公募隊登山が一般化したエベレスト。
多くの人が登山できるようになったが、登頂率は100%ではない、前回【エベレスト登山】エベレスト登頂を断念する理由、5つ。 では登頂を阻む要因をあげた。

今回はその逆、何が登頂をもたらすかを考えてみたい。簡単に要素は三つある。
・自分の状態、能力にかかわること。
・自分以外の人の力、ガイドや補助してくれる人のこと。
・運、雪崩や天候。人間の力ではどうにもならないもの。
それぞれを詳しく見ていこう。
自分に関すること
第一の要素は自分に関することである。
体調は万全か、高度順応はどうか、体力は十分かといった自分のコンディションに関するもの。
これは自分が意識することで改善できる場合が多い。
体調は夜更かしをしない、食事をシッカリ取るなど。高度順応は無理なスケジュールを組まない、体を休める。体力は事前に走りこんだり準備ができる。
最も自分の管理が行き届く要素。
自分以外の人の力
マラソンならばほぼ自力だけで行えるが、エベレスト登山では自分以外の助けが重要になる。
アイスフォールのルートに始まり、山頂までのロープの固定。
これらはガイドやシェルパ(現地ガイド)によって工作される。
彼らの成果が山頂まで導いてくれる。
自分のコンディションがよくてもルートができていなければ山頂にたどり着くのは難しい。
年により異なるが、ルート工作が大幅に遅れることもある、自分ではどうにもならないので彼ら力を信じるしかない。
運
最後の要素は「運」とした。
この運は人間の力ではどうにもならないものを示す。
ことエベレスト登山でどうにもならないのが天候。
自分の状態がよく、ルートが山頂までできたとしても天候に恵まれなければ山頂に立つことはできない。
そういう意味ではこの運は必要な要素かもしれない。
近年はスポット天気予報が発達し、エベレストの天候が事前に分かるようになってきたが完璧ではない。
山の天気は変わりやすく、読みにくい。
あくまでも天候を予測して行動するしかない。
高度順化の時間、山頂アタックの日程と必ず天候に委ねる時が来るはず。
いざ「山頂にアタック!」という時に天の女神が微笑んでくれなければ頂には立てない。
まとめ
エベレスト登頂には3つの要素が必要。
自分、他力、そして運。どれが一つが欠けても山頂には立てないだろう。
逆にこの3つが万全に揃えば8848mの頂もそう遠くない。
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