3月10日から開始されたイタリア全土都市封鎖が6月3日にいよいよ解除となりました。
同時に海外からの旅行者の受け入れも開始するようです、街の様子はどうなったでしょうか。
イタリア政府発表
5月16日イタリア政府は6月3日からの国内の移動制限の解除を発表しました。
イタリア政府は16日、新型コロナウイルス対策の厳しい移動制限を6月3日から緩和し、出入国を解禁する政令に署名した。国内でも同日から、県から県への移動が認められる。ジュゼッペ・コンテ首相が政令に署名し、政府は16日朝にこれを公布した。(参考:サイト)
また国内の移動制限だけでなく、国外からの入国も認めるとう緩和になっています。
この発表があったのが5月16日、徐々に緩和を進めてきたイタリアでは規制緩和に伴う、2次感染の増加がみられず、新規感染者、死者ともに減少傾向で6月3日を迎えました。
これを受けて6月3日当初の予定通り、移動制限が解除されました。
街の様子
6月3日より、州境間の移動制限が解除され、イタリア国内の移動が自由となりました。街の様子に少々変化がありましたので気が付いた点を挙げてみます。写真は実際に6月3日南部の都市ナポリで撮影したものです。
・交通量が増えた
なんといってもこれでした、行きかう車の量が多くなりました。
バイクの数も大くなった印象です。ナポリではよく見かける二人乗りも頻繁に見かけました。
・駅に人が多くなった
ナポリ中央駅に立ち寄りましたが、封鎖中はガランとしていた駅も人が増えていました。特に乗車券を購入する自動発券機と窓口には行列ができていました。
・お店は普通営業
お店は5月18日から営業できていたので、それほど封鎖解除の影響はないようです。店内に入るには1m距離を保ち、マスク着用というポスターが貼ってあります。
多くの飲食店も店内で飲食できるようになったようです。
国外からの旅行者
イタリアは同日国外からの旅行者の受け入れも開始したとのことですが、まだEU圏内の国々からの旅行者に限られています。
EU加盟国と欧州内での移動の自由を認める「シェンゲン協定」の参加国からの入国者については、14日間の隔離措置も撤廃する(参考:サイト)
今後の展望
都市封鎖から段階的に規制を緩和してきたイタリア。現在のところ2次感染の増加は報告されていません。
今回の州境間移動後も感染者が増加しなければ、再び国外からの旅行者受け入れ国の拡大、増加と展開していきそうです。
今回は以上です。
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