南部の大都市ナポリ。
イタリアでは3番目に大きな都市ですが、見どころも多く、観光地としても魅力的な都市です。
ナポリの歴史地区は世界遺産に登録されており、またナポリのピザ職人の技が世界無形文化遺産に登録されています。
今回はナポリにある3本のオベリスクについてです。
オベリスクとは
オベリスクとは古代エジプト時代に制作された、モニュメントの一種で鋭い塔のような形をしているものです。
しかし現在は古代エジプト期以外のものでもオベリスクと呼ばれます。
なぜオベリスクと呼ばれるかはギリシャ人が「串」という意味でオベリスコスと呼んだところからきているそうです。
イタリアを旅行していると時々このオベリスクを見かけます。
日本語では方尖柱(ほうせんちゅう)と呼ばれます。
ナポリには3本のオベリスクがある
イタリア南部の都市であるナポリにもオベリスクがあります。
ナポリには主要な3本のオベリスクがあります。いずれも旧市街、スバッカナポリです。
スバッカナポリは散策が楽しい場所なので散策をしながらオベリスクを見て回るのがお勧めです。
サン・ジェナーロのオベリスク
1つ目のオベリスクはナポリの守護聖人であるサン・ジェナーロのオベリスクです。
このオベリスクは他の2本に比べて最も古く1660年に建てられたものです。
4角の台座、バロック形式の形式の彫刻、そしてオベリスクの頂点にはサン・ジェナーロが祀られています。
サン・ジェナーロのオベリスクはスパッカナポリの目ぬき通りである、トリブナリ通り沿いにあります。
サン・ジェナーロのオベリスクは3本の中で最も低いオベリスクになります。
サン・ドメニコのオベリスク
2つ目のオベリスクは、サン・ドメニコ教会の正面広場にある、サン・ドメニコのオベリスクです。
サン・ドメニコのオベリスクは2番目に高いオベリスクです。
やはりバロック形式のオベリスクで、頂点にはサン・ドメニコの像があります。
このオベリスクは当時の伝染病であったペストを回避するために1656年に着工され、紆余曲折あり1737年に完成したとされています。
サン・ドメニコのオベリスクはスパッカナポリの中心に位置していいます。
広場にあり、この広場ではカフェテラスのカフェがあります。
イマコラータのオベリスク
最後のオベリスクはイマコラータのオベリスクで3本のオベリスクの中で最も高さのあるオベリスクです。
イマコラータとはキリスト教の用語で「聖母マリアはその存在の最初(母アンナの胎内に宿った時)から原罪を免れていた」という無原罪懐胎(むげんざいかいたい)のことを指しています。
ジェズヌーボ教会の正面広場にある、バロック形式のオベリスクです。
2本目に紹介したサン・ドメニコのオベリスクがある広場から真っすぐ新市街に方面に向かいベネデット・クローチェ通りを進んだところにあります。
18世紀の半ばに建設されたもので、高さは22mあり、ナポリバロック彫刻の最高峰ともいわれています。
いかがでしたでしょうか、今回はナポリの下町にある3本のオベリスクについてでした。
ナポリの街を散策していると、簡単に見つかります。
今回は以上です。
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