【エベレスト登山】南東稜 ローツェフェイス

標高6400mのキャンプ2を出発、ウェスタンクームの谷上部をローツェ(8,516m)の山にぶつかるまで進む、そこに立ちはだかるのがローツェフィエスと呼ばれる高さ1100m以上の壁面だ。

【写真】ローツェフェイス、黒い小さい点が登山者
【写真】ローツェフェイス、黒い小さい点が登山者

氷壁ローツェフェイス

ローツェとはチベット語で「南峰」を意味している。エベレストから見るとローツェが南に位置するからだろう。

そのローツェの西側の斜面がローツェフェイスと呼ばれている40度~60度の氷の斜面

エベレスト南東稜登山ではここも危険地帯になる。

 斜面が急なために雪崩が起きやすい、また落石の危険もある。

このローツェフェイスには、エベレスト登山に参加する各隊がロープや酸素、援助物資や人員を出してルートを工作する。

従って隊員が通過する時にはフィックスロープが張られている。

ユマールと言われる昇降機をロープに噛ませて、僅かに刺さるアイゼンの爪を頼りに登攀して行く。

ユマールと呼ばれる昇降機をロープにつけ登る
【写真】ユマールと呼ばれる昇降機をロープにつけ登る

呼吸が最も辛いのがこのローツェフェイスでもあった。

酸素は平地の4割。ウェスタンクーム緩斜面に比べて、ここは足を持ち上げ、手で体を引っ張り上げる。この動作を2,3度繰り返すとマラソンをしているかのように息が切れた。

ローツェフェイス
ローツェフェイス登攀

 このローツェフェイスの中部、7300m付近にある出っ張りにキャンプ3を設置。

【写真】ローツェフェイスに設置されたキャンプ3
【写真】【写真】ローツェフェイスに設置されたキャンプ3

<関連リンク>
【エベレスト登山】図解+写真でエベレスト南東稜登山。その4 キャンプ2からキャンプ3
【エベレスト登山】南東稜 キャンプ3
【エベレスト登山】1996年エベレスト大量遭難事故は何故起きたか

防災、キャンプでも使えるポータブル電源【PowerArQ】

ツイッターで更新、最新情報をつぶやいています。