【観光】ベネチア。あのマルコポーロが埋葬されている教会

 マルコ・ポーロと言えば1271年から24年間も旅行していたという偉大な旅行家である。

 日本がまだ鎌倉時代である時期に遥々ヨーロッパからアジアを旅していたのだ。車も飛行機も無い時代に。想像を絶するような命を掛けた冒険だったに違いない。

 もちろん英語も普及しているはずも無く、パスポートなども存在していない、インターネットで情報収集なんでことは出来ない時代。

 きっと見るもの、聞くもの、口にするものすべてが新鮮で刺激的だったに違いない。今あるガイドブックや旅行の情報には多大な恩恵を受けているが、全く何の情報も無い世界に踏み出してみたいと時々思う。

 ところでマルコ・ポーロは水の都ベネチアの出身の商人と言うことになっている。そしてあまり知られていないのだがマルコ・ポーロが埋葬されていう教会が現代のベネチアにあるのだ。

 その教会がサン・ロレッツォ・ディ・ベネチア教会(San Lorenzo)である。決して観光名所ではないらしいが、ベネチアを訪れた際に足を伸ばした。

 華やかなサンマルコ広場から少し離れたカステッロという地区にサン・ロレッツォ教会はあった。とくに観光名所と言うわけでもないので周りにみやげ物店もないひっそりとした所だ。

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 教会はレンガを積み上げた茶色の建物で、特に装飾が施されているわけでもなくとても地味な印象を受ける。入り口には施錠され人の出入りもない「いつ開くのかと?」訊ねようにも、人影もあまりない。

 旅行者が訪れて、中世の旅行者に思いを馳せるのにはよい場所かもしれない。