イタリア・ローマ旅行するにあたって治安情報

長い歴史を持つローマ、イタリアの首都でもあり、一大観光地でもあります。

イタリアを旅行するのであれば必ずそのコースに入れたいローマ。

今回はローマの治安情報を外務省の海外安全ホームページを参考にしつつ、経験を踏まえて書きました。

【写真】見どころ満載のローマ市
広告

外務省海外安全情報

日本政府の外務省がまとめている世界の各国の治安状況が海外安全ホームページに掲載されいています。

旅行者このページから自分が渡航しようと思っているページの治安状況を知ることができます。

このページは全世界をカバーしているので旅行をする人は覚えておくと大変役に立ちます。

今回はこのページのイタリア→安全対策基礎データ →犯罪発生状況、防犯対策のページ、更に「都市別の日本人の犯罪被害事例」のローマを参考にしています。

外務省海外安全ホームページのイタリアのページ
【画面】外務省海外安全ホームページのイタリアのページ

スリ・置き引き

都市別の日本人の犯罪被害事例ローマの一番最初の項は

「列車,地下鉄,バス等でのスリ,置き引き」

です。

まさに、ローマで多いのはスリ、置き引きなので旅行者特にこれに気をつけてください。

安全ページでもありますが、乗り物に乗車中が特に危険です。ローマから発着している超特急、および急行はチケットがないと乗車できず、また席が指定されているのでスリ被害はあいにくいといえます。

特に注意が必要なのが地下鉄・バス・トラムです。

地下鉄は徹底して気をつけてください。

日本人は狙われます、それからグループで狙われるので本当に気をつけてください。

外務省の安全情報では

テルミニ駅及び地下鉄車内・駅構内,空港等での貴重品の盗難が多発しています。被害が多く報告されているのは,テルミニ駅,レプッブリカ駅,バルベリーニ駅など,利用者の多い地下鉄駅だけでなく,バスやトラム(路面電車)の車内及びテルミニ駅とフィウミチーノ空港を結ぶレオナルド・エクスプレスの車内などです。

と書いてあります。

スリグループは地下鉄の駅で待機して、スキがありそうな人がやってきたら、グループで狙いを定めます。そしてあれやこれやの手段を使い、スリできる瞬間を狙います。

【写真】大げさでなく、地下鉄ではスリが待機、徘徊している

実際に見たスリ現場1

地下鉄の1号線に乗り込んだ夫婦の日本人、彼らが乗り込んだ後に乗り込んだ入り口ではない近くのドアをたたく二人の女性がいます。地下鉄のドアを「ドンドン」と強打し、更にその女性二人は口をパクパクして叫びます、まず「何だろう?」と見てしまいます。

しかも車内の日本人旅行者に向かって何かを叫んでいる風です、そちらに気を取られている日本人旅行者

丁度私自身が居合わせたので、その日本人旅行者に「貴重品は大丈夫ですか?」と話しかけるとウェストポーチが開いていて財布がなくなっていました。

明らかに隣にいた女性が犯人であるので、問い詰めようとしたところ、落ちていましたと財布を返してくれて事なきを得ました。

このように仲間が注意をそらして、その間にスルのはスリの常套手段です。

混んだ地下鉄ではとにかく要注意
【写真】混んだ地下鉄ではとにかく要注意

実際に見たスリ現場2

混んでいた地下鉄に乗り込もうをしたところ、ノロノロと進んでいると、後から来た5人組くらいの集団が無理に押し入ってこようとしました。

他の扉もあるのに、あえて混んでいるところになおかつ「もっと奥へ!」と言わんばかりに押してきます。強引だな~と思っていたら背中のカバンのチャックが全開になっていました。

幸い貴重品はカバンの奥だったので無事でしたが、チャックを開けたすぐのところに入れていたら盗られていたでしょう。

また別の日ですが、女性二人組が首のマフラーを少し広げながら混んでいる電車に乗ってきました。不自然に広がっているマフラーの下で手持ちのカバンに手を伸ばしていました、気が付いたので未然で防げました。

