観光名所が数多くあるイタリア。
一度は訪れてみたい国です。
インターネットが普及した現代では個人で簡単に航空券からホテル予約、移動まで手配でき個人で旅行ができる時代です。
今回は個人でイタリア旅行をする際に気を付けるべきこと7つあげてみました。
簡単になったイタリア個人旅行
インターネットが普及する2000年代以前は、個人旅行というのは難しく、敷居の高いものでした。
ホテルの予約にしても旅行代理店を通じて行ったり、現地での電車の予約も日本から個人で行うのは困難でした。
しかしインターネットの普及により、日本国内にいてもイタリアのホテル予約や、電車の予約、レストランの予約まで手軽にできてしまいます。
日本からイタリアに向かう航空券でさえも、クリック一つで購入でき、本当に個人での旅行が簡易になりました。
個人でイタリアを旅行する場合、ガイドや旅行会社の人はいません、今回はそういった個人の旅行者が気を付ける、日本と違う点7つです。
それでは早速、一つ目から。
荷物から目を離さない
イタリアに到着してまず気をつけなければならないのが、荷物の管理です。
空港についてから、常に自分の荷物を目の届く範囲、または体の一部につけておくというのが大事です。
日本と大きく違う点は置き引きやスリの多さです。
日本では、席を取る場合や、トイレに行く時に荷物を置いていくこともできますが、イタリアでは厳禁です。
・荷物で場所取り
普段は警戒していても、写真を撮るためにカメラに意識が集中したり、チケットを購入するために画面に集中したりして、荷物から意識が外れた瞬間が特に注意です。盗む方もそういう状態を知っているので、スキをついてきます。
・慣れない自販機でそちらに集中してしまう。
・スマートフォンの会話に夢中になる。
・地図に集中してしまう。
とにかく荷物を持っている時はスキをつくらないように、また他のことに集中する時は荷物は体に挟む、正面で抱えるなどして、動かされた直ぐに分かる状態にしておくことが重要です。
そしてこの心理を突くために、わざと注意を引くという方法もありますのでこれにも注意してください。
・全く関係ない人が、道を尋ねたり、時間を尋ねたりしてくる。
・コインを床に落とすなどして注目を集める。
窃盗するのは人ではなくグループです。複数人で協力して窃盗をするのでとにかくスキをつくならいようにしてください。
窃盗する人はスキのありそうな人を狙います。
貴重品は奥へ
荷物に続いて、貴重品の管理も重要です。
イタリア旅行を始めるにあたり、日本と同じ感覚でスマートフォンを後ろのポケットに刺したり、充電するためにコンセントの側に放置したりするのはやめましょう。
日本と違い、なくなる可能性が高いです。
日本では他の人の持ちモノを持っていく人はいませんが、イタリアに限らず国外ではスキがあれば持っていこうという人がいます。
また、スマートフォンや財布、パスポートなどの貴重品はカバンの奥や内ポケットに入れるようにしてください。
・貴重品は内ポケット、かばんの奥など取り出しにくいところへ
ポケットの浅い部分ではスリが狙いやすくなります。
荷物の盗難と同様にスリも一人ではありません、複数人で一人を狙うので自分は大丈夫と思わないでください。
スリもスキがありそうな人を狙っています。
観光をする際には肩かけのかばんは肩からたすき掛けにします。カバンは体の後ろにならないように正面に来るようにします。
リックサックタイプも背中に背負う場合はチャックが開けられることもあるので、混雑している場所に行くときは体の正面に抱えた方がよいです。
ホテル利用した際の朝食のビュッフェスタイルや共通のラウンジでもスマートフォン、貴重品を置きっぱなしにするのは危険です。
電車は遅れる
荷物の管理の次は移動手段に関してです。
なんといってもイタリアの電車、バス、地下鉄などなど公共の乗り物はよく遅れます。
日本では数分の遅れでも、遅延のアナウンスが流れますが、イタリアでは数分単位の遅れは日常茶飯事で、珍しくありません。
