コソボからセルビアに陸路で出国

2008年に独立宣言をしたコソボ共和国。

 その独立の宣言の前はセルビアの一つの自治州でした。

 現在なおセルビアはコソボの独立を認めていません、コソボからセルビアに陸路で抜けたのでその報告です。

風にたなびくコソボの国旗
【写真】風にたなびくコソボの国旗
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コソボは

既述した通りコソボは2008年に独立宣言をしたばかりの新しい国です。

 コソボは独立を宣言しましたが、現時点で承認している国が96、そしてそれ以外の国ではコソボを独立国として承認していません。

 セルビアもコソボの独立を認めていない国の一つです。

 コソボから出国しセルビアに抜ける場合の話です。

 今回は特に首都プレシュティナの南東部にある都市ジランからの陸路国境によりセルビアに入国した場合です。

コソボ側の出国

 コソボ自身は独立を宣言している国です。

 従ってコソボから出国する場合はコソボの出国手続きが行われます、それからパスポートに出国のスタンプが押されます。

 

コソボ側の国境
【写真】コソボ側の国境

 これでコソボからの出国は完了です。次はセルビア側に向かいます。

セルビアに入国

 セルビアはコソボの独立を認めておらず、コソボはあくまでも自国の自治州であるという認識です。

 つまりコソボから出国して、セルビアに来てもただ単に自治州からの移動であり、国家間の移動ではないということです。

 簡単に言うと県を移動しているだけに過ぎないというわけです。

 当然、県をまたぐのにパスポートをいらなければ入国もありませんというスタンスです。

 

セルビア側の検問所
【写真】セルビア側の検問所

 ところが、実際には通過にはパスポートが必要です。

 パスポートを提示して、検査官に渡し、読み取り機でパスポートを読み取ります。

 ただしスタンプは押してくれません。パスポートのチェックはするものの入国というスタンプは押してくれないのです。

 つまり、ここで気を付けなければいけないのはセルビア以外の国からコソボに入り、そこから陸路でセルビアに入国する場合は「正式な」セルビア入国スタンプがないことになります。

 すると、セルビアから出国の際には「どこからセルビアに入国したか?」ということが問題になりますので注意してください。

 これはコソボの独立をセルビアが認めていないことが原因に起こる、セルビアへの不正入国です。

 従って、コソボを訪れる場合は

・セルビア外からコソボに入国、セルビア外の国に抜ける。

・セルビアからコソボに入国し、セルビアに戻る

とうい二つの方法がよいでしょう。

 上記2つの方法でコソボに入国すればセルビアでも問題がありません。

 コソボを訪れる場合は参考にしてください。

 今回は以上です。

<関連リンク>
2021年4月セルビアからコソボに入国
コソボの首都プレシュティナの歩行者専用道

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