このように日本では考えられないほどスリが多くいます。

地下鉄同様に、バス、トラムも気を付けてください。

・カバンや貴重品は体の前で抱えるようにする
・貴重品はカバンの奥、体の中にしまうようにする
・不自然に接近、押してくる人は要注意

実際スリの犯罪にあうと、スラれた瞬間は気が付かないので、「あれ、どこかで落としたかな?」という感覚になります。

スリの次に気を付けるのが置き引きです。

日本では席取りにバッグを置いても誰も持っていきませんが、イタリアでは厳禁です。

荷物を孤立させないようにしてください。

置き引きされるケースは、

・ローカル電車で少し離れたところに荷物を置いて置いた

・バスや電車などで荷物を複数降ろしている時に最初の荷物を置き引きする

・飲食店などで飲食中にカバンを足元に置いておいた

・乗車券を買うために荷物を下ろしておいた

・ATMからお金を引き出すためにATMに集中した

といった状況の時にあっという間に荷物がなくなることがあります。

これらを防ぐためには必ず荷物は目が届くよりも、体に挟むなどして保持してください。

バスの側面に荷物を入れる
【写真】バスの側面から荷物を降ろす時にも注意

実際に聞いた置き引き

喫茶店で床に荷物を置いておしゃべりで夢中になっていたところ、床に置いておいた荷物がなくなっていた。

・常に荷物の一部を体に保持
・荷物を全面、または挟んで動作を行う

日本ではマクドナルドで飲食やおしゃべりしている間に荷物に気を遣うことはありませんが、イタリアでは飲食している時もおしゃべりしている時も荷物を保持、かばんのヒモに腕を通すなどします。また携帯をテーブルの脇に置いておしゃべりに夢中になるのも危険です。

また大げさですが、旅行者は常に狙われているという意識を持ってください。

観光スポットにおけるスリ

外務省の安全情報のローマ、鉄道、地下鉄のスリの次は観光スポットでのスリです。

これだけ見てもローマにはいかにスリが多いかが分かります。

ローマには観光名所が沢山あります。

誰もが聞いたことのあるようなコロッセオ、トレビの泉、真実の口などなどあげればきりがありません。

【写真】見どころ満載のローマ

こういった観光スポットもスリからするとスリ易い場所なのです。

観光スポットではその名所に感動したり、写真を撮ったりします。このように意識が荷物に向いていない瞬間が危険です。

特に観光スポットでは写真を撮りたくなります。

一眼レフなどよいカメラを持っていたら、ファインダーをのぞき込んで構図に意識が行ってしまいます。

写真に集中する場合は、くれぐれも荷物を安全に確保しながら行ってください。

またトレビの泉のように混雑している観光スポットは地下同様に気を付けてください

ぼったくりバー

安全情報のページではスリに続いてはボッタくりバーです。

ローマのテルミニ駅,レプッブリカ駅,ヴェネト通り付近で,スイスやスペインからの旅行者を名乗る男性から英語で親しげに話しかけられ,誘われたピアノ・バーに同行したところ,ビールやワインを勝手に注文され,法外な料金を請求される被害が発生しています。

ぼったくりバーに関してはローマではあまり耳にしませんが、世界の他の都市では多くある方法です。

街中などで声をかけられ、意気投合して飲み屋に行き、そこで注文して、いざ帰ろうとするととんでもない金額を請求されるというものです。

これは一人の男性が狙われやすいので気をつけてください。

 ・知らない人、見ず知らずの人とは飲みに行かない

ぼったくりを回避するにはこれしかありません。

もしお酒を飲みたい場所を知りたいのであれば、宿の人に聞いた場所やトリップアドバイザなどでレビューのついているお店に行くのがよいでしょう。

睡眠薬強盗

外務省の安全情報ではローマでも睡眠薬強盗があるとのことです。

ローマの観光スポットで旅行者風の男から勧められたビスケットやガムを食べた後に意識を失い,気が付いた時には貴重品を全て盗まれた事例や,写真撮影等で親しくなった旅行者風の男と一緒に入ったバール(イタリアの軽食喫茶)で,ビールを飲んで意識を失って所持品を盗まれるなどの被害事例があります。

