東洋と西洋の交差する都市イスタンブール。
いくつもの帝国の重要都市として栄え、現在も多くの歴史的建造物が存在しています。
旅行者にとってとても魅力的な都市です、今回はイスタンブールの治安状況についてです。
巨大都市、世界遺産もある
イスタンブールは人口1500万人以上を有する、イスラム圏では最大級の都市です。
大都市でありならもローマ帝国、ビザンツ帝国、オスマン朝などの主要都市として栄華を誇り、現在でも多くの歴史的建造物が残り、ユネスコの世界遺産「イスタンブールの歴史地区」として登録されています。
またイスタンブールは2019年に開港したイスタンブール新空港がヨーロッパからはもちろん、世界各国からの航空機のハブ空港になっておりアクセスもとてもしやすい都市です。
日本からの直行便もあります。
イスタンブールはアジアとヨーロッパの文化が融合し、歴史を重ねてきた魅惑の都市と言えます。
イスタンブールの治安はどうかというのが今回のテーマです。
治安はよい
2020年末から2021年1月にかけて実際にイスタンブールを観光してみましたが、治安状態はおおむね良好であると感じました。
特に日中の観光地、繁華街であれば全く問題はないといえます。
・日中
・繁華街
・観光地
という条件であれば心配せずに周れます。しかし下に記述する事例があるのでそこは注意してください。
地下鉄やトラム、バスの公共交通機関も利用し乗車しましたが非常によく整備されていてイスタンブールカードを利用すれば乗車券を購入する手間もなくどの交通機関も簡単に乗車できました。
→イスタンブールを観光するならイスタンブールカードを購入するしかない
公共の交通網も非常に整っていて旅行者で問題なく利用できます、ただ日本では殆どいないスリ、置き引き等の犯罪があるようですので注意してください。
日本ではスリ被害というのは殆ど聞きませんが、海外ではスリは珍しくない犯罪です。
そのため日本人はスリや置き引きに対策に慣れていません。警戒すれば防げる犯罪ですので注意してください。
・貴重品をポケットの浅いところに入れない。
日本ではスリが少ないためにあまり財布などに気を遣わず、かばんの上部に入れていますが、こちらではスリの格好のターゲットになります。
貴重品は内ポケット、かばんの奥などに入れておきます。セフティーグッズなども使うとよりよいでしょう。
・スマートフォンを後ろのポケットに入れるのも厳禁です
日本では通常のスマートフォンでも海外では高価なものになります、そういったものを後ろのポケットに入れたりするのはやめましょう。
・荷物を置いて席を立たない
日本ではカフェなどで荷物を置いたまま、またはスマートフォンをテーブルに置いたままトイレに行けますが、海外ではこれを絶対にしないようにしてください。
ホテル内のビュッヘでも席を離れる時は貴重品を持っていくように、または誰かに見ていてもらうようにします。
・荷物から離れない
観光地ではありがちですが、荷物をおいて撮影に夢中になってしまうと荷物がなくなるということもあります。荷物は常に体の一部に付けておきましょう。
夜間はどうか
日が暮れてからも早い時間帯であれば問題なく歩けます。
ただ、繁華街やお店がある明るい通りのみにした方がよいでしょう。
イスタンブールの街は路地が入り組んでいるエリアがあり、そういったエリアでは街灯がない通りもあります。
そういう通りは避けた方が無難です。なるべく大通り、人がいる通り、明るい通りを選んで歩くようにします。
超要注意事項
イスタンブールの治安はおおむねよいのですが、とにかく注意するべきことがあります。
それは日本語や英語で話しかけてくる人です。
これはには数パターンあります。在イスタンブール大使館でも常に警告文を掲載していますが、被害者が後を絶ちません。
簡単に言うとこれらの人は勧誘者です。旅行者を自分の知り合いのお店に連れていきコミッションをもらっている人たちです。
