図解入りでエベレスト南東稜ノーマルルートを解説していく、第2回。
前回はエベレストとベースキャンプの位置関係、それからエベレストを囲む山々の位置関係などを述べた。
今回はエベレスト登山の第一歩、ベースキャンプから標高5900mのキャンプ1までの区間を立体地図と一緒に見てみたい。
南東稜の登山はベースキャンプを出発してキャンプ1に向かうところから始まる。
そしてベースキャンプを発ちすぐに待ち構えるのがアイスフォールだ。
アイスフォールはエベレスト、ローツェ、ヌプツェ(位置関係が分かりにくい人は前記事で確認)に降り積もった雪が氷河に変わり、それらが谷に沿ってゆっくりと崩れ落ちている場所である。
上記の図解では面が粗い雪面にしか見えないが、実際に近くからみると大型トラック以上の氷解がゴロゴロとしているのが分かる。
下の写真はベースキャンプから見上げたアイスフォール。
次の図解はベースキャンプからアイスフォールの下部をズームしたもの。アイスフォール地帯の表面が洗濯板のように荒々しいのが見て取れる。
アイスフォール内部に侵入すると、大小の氷壁に囲まれて方向感覚がなくなる。まるで迷路のようだ。
アイスフォールは不安定な氷塊も多く、それがいつ倒壊するか分からない。南東稜登山のなかでは事故の多いところだ。
氷塊がいつ倒壊するかは誰もわからない。アイスフォールでの事故の確立を減らす唯一の方法は、ここでの滞在時間を短くすること・・すなわち素早く抜けることである。
アイスフォールの上部になると氷塊が更に大きく、クレバスも巨大なものになる。
アイスフォールの上り切った平地にキャンプ1を設置する。
次回はキャンプ1からキャンプ2までの様子の予定。
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