睡眠薬強盗は南米ではよく耳にする強盗ですが、ローマでは聞いたことがないのでそこまで顕著に行われていないようです。

睡眠薬強盗をさけるのは、ぼったくりバーと同様に見ず知らずの人からもらった、お菓子を口にしないことです。

また飲みに誘われて、お店とグルで睡眠薬を入れられるケースもあるので注意してください。

・見ず知らずの人からもらったものを口にしない。
・仲良くなっても知らない店に行かない

とにかく街中で知り合った人とはやたらに行動を共にしないことです。

アクセサリー売りによる押し売り等

安全情報の5番目はアクセサリー売りによる押し売り等です。これは実際に被害に遭われている人が多々います。

いわゆる「ミサンガ詐欺」です。

ミサンガとはひも状の腕輪のようなものです。

これを「プレゼントする」と陽気に話しかけてきて、腕に勝手に巻いてきます。

そしてプレゼントと言っていたにも関わらず、お金が必要だと言われます。

それが法外な価格だったりします。

日本人は「はい」や「いいえ」がイタリアの人に比べるとハッキリしない場合がおおいのでよく狙われます。

実際に聞いた話1

「ハローこんにちは!」などと陽気に話しかけてきて、「ナガトモ」などといいながら接近してきます。トモダチだからこのミサンガを上げるよと言いながら腕にミサンガを巻きます。

ミサンガを巻いて結ばれるので、簡単に外せません、すると「お金をよこせ」と豹変、結構本気の顔で怖いです。

渋々2ユーロをでも渡そうと、財布を開けた瞬間に財布の中の50ユーロ札を抜き取られて持っていかれてしまいました。

このパターンで最高200ユーロ盗られたという話を聞いたことがあります。

ミサンガ詐欺を防ぐには絶対にミサンガを腕に巻かせないことです。

観光地で相手がどんなにフレンドリーにやってきても、無視してください。

腕にミサンガを巻かれたら、いかなる手段を使ってもお金を巻き上げようとしてきますので、とにかくミサンガを巻かせないに着きます。

・ミサンガを腕に巻かせない、話しかけてきても無視する。

ミサンガを巻かせなければよいのですが、相手が強気に出てきたら、とにかくその場から離れましょう。かかわると周りのミサンガ売りと組んでとても危険です。

ニセ警官

安全情報のローマで最後に掲載されていたのがニセ警官です。

パスポートを見せろなどと話しかけてきたり、所持金チェックなどと言いながら財布を見るふりをして現金を抜き取ります。

ニセ警官は警察手帳をチラリと一瞬見せますが、ニセモノなのですぐにしまいます。

イタリアの警察官は大抵制服を着ています。

イタリアの警察官は制服を着ている
【写真】イタリアの警察官は制服を着ている

私服警官もいますが、旅行者にパスポートを持っているか?と尋ねてくることは稀です。

パスポートだけの提示なら応じてもよいのですが、その後所持金を見せろと言ったらニセ警官です。

警察官が所持金を尋ねてくるとうことはありえません。

財布を出すとマジックのようにわからないように紙幣を抜かれますので注意してください。

・警察官が所持金をチェックすることはまずありえないので応じない

以上が外務省の海外安全情報のページのローマの項目でした。

ローマ旅行中には気を付けて犯罪に巻き込まれないようにしてください。

今回は以上です。

<関連リンク>
ローマ・テルミニ駅周辺の治安について
2020年ナポリの治安はどうなのか、注意する場所など
イタリア・ナポリで実際にあった犯罪、または聞いた犯罪など。防止策も。

ツイッターで更新、最新情報をつぶやいています。

広告