イタリア都市封鎖とは一体どのような状況か

イタリアでは新型コロナ感染者数の爆発的な増加を受け、3月11日から全土の都市封鎖が施行されています。

4月になった本日も施行されている状態です。

3週間が経過し、徐々に毎日報告されている新規感染者すうが減少を見せています。

今回は全土封鎖、それは一体どういった状況なのかを解説します。

全土封鎖とは一体どうなるか
【写真】全土封鎖とは一体どうなるか
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全土封鎖

文字通りのイタリア全土が封鎖された状態です。

簡単に解説すると

・都市間の移動禁止

・不要不急の外出禁止

・生命維持のための外出は許可される

・不要不急の仕事も禁止

という状態になっています。

全部のお店が閉まった状態になり、道行く人がほぼゼロといった状態です。

ナポリのメインストリートトレド通り封鎖状態
【写真】封鎖時のナポリのメインストリートトレド通りの様子

ちなみに普段のトレド通りの様子は下の写真ですが、多くの人でにぎわっているのが分かります。

全土閉鎖以前のトレド通り
【写真】全土閉鎖以前のトレド通り

スーパーと薬局は営業している

全土閉鎖になり、すべてのお店が閉まってしまったら大変ではないのか?と思われますが、スーパーと薬局だけは営業が許可されています。

【写真】お勧めスーパーSole365
【写真】スーパーと薬局だけは営業している

しかしスーパーに入るにも、スーパー内が混雑しないように、入場制限があります。

スーパーの規模によりますが、一度に一定の人数しか店内に入れません。

そして店内で買い物を済ませ、出てきた人の数に応じて列に待っている人が入店できます。これを繰り返しスーパーの店内の人数を一定に保っています。

スーパーの入店を待つ人々
【写真】スーパーの入店を待つ人々

待っている間も間隔を1m開けて待つように指示されます。

混雑している時は30分以上、店内に入るのに待ちます。

店内の商品は全土閉鎖依然と変わらぬ品ぞろえになっています。日本ではトイレットペーパーなどが不足しているというニュースが取り上げられていますが、イタリア南部の都市ナポリのスーパーでは品不足している商品は見当たりませんでした。

商品は豊富にある
【写真】商品は豊富にある

新鮮な果物から、野菜、牛乳、卵、お肉と日常と変わらぬ品ぞろえです。

新鮮な果物も並んでいる
【写真】新鮮な果物も並んでいる
スーパーは種類が沢山
【写真】パスタも売り切れていない

スーパーの前には大きなトラックが到着して、商品を搬入していたので商品の生産、運搬の工程は正常に機能しているようです。

商品の搬入、運搬業は機能している
【写真】商品の搬入、運搬業は機能している

生活用品が不足なく手に入るのは封鎖中でもありがたいことです。

また薬局以外にもキオスク、タバコ屋と電話ショップは営業をしていました。

タバコ屋は営業している
【写真】タバコ屋は営業している

イタリアのキオスクやタバコ屋はバスの乗車券を販売しています。バスも乗客はほぼいない状態で運行されいるようです。
恐らく、買い物に行くのにバス乗車が必要な人いるので、そのための措置ではないでしょうか。

バスは運行されていた
【写真】バスは運行されていた

許可証があれば移動可能

目的があり、どうしても行かなければならない場合には移動できます。

イタリア語のサイトから許可証をダウンロードして所持し、パトロール中の警察官に質問をされたらそれを提示するという仕組みになっているようです。

駅と鉄道制限があるものの許可があれば乗車できるようです。

ほぼ人影がない鉄道駅
【写真】ほぼ人影がない鉄道駅

2020年4月2日イタリアのミラノからローマは一本のみの運行の様です。

4月2日ミラノからローマの運行は1日1本
【画面】4月2日ミラノからローマの運行は1日1本

移動制限がされているので乗客もいないものと思われます。

ごみの収集はある

家庭から排出されるゴミの収集も定期的にあります。

もしごみの収集が止まってしまったら、これも大変な事態になってしまいます。

またガス、水道、電気の供給は問題ありません。

2020年4月に入り

イタリアの新型コロナウィルスの感染者数は4月1日減少傾向にあるとの見解が発表されました。

国の高等衛生研究所(ISS)が3月31日、感染者数が「ピークに達した」とする見解を示した。(参考:サイト

連日発表される感染者の数が、前日を下回る日が連続しています。

しかし4月3日までの全国封鎖措置は延長されるようです。

イタリアのスペランツァ保健相は3月30日、新型コロナウイルスの感染拡大に伴う封鎖措置を少なくともイースター休暇の12日まで延長する方針を示した。現時点で、封鎖措置は4月3日までの3週間としている。 (参考:サイト

このまま減少が続き、収束に向かうとよいですね。

・2020年4月1日

感染者8057人、死亡13155人、回復16847人

・2020年4月2日

2020年4月2日、イタリア新型コロナ感染者数
2020年4月2日、イタリア新型コロナ感染者数

感染者83049人、死亡13915人、回復18278人となっています。

今回は以上です。
<関連リンク>
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