【大道芸】ヨーロッパ大道芸、バスキングのコツ

日本では休日の歩行者天国か、公園でしか見かけないような大道芸。ヨーロッパでは様々な国の路上で頻繁に見かける。

顔や服装にペイントを施し、ジッと銅像のように立っている人から数人で本格的なジャズを演奏するグループ、ジャグリングと呼ばれるボールや棍棒を幾つも空中に舞わす芸をする人。

スタチュー 銅像芸 バスカー 大道芸
【写真】スタチューと呼ばれる銅像芸。衣装を着てひたすら銅像のように立っている

バスキング

 
 実に様々な人が路上の芸をしている。初心者?と思うような人から「凄い!」と唸らせるようなプロフェッショナルまでそこに規格、水準はない。

 このような路上の芸人は日本では大道芸人と呼ぶが英語では「バスカー」や「ストリートパフォーマー」と呼ぶ。バスカーという言葉はスペイン語の「バスク(求める)」が語源。(wiki参照

ヨーロッパの街は日本とは構造自体が異なり、広場、教会を中心としその周辺に街が広がっている。

もし、あなたが何か芸をお持ちならヨーロッパの路上で一つ披露してみるのもよいかもしれない。

投げ銭を当てにするのもよいが、それ以上に自分の芸が言葉を超えて人々を笑顔をする魅力に取り付かれるだろう。

シエスタの時間街はゴーストタウンと化す
【写真】スペインやイタリアのシエスタの時間街はゴーストタウンと化す。

ヨーロッパで芸をする際のコツを少々。

適した時間、場所を選ぶ

芸はこれに始まり、これに終わるといってよいほど重要な要素。

朝の通勤ラッシュ時に駅の入り口に立ったならば、人は確かに沢山いるだろうが、足を止める人はいないだろう。

逆に日曜日の午後人々がゆっくりと散歩する公園ならば、人はまばらでも足を止めてくれる率は高いだろう。

こういったことを踏まえて場所と時間を選ぶ。

ヨーロッパには様々な国や文化が存在しているので一概に「この時」というのは難しいが、基本的に抑えておくべきは時間帯である。

よくない時間帯

・移動時間は人が止まりにくい。

移動時間と言うのは先に述べたような、通勤などの人が移動する時間。

その他にも退社時間、通学時間などがある。

こういった「何時までにどこどこに行かねばならない」人は芸に足を止める率は低い。

 また退社や帰宅の移動時間の人も難しい。

 買い物をするための移動時間もあるが、こちらはねらい目でもある。

 通勤に比べるとまだ人が止まりやすい。ウィンドウショッピングをする人が多い時間は期待がもてる。

人が足を止めやすい時間帯がある
【写真】人が足を止めやすい時間帯がある
 最もよい時間帯と言うのは人々が仕事から開放された休日である。

 ゆっくりと街を歩きながら「何か面白いものはないかな」と歩いている時。

 これらの時間帯は人が非常に止まりやすい。

・空腹時も人が止まりにくい
先にも述べたとおり、ヨーロッパは多くの国の集合体、多文化が複合しているのでひとくくりにできないが、空腹時に足を止めにくいというは各国共通。

これは人間の生理現象にも繋がっている。人間も動物であり、空腹時は不必要なことには頭が回らないということ。

具体的に空腹時というのは食事時間の前、この時間は人々の足も早まるので芸には向かない。



よい時間帯

・ブラブラと目的がなく歩いている時間帯

これは既述の通勤、通学時間の反対で、人々が目的もなくただ散歩をしている時間。

日本ではあまり散歩の習慣はないがヨーロッパでは全般的に散歩をする習慣がある。その時間に路上に立てば人が足を止めやすい。

よい時間を狙ってパフォーマンスをしよう
【写真】よい時間を狙ってパフォーマンスをしよう
 よく観察すると人々の視線があちらこちらと向かい、歩く速度がゆっくりなのに気がつくだろう。

 余裕があれば芸をしている最中に歩行者の視線に気を配ってみよう。

 足を止めない時間帯では人々は真っ直ぐ直進方向を見ているが、散歩の時間帯は人々の視線は「ちらっ」とでも芸人に向いているはずだ。

これはヒッチハイクの「迷いブレーキ」に似ている。ヒッチハイクで「乗せようか、乗せまいか?」と悩む人は軽くブレーキを踏むことがある。それが「迷いブレーキ」なのだが、芸にもこれににた現象がある。

人が止まりやすい時間帯に入ると人の視線を少し感じるようになる。これが人が足を止める為の第一歩。

チラリと見る→面白そうだ→足を止めるというわけである。

・腹が満たされた時間がよい

これは先の空腹時は人が止まりにくいの反対である。腹が満たされた人は足を止めやすくなる。

イタリアなどでは食後にジェラートを食べる習慣があるのでジェラートを手にする人が多くなったら、芸に向く時間という目安になる。

食事を済ませた人は、食事という目的が達成されているのでゆっくりと歩くことが多い。

・他に芸をしている人がいる
これも大きな目安になる。

地元の芸人は、どの時間帯に、どの場所にで演じたらよいかをよく知っている。

周りをみて何人か芸をしている人がいるようだったら、それはよい時間、よい場所ということになる。

的確な時間、場所を選んで演じよう
【写真】的確な時間、場所を選べば人が圧倒的に足を止めやすく、効率がよい。

まとめ

バスキングのコツは時間と場所選び。

国によって「よい時間」は様々。食事の時間や散歩の時間は異なってくるのでそれをいかに見極めるかが重要。

よい時間帯、場所が分かれば足を止めにくい時間に演じて「人が足をとめない」と自信喪失することもない。

的確な時間と場所を選んで演じればかなりの確立で人が足をとめてくれるはずだ。

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