イタリアで新型コロナ感染者が多く、死亡率が高いのはなぜか推測

2020年3月19日イタリアでの新型コロナウィルス感染者による死亡者数が3405人となり、中国の武漢でのっ死亡者数3245人を超えました。

3月10日からイタリア全土封鎖を行っているにも関わらず新型コロナウィルス感染者数に歯止めがかかりません。

これはどうしてなのかということを推測してみます。

著者は医療や感染症の専門家でありませんので、イタリア人の習慣的なものなどからの考察です。

【画面】2020年3月18日のイタリア新型コロナウィルス感染者数
【画面】2020年3月18日のイタリア新型コロナウィルス感染者数

感染者数33190人、死亡者3405人、回復4440人

広告

 2020年3月20日

【画面】2020年3月20日の新型コロナウィルスの感染者数
【画面】2020年3月20日の新型コロナウィルスの感染者数

感染者数47021人、死亡4032人、回復5129人となっています。

2020年3月21日

2020年3月21日の新型コロナウィルスの感染者数
【画面】2020年3月21日の新型コロナウィルスの感染者数

感染者42681人、死亡4825人、回復6072人となっています。

2020年3月22日

2020年3月22日イタリア、コロナ感染者数
【画面】2020年3月22日イタリア、コロナ感染者数

感染者数46638人、死亡5476人、回復7024人

2020年3月23日

2020年3月23日イタリア、新型コロナ感染者数
【画面】2020年3月23日イタリア、新型コロナ感染者数

感染者数50418人、死亡6077人、回復7432人

2020年3月24日

2020年3月24日イタリア、新型コロナ感染者数
【画面】2020年3月24日イタリア、新型コロナ感染者数

感染者数54030人、死亡6820人、回復8326人

これ以降のものは次の記事に掲載しています。

イタリア新型コロナ感染者数が減少傾向

勢いの止まらない感染者数

 

となっています。

イタリア政府は19日、新型コロナウイルスで死亡した人が前の日から400人以上増えて、合わせて3405人になったと発表しました。イタリアの死者は中国を上回り、世界で最も多くなりました。(引用:https://www3.nhk.or.jp/

以前の記事→2020年3月11日 新型うコロナウィルス感染防止のためイタリア全土封鎖で3月11日にイタリア全土が封鎖となりました。

本日が3月19日なので、全土閉鎖から8日間が経過したことになります。しかし依然として感染者の数は増加し続けています。(参照:サイト

イタリアの新型コロナウィルス感染者数推移
【図】イタリアの新型コロナウィルス感染者数推移

全土を封鎖し、スーパーと薬局以外はすべて閉店として不要不急の外出は禁止されているのになぜ感染者は増え続けるのでしょうか。

イタリアの生活習慣

感染が広がる大きな要因はイタリア人の生活習慣が大きく影響していると考えます。

 ・友人とのあいさつは、頬に2回キスとハグ

日本の挨拶はお辞儀や、会釈ですが、イタリア人の挨拶は接触が多いものです。

初めて会った人でも簡単に握手をしますし、友人に会った時は頬を寄せて挨拶をし、ハグをしたりもします。

・食事も手を利用

イタリア料理は有名ですが、通常はナイフ、フォーク、そしてスプーンを利用します。

しかしながら食事に付随してくるパンなどは手で直接取ります。こういった際に手を使いますが日本の様におしぼりがサービスされることはありません。大抵は気軽にテーブルのパンを取って食べるという具合です。

世界的に有名なピザもで手で食べる人もいます。

【写真】シンプルなピザマリナーラ
【写真】ピザを手で食べる人もいる

また食事中にワインや水を飲みますが、日本の様に個人、個人にコップではなく、ボトルでテーブルに置かれてそれを各自で注いで飲みます。

・バールでおしゃべり

イタリアを旅行すると街の至る所にバールがあることに気が付きます。一つの路地に一件、日本のコンビのより多く見かけるのがイタリアのバール、簡易喫茶店です。

ここでは近所の人が顔見せし、交流し、カフェを飲む。

またイタリア流の軽い朝食を食べに立ち寄るなど、非常に人の出入りが激しいところと言えます。

イタリア人は陽気な人が多く、おしゃべり声もアクションが大きめです。

バールで近所付き合いが活発化しますが、こういった場所も感染の拡大に影響しているかもしれません。

・共通ドア

イタリアの歴史は長く、また建築物が長寿命なので、日本では考えられませんが、築100年~200年という建物が多くあります。

こういった居住建築は古くからの楮を維持し、大きな扉をくぐり、建物の中庭、それを囲むように居住区というつくりをしています。

この最初の扉は現在でも自動ということはなく、手動でドアノブに触れます。この場合同じ建物の住民はすべてこのノブを触れることになります。

【写真】古い建造物が多いイタリア
【写真】古い建造物が多いイタリア

・マスクは普及していない

日本では花粉の季節では多くの人がマスクをしています。そしてそれはとても見慣れた光景です。

一方イタリアは新型コロナウィルスが流行する前はマスクをしている人はまず見かけませんでした。もともとマスクは何か重篤な人がするといったイメージがあります。

新型コロナウィルス以前はマスクをしているのは本当に東南アジアからの旅行者のみでしたが、現在は多くの人がマスクをしています。しかしこれだけコロナが蔓延してもまだマスクをしていない人も見かけます。

・自分の裁量で動く

日本は文化的に全員が一丸となり目的を果たすという、集団行動が重んじられますが、イタリアの場合、個の考え方を優先する傾向があります。

不要不急の外出は禁止と言われても、「誰にも接触しなし、外へ出ても問題ない」と個人の裁量で動く人が多いのです。

外出が規制されていても、ジョギングや散歩をする人はまだまだ多いようです。

高い死亡率

イタリアの新型コロナウィルスの感染拡大の速度、そして高い死亡率といった特徴があります。

これはもう推測でしかありませんが、死亡している感染者はほぼ高齢者であるということが大きな要因であると思います。

よく聞くのがイタリアは日本同様の長寿国であり、平均年齢が高く、高齢者の割合が高いということです。

この不均衡がもたらす影響は、新型コロナウイルスによる死者を分析すれば一目瞭然だ。イタリアでは本稿執筆時において、死者の9割を70歳以上の人々が占めている。
(引用:https://www.cnn.co.jp/

新型コロナウィルスの重篤化する患者は高齢者が多く、または他の病気を疾患しているようです。

・他の疾病がある。

・60歳を超える高齢者

同様に多くの感染者数が多い韓国は高齢者の比率が世界で57位とイタリアと比べて若い社会であり、そいういった要因で死亡者が少ない可能性があります。

以上はあくまでも個人的な見解であり、推測に過ぎません。

今回は以上です。

<関連リンク>
・2020年3月11日 新型うコロナウィルス感染防止のためイタリア全土封鎖
・2020年3月勢いの収まらないイタリアでのコロナウィルス感染者数
・2020年2月イタリアで猛威を振るうコロナ新型肺炎、推移と地名解説

広告