに眺めている。 無風にもかかわらず海は荒れていて波の音が絶えず聞こえる、今日の出港は無理そうだ。 こんな日に出て行っても波に船がひっくり返されるだけだろし、波が高いと出港すらできないのだ。 日の出前に起きる日が続いての今日は少しゆっくりしよう。 日が昇って少し経つと暑くて眠るどころではないので日陰を探して移動し、再び横になる。この時点で蚊の心配 […]

  • 2006年8月6日

拘束

そのモーターボートはものすごい勢いで近づいて来た。 「また海上警察が来たのかもしれない」。 出航してから10日間、もう何度も海上警察がやってきたので要領は分かっている、大抵全員のパスポートを提示して何事も無く終る。 しかし今回は違った 「ちょっと署まで来い」 と言うのだ。この海の上 「ちょっと署って、どこだ????」 でいると、ロープを投げて 「これに船をつなげ」 という指示をされる。抵抗するわけ […]

  • 2006年8月5日

レジャーランド

朝4時起き、まだ誰も起きていないかと思ったら、暗闇の中、山さんが起きていて驚いた。 鍋に水を入れてお茶を沸かす、朝の暖かい一杯が体を目覚めさせる。 イラン8月の日中は焼かれるような暑さだが、この時間は肌寒いくらいだ。船の側に荷物を運び、まず船を水面に浮かべる。 宮君が船を抑えている間に我々が荷物を素早く積み込む。けい君がいかりを外し船を押し出しそれと同時に自分も船に乗る。まだ出港から一週間しか経っ […]

  • 2006年7月29日

謎の男

ホンの数日のつもりで一緒に走り出したフィンランド人のタトゥ、気が付けば既に2ヶ月以上行動を共にし、現在も一緒にカスピ海横断の旅をしている。 酷暑の中、自転車を漕ぎ野宿ばかりで修行の様な旅行なのに何が彼を惹きつけるのだろう。 日本人である私と宮君は「根性」とか「気合」とか暑苦しい言葉が好きで無駄にがんばってしまうのだが、タトゥの場合はそういった精神論など全く感じさせない。 「ムーミン」が「巨人の星」 […]

  • 2006年7月28日

とにかく出航

朝4時30分、まだ夜が完全に明けない内に、船に荷物を積み込み岸を離れる。 ノリさんの午前中は波が穏やかとアドバイスしてくれたので、出来るだけ朝早くに漕ぎ出した。湾内の水面は平らで、時々モーターボートが通過するとそれで小さな波が起きるくらいだった、船がスイスイと進む。 湾の出口のテトラポットのところまでやって来た。前回の様に打ち付ける白波もない、「これならいけそうだ」手漕ぎボートで「湾を出るのは危険 […]

  • 2006年7月24日

ノリさん

一旦湾の中に引き返した。それだけで「ほっ」とする。 外の海とこの防波堤に守られている湾の中では状況が明らかに違った。 船を寄せられそうなモーターボートツアーの会社に船をつける。ここの店員さんの一人が日本に行っていたことがあるとかで日本語が話せた。 彼は外の海に行くには許可証が必要で、州を越えるのも許可証が必要だと言う。実際には分からないが、それが本当だとするとまた厄介なことである。 今日はここに船 […]

  • 2006年7月23日

ダルヤ、カタルノック!!

今日は練習兼ねて船で港を出てみようと言うことになった。 船を手に入れてしまったし、海が荒れているといっても行ける程度なら出航したいのだ。とりあえず全員ライフジャケットを着込み、波が静かだという早朝をねらって船を漕ぎ出した。 湾の中は見た目に波がないように見えるが、川に比べると水面が荒い。水面が荒いということは手漕ぎボートにとってはつらく、湾を出るまでに相当な時間がかかる。 やっと湾を出るといところ […]

  • 2006年7月20日

湾の海と外の海

バンダレアンザリ港に来てカスピ海の様子を見る。 港に着いた時、私達が目にしたのは港の中のカスピ海。波はなくとても静かな海面に見えていた。 しかしその後、港を離れ湾外のカスピ海を目にすると、それは大きく違ったものだった。 白い波がひっきりなしに岸に押し寄せ、その波の高さ、勢いなど船を漕げるのかと思うほどだ。カスピ海は湖となっているが、実際には海の様に写る。確かに琵琶湖の553倍だものな。 地元の人も […]