ボスポラス海峡を挟んでアジア側とヨーロッパ側に分かれているイスタンブール。
海峡を渡る橋があり、海峡を通過する鉄道もありますが、まだまだ連絡船も現役です。
今回はヨーロッパ側のカラキョイからアジア側に船で行く方法です。
アジアとヨーロッパにまたがるイスタンブール
古くからイスタンブールは「アジアとヨーロッパを繋ぐ都市」「アジアとヨーロッパにまたがる都市」などを言われています。
実際にイスタンブールは都市の中心にボスポラス海峡と呼ばれる地中海と黒海を繋ぐ海峡があり一つの都市が海峡を挟いるのがわかります。
2020年の時点ではボスポラス海峡にかかる橋は3本、海底を通過する鉄道が1路線あります。
陸路公共交通機関ではマルマライ鉄道そしてメトロバスがアジア側とヨーロッパを結んでいます。
今回は海路で横断する方法です。
イスタンブールのフェリー会社
ボスポラス海峡を横断する船を運行している会社は4社あります。
・Sehir Hatlari
最も大手なのが1844年設立した「Sehir Hatlari」社です。トルコ語ですが「シティーライン」という意味で公共の会社です。
公共の水上バスはこのSehir Hatlariのみで下記の3社は民間になります。
・TURYOL
イスタンブールを中心にフェリーを運行している民間の会社です。
民間企業としてはトルコ内で最大の規模となっています。
・İDO
2011年に民営化されたも会社です。
・Dentur
創立2002年のイスタンブールを中心とした水上バス会社です。
旅行者が主に利用することになるのは公共の「Sehir Hatlari」と「TURYOL」になります。
カラキョイから
今回の出発地点である新市街のカラキョイには「Sehir Hatlari」と「TURYOL」のターミナルがあります。
どちらの会社もカドゥキョイに向けての便を運行しています。
今回の例では「Sehir Hatlari」のVapurワプルと呼ばれる大型連絡船でカドゥキョイに向かいます。
Sehir Hatlari社の連絡船ターミナルはガラタ橋東にあります。ガラタ橋を渡ってきた場合は右手になります。
ストリートビュー
Sehir Hatlariのターミナルは下の写真です。
正面から見たところが下の写真です。
このターミナルからカドゥキョイ行きの連絡船に乗船できます。
船の種類なのでが、Sehir Hatlari社のカラキョイからカドゥキョイ路線はVapurワプルと呼ばれる大型連絡船です。
乗船方法
ゲートの入り口には次の目的地を出発地が電光掲示板に表示されているので行き先の「Kadıköy」と「時刻」を確認します。
連絡船への乗船は非常に簡単です。地下鉄と同様なゲートがあり、イスタンブールカードが使えます。
Sehir Hatlari社のサイトではカラキョイからカドゥキョイは3リラ39円となっていました。著者はトラムから乗り換え乗車して2.8リラ37円でした。
乗車時間が近い場合は船が既に停泊しているのでその船に乗り込みます。
席は自由なので空いている席に座ります。
後は出航してカドゥキョイに到着を待つのみです。航行時間は20~25分です。
到着場所はカドゥキョイのSehir Hatlariのターミナルになります。
カドゥキョイ側のSehir Hatlari社のターミナル。
ヨーロッパ側に戻る場合はここからカラキョイ行きの連絡船に乗船できます。
いかがでしたか、マルマライ鉄道でもボスポラス海峡は横断できますが、船で横断するのも趣があってよいものです。
一度は船でボスポラス海峡を横断してみてはどうでしょうか。
<関連リンク>
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