【自転車旅行】クロアチア アドリア海沿いを走るなら国道8号線がお勧め

 南北に細長いクロアチア。その海岸線はすべてアドリア海に接している。

 スロベニアに接するイストラ半島から、モンテネグロに接するダルマチアまで走行した。イストラ半島、リエカからザダル間と様々な表情を見せてくれるが、景観がお勧めなのは断然に国道8号線。特にスプリトからドブロブニクに向かう沿岸が美しい。


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 およそ200kmの区間だが、クロアチアの島々が見渡せ、時々真っ青な海が見える。さしたる大きな峠も無いので自転車初心者でも楽しめるコースだ。

 適度な間隔で街があり休憩も出来る。ソベ(SOBE)と呼ばれる個人経営の宿泊所やキャンプ場があるので寝るところにも困らない。ビーチを幾つも通過するので季節によっては水泳を楽しめる。

クロアチア 国道8号線にあるビーチ
8号線沿いには美しいビーチも多い。

 ただし、自転車専用道ではないので交通量の多い時間、夜間の走行は注意が必要。冬季はブーラと呼ばれる冷たい北風、ユーゴと呼ばれる南風が雨を降らせるので自転車旅行には向かない。

 お勧めの季節は春季である。日中の暑さも差ほどでもなく、風が爽やか、木々が青々として、野花が咲き乱れている。

 出来ればスプリトから南下してドブロブニクに向かう方がよい。なぜならクロアチアは右側通行であるので、南下すると海岸線のすぐ側を走れるからだ。

 出発地点のスプリトも世界遺産に登録されており、目指すドブロブニクもアドリア海の真珠と呼ばれ称される世界遺産の街だ。機会と時間に恵まれるのならぜひ走って欲しいコースである。

 

クロアチア アドリア海沿い国道8号線から見える景色
クロアチア アドリア海沿い国道8号線から見えるワンシーン。