標高6400mのキャンプ2を出発、ウェスタンクームの谷上部をローツェ(8,516m)の山にぶつかるまで進む、そこに立ちはだかるのがローツェフィエスと呼ばれる高さ1100m以上の壁面だ。
氷壁ローツェフェイス
ローツェとはチベット語で「南峰」を意味している。エベレストから見るとローツェが南に位置するからだろう。
そのローツェの西側の斜面がローツェフェイスと呼ばれている40度~60度の氷の斜面。
エベレスト南東稜登山ではここも危険地帯になる。
斜面が急なために雪崩が起きやすい、また落石の危険もある。
このローツェフェイスには、エベレスト登山に参加する各隊がロープや酸素、援助物資や人員を出してルートを工作する。
従って隊員が通過する時にはフィックスロープが張られている。
ユマールと言われる昇降機をロープに噛ませて、僅かに刺さるアイゼンの爪を頼りに登攀して行く。
呼吸が最も辛いのがこのローツェフェイスでもあった。
酸素は平地の4割。ウェスタンクーム緩斜面に比べて、ここは足を持ち上げ、手で体を引っ張り上げる。この動作を2,3度繰り返すとマラソンをしているかのように息が切れた。
このローツェフェイスの中部、7300m付近にある出っ張りにキャンプ3を設置。
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