【エベレスト登山】バックパッカースタイルでエベレスト登頂を目指す。

国の威信をかけての登山隊がエベレスト山頂を目指し、初登頂してから60年。

エベレストは世界一高い山ということでプロからアマチュア登山家はもちろん多くの人を魅了している。

現代のエベレストは公募隊と呼ばれるガイドが顧客を引率する隊が主流になっている。

今回はバックパッカーと呼ばれる個人旅行者がいかにエベレストを目指せるかを考えた。

【写真】バックパッカーでも公募隊に参加できる?
【写真】バックパッカーでも公募隊に参加できる?

バックパッカーの利点

・直接登山会社に行ける

バックパッカーと呼ばれる旅行者は個人行動が基本。

生活道具の一切を背中のバックに積み込み旅行をする。

となればエベレストを有するネパールの現地に直接足を運べる。

そして現地にて登山会社を自分の足を使って訪問できる。メールや電話などのやり取りではないので、ガイドの雰囲気がなどがよく分かる。

・現地の空気に慣れる

バックパッカーでいち早く現地に入れればネパールの空気や食事に慣らすことができる。

日本から直接ネパールに来ると文化のギャップや食事の違いに驚くだろう。個人旅行者としてネパールに来ればネパールのことがより分かる。

【写真】典型的なネパール食事ダルバート
【写真】典型的なネパール食事ダルバート

・課題に取り組みやすい

エベレストの公募隊に所属するのに登山経験を問われたり、課題を課せられたりするが、その課題をこなすのに有利なのがネパール滞在。

なぜなら課題とされる6000m峰まで気軽に足が伸ばせる。

ネパールは首都のカトマンドゥが標高1300mトレッキングで標高5000mを超えるところまで行ける。5000mまでトレッキングでいけるのならば6000m峰もずいぶんと近い。

この課題への取り組みの易さが大きなメリット。

・費用の節約

バックパッカーはツアー旅行では考えられない、ドミトリーや安宿泊を考えてもよい。物価の安いネパールではドミトリーや安宿に泊れば一泊1000円もしない。

ホテルに宿泊するよりも大分滞在費を節約できる。

また登山の道具もそろえやすい。少しでも節約しようと思うなら中古ショップも沢山あるので、そこで揃えればかなり節約できるはず。

・期間に融通がきく

短期でエベレスト登山のためだけに来ている人に比べて、長期旅行者は時間的な融通が利きやすい。

バックパッカーでもエベレスト登山だけのために来ている人は時間に追われるかもしれないが、他国も周遊タイプの人ならば時間の融通が利く。

仮に登山期が伸びたりしても柔軟に対応できる。

ネパールの首都カトマンドゥには多くの登山会社がある
【写真】ネパール、旅行者が集まるタメル地区の街並み

困難と思われる点

・エベレストの登山は高額

2014年2月ネパール政府がエベレストの入山料の大幅な変更を行ったが、依然入山料は100万円以上と高い。

また公募隊に参加費を加え、道具をそろえるとなると300万前後はかかかる。

節約旅行をしている人には世界一周をできてしまうくらいの費用がかかる。

解決策として近年はクラウドファンディングなどで資金を募るという方法もある。

・英語の会話力が求められる

現地で参加の交渉を行うためにはある程度の英会話またはネパール語力が求められる。

公募隊に参加後も会話はすべて英語かネパール語で行われるのでどちらかの言語が話せる必要がある。

バックパッカーであれば、ある程度の英語でコミュニケーションをとれるはずでる。

・期間が限定的

エベレストの登山は年に2期あるが、殆どの公募隊が参加するのが春期。4月~5月。この時期を逃すとまた来年ということになる。

個人旅行者は旅行程にエベレスト登山を考えるならば、半年前には一度ネパールに足を運びたいところ。

まとめ

公募隊登山が主流の昨今、バックパッカー、個人旅行でネパールを訪れエベレスト登山に参加できる時代になった。

ネパールで直接公募隊に参加すると、日本の会社を通じて参加するよりも大分節約になる。

しかし依然高額であり、バックパッカースタイルであれば地球一周できてしまう程の費用がかかる。

旅行者としてエベレスト公募隊に参加するのは全くの不可能ではないが、よっぽど登りたい人でない限りまだまだ敷居は高いかもしれない。

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