ヨーロッパ大陸とアジア大陸は地中海と黒海の間にあるボスポラス海峡により分かれているとされています。
2020年の時点でボスポラス海峡には3本の橋が架けられています。
今回はこの3本の橋についてです。
アジアとヨーロッパを分けるボスポラス海峡
ボスポラス海峡はアジアとヨーロッパの間にある海峡です。
トルコ最大の都市であるイスタンブールはボスポラス海峡を挟み両側にあります。それ故にアジアとヨーロッパを結ぶ都市と表現されます。
このボスポラス海峡に最初の橋が架けられるまではアジアとヨーロッパを行き来するにはこの海峡を船で横断する必要がありました。
現在では3つの橋がボスポラス海峡にはかけられています。
第一ボスポラス大橋
ボスポラス海峡に最初の橋が架けられたのが1973年のことです。
この最初の橋がボスボラス大橋でした。
開通した当時から2016年まではボスポラス大橋という名前だったのですが、2016年に起こったクーデターで軍が橋を閉鎖した際にこれに抵抗し亡くなった市民に敬意を表して「7月15日殉教者の橋」と改名されました。
従って現在の橋の名前は「7月15日殉教者の橋」となっています。
この橋はマルマラ海(地中海)側に最も近い橋でイスタンブール市中心からボスポラス海峡を横断するにはこ非常に便利な位置にあります。
全長1510mのつり橋型の橋です。
第二ボスポラス大橋
ボスポラス海峡に2番目にかけられた大橋です。
通称はボスポラス第二大橋ですが、正式名称は「ファーティフ・スルタン・メフメト橋」となっています。
ボスポラス第二大橋は第一橋より更に黒海よりに設置されています。
全長は1510mで、やはりつり橋型の大橋です。
第三ボスポラス大橋
3本目の橋は最も新しく2016年8月26日に開通した大橋です。
通称はボスポラス第三大橋ですが、正式名称はヤヴズ・スルタン・ セリム橋と言います。この名前はオスマン朝時代の第9代皇帝セリム1世からきています。
この橋は3本の橋の中で最も黒海にある橋です。
マルマライ海側から橋を望むと、橋の向こう側には黒海が広がっているのが分かります。
写真は黒海に近い高台にあるYoros塔から撮影したものです。
かなり黒海に近いところにあるので旅行者はほぼ利用する機会がありません。
またイスタンブール市内の公共交通機関も第三ボスポラス大橋を通過しているものがないので渡る機会もないようです。
以上が2020年の時点でボスポラス海峡にかけられている3つの橋でした。
やはり最も身近で利用する機会が多いのは一番最初に建設された第一ボスポラス大橋です。
水上バスを利用した場合は横断中に見ることができます。
今回は以上です。
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