イタリア・ナポリで実際にあった犯罪、または聞いた犯罪など。防止策も。

2016年12月

イタリアで最も治安が悪いと評判のナポリ。ナポリにおよそ長期で滞在し、色々な犯罪を体験したり見かけたのでまとめました。

ナポリに行く人はぜひ参考にして注意してください。

【写真】軽犯罪が多いナポリの街
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定番スリ

ナポリと言わず、イタリア全土で多いのがこのスリです。

日本ではスリの被害はほとんど聞きませんが、イタリアではどこでも「スラれた」「盗られた」というのを耳にします。

もちろんナポリにもスリがいます。

特に人混みが多いところでは注意が必要です。著者も実際スリの被害にあっことがあります。ナポリは危険と聞いていたし、スリの被害にあったという話も聞いたことがあるので警戒していたつもりだったのですが、いつの間にか背中のカバンの上部チャックが開いており、小銭用の財布がなくなっていました。

幸いにして小銭用の財布だったのですが、これが紙幣やカード、パスポートが入ってた貴重品袋だと思うとゾッとします。

また知人が不審に近づいてきた人にポケットの中の携帯をすられたという話も聞きました。日本では携帯電話を後ろのポケットに入れたりしますが、ナポリでは厳禁です。というか日本国外では携帯電話を後ろのポケットに入れるのはやめたほうがよいでしょう。




・防止策としては

1.貴重品は出しやすいところには入れない。面倒でもカバンの奥や取り出しにくいところに入れる。間違っても取り出しやすいところには入れない。

2.人込みを避ける。不審な人物とは距離を置く。特にナポリ駅前通り。

3.チャックや開閉口は簡単に開けられないようにカバンを前にかける。

4.基本的に貴重品はあまり持ち歩かない

などがあります。

【写真】人込みは要注意。

置き引き

これもナポリ、イタリアで多い犯罪です。カバンを置いて少し目を離したすきに、それがなくなっているというもの。写真を撮る時にも注意です。一眼レフのように両手で写真を撮る場合荷物を絶対に放置しないように。

駅でチケットを買うときや、時刻表を覗き込む時、何かを撮影する時に大事な荷物から手を離した瞬間に起こります。

またベンチなどでも要注意です。携帯電話のチャットに夢中になっている最中、また疲れてウトウトとしてしまう時も要注意。

電車で景色に見とれている最中などもあります。

大型バスの荷物を出し入れしている時に一つの荷物を置いて、もう一つを取りに行ったら、置いておいた荷物がなくなっていたという話もあります。

・防止策

とにかく荷物から手を目を離さない。他のものに集中する時は荷物を体に挟むなどする。常に体の一部に荷物をつけておく。

電車などの網棚に乗せる荷物は自分から見えるところに置く。座席に置く場合は自分より奥に置くほうが望ましい。また常に体で押さえるように持つ。

日本の感覚で席を取るために荷物を放置というは絶対にしないように。

iPhone売り、パックナポリ

これもナポリでは有名な犯罪です。

買った商品が家に持ち帰ると中身が違うというものです。近年は高額なiPhoneやスマートフォン、iPadなどを路上で「買わないか」と持ち掛けてきます。

iPhoneは最新モデルで新品に近いものが100ユーロと破格なのですが、この商品は見せものです、実際に購入する時にはすり替えられるので買ってはいけません。100%すり替えられます。それが有名なナポリの手口です。

以前はタバコのカートンを売り、持ち帰たったら中身がスチロールだったという手口と一緒です。

ナポリ中央駅前広場右側
【写真】ナポリ中央駅前広場は特に注意

iPhoneの場合は巧みにケースに入れますが、ケースごとすり替えられますので買わないように。どんなに注意していても、仲間があなたの注意を引き付けてその瞬間にすり替えるので全く気が付きません。

・防止策

間違っても駅前の路上で売っているiPhoneには手を出さないように。

いかさま賭博

これもナポリ駅前の名物といってよいほどよく見かけます。

ナポリの駅前ガルバルディ広場を歩いていると数人の大人が段ボールのテーブルを囲んで騒いでいます。

のぞき込むと何やら3つのカップの一つにボールをいれ、カップをグルグルと移動させて、どこにボールがあるかを当てさせる賭博です。

エキサイトしている周りのお客が20ユーロ、50ユーロをポンと賭けて、当てては倍にしていきます。

一見すると簡単にボールのある場所がわかります「こんな簡単なのなら自分もできる」と思ってはダメです。

そう思って実際にお金をかけると、あら不思議、あなたが思ったカップにボールはありません。マジックの古典カップ&ボールです。

段ボールを囲んでいる4,5人はすべて仲間、グルです。エキサイトしている様子を演じて、カモを引き付けているのです。そこでのぞき込んだり、興味を示した人が、カモになるのです。

見たろ?簡単だろ?あんたもかけてみないか?

と必ず誘われますが、絶対に手を出してはダメです。周りの4,5人は仲間なのでいいようにカモられるのは間違いありません。

・防止策

テーブルの囲んで賭博している人に近づかない。のぞき込まない。



ひったくり

【写真】ナポリは細路地をバイクが駆け抜ける。

ナポリは細い路地を結構なスピードでバイクが走り抜けていきます。また二人乗りが非常に多いのもナポリの特色です。

そういったバイクがカバンをひったくることがあるようです。自転車の前かごや肩に簡単にひっかけたカバンをひったくっていきます。カバンのひもを切らてひったくられたとう話もあります。

またiPhoneを操作していたらそれを持っていかれたという話も聞いたことがあります。

・防止策

ナポリの街を歩くときはひったくられないようにカバンはたすき掛け、ハンドバックは脇にか抱えるなどしたほうがよいでしょう。

街行く人を見ればわかりますが、周りの人が持っているような持ち方をしましょう。

不審なバイクが近づいてきたら、荷物をがっちり抱えます。

ナポリ駅前がとにかく危険地帯

【写真】ナポリ中央駅は危険地帯。

著者がスリにあったのもナポリ中央駅の前、ガルバルディ広場です。とにかくこの広場の脇の歩道は人がごった返していていろいろな人がいるので要注意。

スリはもちろんインチキ賭博やiPhone売りもこのあたりでよく見かけます。

ナポリ中央駅に到着する場合、よく犯罪防止の準備をしてからわき目を降らずにこのエリアを通過するのがよいでしょう。

犯罪さえ気を付ければナポリはピザがおいしく、見どころが沢山ある魅力的な街なのでぜひ訪れてみたいところです。

今回は以上です。
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