お土産屋に連れていかれるだけなら問題ないではないか?と思われるかもしれません。
しかし勧誘者の連れていくお店は必ずしも適正価格で販売しているお店ではありません。いわゆる旅行者価格やボッタくりのお店です。
・パターン1
日本語で話しかけてくる人は旧市街地に多くいます。特にブルーモスクやアヤソフィア付近に多く、一回訪れると平均3人くらいの日本語を話す人に話しかけられる感じです。
「日本人ですか?どこからですか?」
という定番の決まり文句から「落ちましたよ!」と日本語でジョーダンを言ってくる人と様々ですが、日本語を話し、親戚が日本にいるとか、日本に行ったことがあるとか、日本語を勉強しているなどとこちらの警戒心を解くようなことをしてきます。
それから少し会話に応じると、チャイを飲みに行こうやお土産屋に行こうまたはSNSを交換しようなどと持ち掛けてきます。
彼らの作戦は仲良くなり断れない状態にしてから高価なものを売りつけるなので数日かけて仲良くなるプロセスを踏むことあります。
観光地で日本語で話しかけてくる人は相手にしないようにすると防げます。
この「日本語で話しかけてくる人はボッタくりの営業マン」ということを知らなとコロッと引っ掛かりますので注意してください。
ブルーモスク付近、旧市街にて日本語で話しかけてくる人が未だに多くいます。
気をつけてください、絨毯屋やお土産に案内されて適正価格でないもの買わされたりしますので。
今は日本人旅行者も少なく、彼らも必死です。
被害者も多く、領事館のサイトでも注意勧告が掲載されています。 pic.twitter.com/IMl9vK1N8J
— Keiichi@旅行中 (@bikeandmagic) January 2, 2021
・パターン2
このパターンは新市街のガラタ橋からメインストリートのイスティクラル通りで頻発しています。先の日本語で話しかけてくる営業マン同様に在イスタンブール領事館に警告文が掲載されています。
これは日本語ではなく英語で話しかけられうパターンが多いのですが、イスティクラル通りを歩いていると
「道を教えてくれないか?」
や
「ここに行きたいのだが?」
と話しかけてくる人がいます。
自分はどう見てもアジア人なのに道を尋ねてくること自体がおかしいのですが、こういった人が話しかけてきます。
そしてこちらが
「私も旅行者なので分かりません」
と返答すると、待ってましたと言わんばかりに
「君も旅行者私もだよ」
と会話を繋ぎます。そして
「よい場所を知っているから、これから飲みにいかないか?」
となります。
途中の会話は違うとしても、最終的には「一緒にどこか行こう」という話になります。
これも非常によくあるパターンです、飲みに行った場所が仲間のところで飲食すると請求が数10万円というもの。
「高すぎて支払えない」
というとATMの場所まで連れていかれて現金を引き出すように言われます。
ここまでが定番なので新市街で話しかけてくる人は相手にしない方がよいでしょう。
旅行者は話しかけられるとつい嬉しくなってしまいますが、ことイスタンブールの旧市街や新市街で話しかけてく来る人はほぼ何かの営業です。
ついて行かないようにしてください。
まとめると
イスタンブールの治安はほぼ問題ありません。
スリや置き引きに気を付けるようにしていれば、危険はありません。
しかし言葉巧みに声をかけてくる人には要注意です。これに引っ掛かる旅行者が本当に後を絶たないのでこれだけは警戒してください。
せっかくの旅行の思い出がいやな思い出にならないようにするためにも、話しかけてくる人は相手にしないことです。
そうすればイスタンブールの旅行は素晴らしいものになるはずです。
今回は以上です。
<関連リンク>
イスタンブール一人旅行必ず気を付けること3つ
簡単!イスタンブール・トラムの乗り方解説
イスタンブール 新市街から旧市街の行き方
ツイッターで更新、最新情報をつぶやいています。
@bikeandmagicさんをフォロー