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2020年2月イタリアで猛威を振るうコロナ新型肺炎、推移と地名解説

2020年2月イタリア北部でコロナウイルスに感染した患者が急激に増えています。

イタリアのコロナ感染地域など地名が分かりにくいところなどがあるので、そういった情報をまとめています。最新の感染者数などはこのページの下部に追記しています。2020年3月7日。

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イタリア感染者推移

イタリアでコロナ新型肺炎の感染者が最初に見つかったのは2020年1月30日に首都のローマからでした。

Le stanze in cui hanno alloggiato marito e moglie sono state sigillate per consentire alla Asl di effettuare la decontaminazione. La coppia è originaria della provincia di Wuhan. Marito e moglie, 67 e 66 anni

(引用元:Corriere della Sera イタリアの新聞)

これによると最初に感染者として発見されたのはイタリアに旅行に来ていた中国の武漢出身の67歳と66歳の夫婦ということでした。

彼らが滞在していたホテルの部屋はすぐに消毒作業が行われ、イタリアでの感染者の発見はその後ありませんでした。

ローマはイタリアの首都でちょうどブーツの形をしたイタリアの真ん中に位置しています。

最初の感染者がローマで報告されてからしばらくはコロナウィルスの感染者の報告はありません。

それがおよそ一月後の2020年2月21日に今度はイタリアの北部のロンバルディア州の38歳の男性がコロナウィルスに感染していることが分かりました。

この男性は呼吸器系の症状で病院を訪れ診察したところ、コロナウィルスに感染していることが確認されました。

ここからイタリアの感染者は急増します。

政府はこの38歳の男性が生活していた行動範囲内で接触のある人達の検査を行います、すると新たに15人の感染者が見つかりました。

この最初にコロナに感染していたとされる38歳の男性には中国への渡航歴がなく、中国から帰国した知人と食事をしたということでした。

しかしその知人はコロナウィルスに感染しておらず、どうしてこの男性がコロナウィルスに感染したのかが不明となっています。

この2月21日、感染者が15人になった時点で、イタリアではこの発見者近辺の街のバールや、公共機関の閉鎖を行っています。

38歳の男性が見つかったのがロンバルディア州のコドーニョという街です。

イタリアで最も大きい都市ミラノの南東にある街です。

イタリアでは日本の様に県ではなく、州で地域が大きく区分されています。コドーニョというのは街の名前ですが、ロンバルディアというのはミラノを含む州の名前です。

2020年2月22日にはコロナウィルスに感染したとされる2名78歳男性と77歳女性が死亡。

ロンバルディア州以外のベネト州でも12人の感染が確認され

トータル感染者数が79人に増加

ベネト州はベネチアを含む北部の州です。

この2020年2月22日にはベネチアで毎年恒例のカーニバルが開催されています。土曜日ということもあり大勢の人で賑わっていました。

【写真】ベネト州は有名観光地ベネチアのある州

北部の11自治体に住む住民約5万2000人を対象に出入りを原則禁止する措置を発表(引用元:AFP通信社

2020年2月23日

これまでにコロナウィルス感染者が152人の感染と3名の死亡が報告される。

ベネチアで開催中のカーニバルも最終日を迎えることなく、中止となる。

2020年2月24日

 約5万人は今後2週間、特別な許可なしにヴェネト州やロンバルディア州の複数の町を出入りすることはできない。この地域外でも、多くの事業や学校が活動を一時中止しているほか、同国のサッカー1部リーグ・セリエAなどのスポーツイベントも中止に
(引用元:bbcニュース

 

イタリアの流行は北部のロンバルディア州とベネト州を中心に発生し、24日夜までに少なくとも7人が死亡。確認された症例は21日午前の3人から、229人へと急増した。(引用元:CNN

コロナウィルスの感染者は229人、死亡7名となる。

【写真】イタリアでもマスクをつけてる人が目立つようになる

2020年2月25日

コロナウィルスによる感染者322人、死亡10人。

イタリアで新型コロナウイルスが猛威を振るっている。25日までに感染者数は322人に達し、10人が死亡した。(引用元:日本経済新聞

2020年2月26日

Late on Wednesday, authorities reported a total of 400 cases – a rise of 80 from Tuesday night.(引用元:BBC

イタリアで更に感染者が急増一日で80人増で400人を超える。

イタリアからの旅行者が原因とされる感染者がスペイン、クロアチア、オーストリア、スイスなどで見つかる。

2020年2月27日

日本の外務省がイタリアの3州について渡航危険情報レベル1を出す。

外務省は27日、新型コロナウイルスの感染拡大を巡り、イタリア北部のロンバルディア、ベネト、エミリア・ロマーニャの3州に対し、渡航に十分な注意を促す感染症危険情報のレベル1を出した。(引用元:日本経済新聞

感染が広がっているロンバルディア州、ベネト州に加え、エミリア・ロマーニャ州が加わりました。エミリア・ロマーニャ州はベネト州の南部にある州です。

感染者528人、死亡14人となっています。(参照元:http://www.salute.gov.it/nuovocoronavirus

 

 

2020年2月28日

 

【画面】イタリアコロナ感染者数2020年2月28日

感染者888人、死亡21人となっています。

 

2020年2月29日

感染者1049人 死亡29人となっています。依然コロナウィルスの勢いは衰えておりません。

【画面】2020年2月29日のイタリアの感染者数

2020年3月

3月に入ってもイタリアでのコロナウイルス感染者数は増え続けています。

3月1日

【画面】2020年3月1日のイタリアでのコロナウィルス感染者数

感染者数1577人、死亡34人となっています。

2020年3月2日

【画面】2020年3月2日イタリアコロナウィルス感染者数

感染者数1835人、死亡52人となっています。先日の増加数に比べるとやや収まっている感があります。

2020年3月3日

【画面】2020年3月3日イタリアコロナウィルス感染者数

感染者数2263人、死亡79人となっています。

2020年3月4日

【画面】2020年3月4日のイタリア感染者数

感染者数2706人、死亡107人となっています。依然、コロナウィルスの感染拡大が続いています。

2020年3月5日

イタリアのコロナウィルス感染者は以前増加傾向です。

【画面】2020年3月5日イタリアコロナウィルス感染者数

感染者数3296人、死亡148人

2020年3月6日

【画面】2020年3月6日イタリア、コロナウィルス感染者数

感染者数3916人、死亡197

この表からイタリアのコロナウィルス感染者の死亡率は5%となっています。WHO=世界保健機関が発表したコロナウィルスの致死率は3.8%なのでそれよりも高い率になっています。

5万5924人の感染者のうち死亡したのは2114人で、全体の致死率は3.8%でした。

(参照:WHO調査報告書から

イタリアではなぜ致死率が高いのかは今のところ不明です。

2020年3月7日

【画面】2020年3月7日イタリア、コロナウィルス感染者数

感染者が5061名、死亡233名となっています。

これらの情報は2020年3月7日時点です。

イタリアを旅行される方、特に北部を周れる方は警戒が必要かもしれません。

また情報の更新がありましたら、追記いたします。

ここ移行の感染者数は

2020年3月勢いの収まらないイタリアでのコロナウィルス感染者数
2020年3月11日 コロナウィルス感染防止のためイタリア全土封鎖
イタリアで新型コロナ感染者が多く、死亡率が高いのはなぜか推測
イタリア新型コロナ感染者数が減少傾向

に引き続き掲載しています。

<関連リンク>

・イタリア厚生省コロナウィルス対策ページ(イタリア語)

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