・バス
・地下鉄
時には数時間遅れということもあります。
イタリアを旅行する際は、時間に余裕を持って計画することが大事です。
特に注意するのが電車の乗り継ぎなどです、日本では十分に間に合う乗り換え時間でも、イタリアでは遅延があるので、その分を考量し乗り換えの時間を多めにとってください。
空港やホテルのチェックインの時間も電車の時刻から割り出す場合も30分~1時間は余裕を持った方がよいでしょう。
また日本の新幹線に当たる超高速電車であるフレッチャ・ロッサやイタロも遅延します。
水は有料
日本でレストランに入るとまず最初に運ばれ来るお水。
イタリアでは有料です。また注文しないと水は出してくれません。
飲料水は常に購入するという意識が必要です。
レストランなどでは水は大抵に種類、ガス(炭酸)入りの水と、ガスのない普通の水です。
水を注文すると「どちらの水か?」と聞かれますので
・ガス(炭酸)入りの水が良い場合
Frizante フリザンテ または Gassata ガサータ (Per favore ペル ファボーレ)お願いしますの意
・普通のお水が良い場合
Naturale ナトゥラーレ (Per favore ペル ファボーレ)お願いしますの意
と言います。
レストランではお水の料金もかかりますが、コペルトと言われる席代2~3ユーロもチャージされます。
英語は通じにくい
日本人からすると海外では英語が共通語と思ってしまいますが、イタリアでは英語は通じにくいです。
・観光に携わる人は通じやすい
観光案内所、ホテル、有名レストラン、有名ブランド店、お土産屋などは英語が通じます。
・観光業以外は通じにくい
バスの運転手や、ジェラート屋、商店の人、スーパーのレジ、地元の人が行くバールなど
観光コースであれば英語で通じますが、ローカルのエリアに行けば行くほど英語が通じにくくなっていきます。
個人旅行で観光客があまり行かないエリアにいくのであればイタリア語の準備をしていった方がよいでしょう。
挨拶が重要
日本ではお店に入ると、お店の人がまず「いらっしゃいませ」と言ってくれます。
イタリアではお店に入っても誰も何も言ってこない場合があります、そういった場合は「ボン・ジョルノ」と挨拶をするのが重要です。
ホテルやレストラン、バールなどで店員さんと目があったら挨拶をします。
日本では店員さんに「こんにちは」というと変な感じがしますが、イタリアではお互いに挨拶をします。
・日本
入店した時に
店員「いらっしゃいませ」、
お客、無言で入店しても問題ありません。
・イタリア
入店した時に
店員「ボン・ジョルノ(こんんちは)」
お客「ボン・ジョルノ(こんにちは)」
で返します。
日本では「お客様は神様」ですが、イタリアではそうではないようです。
午後4時頃を過ぎたら「ボン・ジョルノ」から「ボナ・セーラ」に変えます。
コンビニはない
日本では至所にコンビニエンスストアがあり、24時間営業のお店も沢山あります。
イタリアにはコンビニエンスストアはありません。セブンイレブンはもちろんありませんし、ローソンもファミリーマートもありません。
近年は24時間営業のスーパーがローマやミラノなどの大都市でいくつかありますが、多くはありません。
通常の商店は7時~8時には閉店します。
スーパーなども8時閉店が多いので、スーパーで買い物をする場合は8時前がよいでしょう。
また日曜日は閉店するお店も多くあります。
行きたいお店がある場合営業日時をチェックした方がよいです。
日本の様に夜遅くでもコンビニでお弁当を買って、飲み物も買えるということは少ないので注意が必要です。
以上日本からイタリアに旅行に来た場合に気を付けるべき7つの点でした。
いかがでしたでしょうか。
特に最初の荷物の管理だけはシッカリ気を付けてください、旅行中に盗難等にあうと折角の旅行が楽しくなくなってしまいます。
今回は以上です。
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