「雪の中で野宿」普通なら全く考えないようなことだが、状況によってはどうしても雪中で野宿を敢行しなければならない時があるだろう。
そんな時のために雪の中で野宿する方法をまとめてみた。
まずは必需品、3つ
著者は冬の北海道から標高8000mの雪上まで様々な雪の中で野宿したことがあるが、基本的に必要なものは一緒である。
逆に必要なものがないと凍傷や最悪命の危険さえあるので注意したい。
もはやこの3点は雪の中で眠るのにかかせない。
1.寝袋
雪の中は確実にマイナスの気温なのでマイナス対応の寝袋が必要。
購入の際に快適温度を確認しよう。
2.断熱マット
1.の寝袋だけあっても断熱マットが無ければ効果は半減。雪上では下方からの冷気が強烈すぎて眠れないだろう。しかししっかりした断熱マットがあれば雪はもちろん氷の上でも眠れる。
近年はエアー式のマットがあるので4シーズン向け、厚みのあるものを使用する。
3.テント
上記の二つが揃ったら降雪が無ければ眠れる。しかしテントがあるとさらに快適な睡眠ができる。
テントは布一枚といえど外界と隔たれ、自分の体温が篭るので室内は若干気温が高くなる。
また風はもちろん、雪、雨も防げるので野宿には是非欲しいところだ。
方法
1.テントを組み立て中に断熱マットを敷いて、その上に寝袋を置く。
2.寝袋に入る。
以上である。あまりにも簡単なので他に気がついたことを何点か。
・飲み水は寝袋外に置いておくと凍るので寝袋の中に入れる。
・ヘッドランプ、携帯など乾電池機器も寝袋に入れる。
そうしないと寒さのためにバッテリーが消滅、消耗する。
・脱いだ靴に雪が入らないようにする。
雪が入ったことに気がつかずに履くと凍傷になる危険性がある。
・テントの上に雪が積もり重さでつぶれないように降雪が激しい時は時々テントの上の雪を払う。
テントの脇にすべり落ちた雪がテントを圧迫してくることがあるので、その雪の除雪も忘れずに。
連日野宿になる場合
・事前に食料を確保しておく必要がある。
・ガスバーナーがあると快適になる。
ガスバーナはブタンガス使用のものにしないとテント内で燃焼させた場合は一酸化炭素中毒になるので危険。ブタンガスのものならば生成されるのは水と二酸化炭素なのでそれほど問題にならない。
・水は雪を溶かして使用する。
・とにかく体温を逃がさないようにする。
まとめ
雪の中といえど、しっかりとした装備をすれば問題なく眠れる。
しかし装備がない場合は命の危険も伴うので避けるように。
<関連リンク>
【野宿関連】野宿の方法、必需品。その3 完璧に準備された野宿。
【野宿関連】野宿の方法、必需品。その1 全く準備のない場合。
【野宿関連】究極の野宿方法
ツイッターで更新、最新情報をつぶやいています。
@bikeandmagicさんをフォロー