【バスキング-大道芸図鑑その3】特殊スタチュー、彫像芸。

　ヨーロッパでは非常によく見かける大道芸のスタチュー、彫像芸ですが、実は多くのバリエーションがあります。

　【バスキング-大道芸図鑑その2】浮くスタチュー、浮く彫像芸 で紹介した浮遊しているスタチューもその一つです。

　今回は浮遊以外のスタチューで趣向を凝らしたものを見ていきたいと思います。

透明人間

　特殊スタチューの中でも面白いのが透明人間です。

　普通の服を身につけ、サングラス、帽子をかぶっていますがなんと顔がありません。このため一見すると透明人間のように見えます。

【写真】特殊スタチューの一つ透明人間。

　透明人間が一人でいることも多いですが、何人かの複数になっていることもあります。大勢いると一層面白く見えます。

【写真】こちらは透明人間の複数版

　どういう仕組みになっているかは想像にまかせます。

【写真】大勢になると圧巻ですね。

走るサラリーマン

　特殊スタチューの中でも面白いのが「走るサラリーマン風」スタチューです。

　これは実際には走っていないのに、まるで風を受けて走っているような状態で静止しているスタチューです。

　大抵衣装はサラリーマン風のスーツで、カバンを持ち、さっそうと歩いている姿をしています。よく見るとネクタイが風にたなびいて後方に向かい、背広のすそがまくれ上がっているのが分かります。

　これは「歩いているシーンを切り取った状態」を表しているのです。

【写真】サラリーマンが歩いている風スタチュー

　写真でみると本当にただ歩いているような感じにみえます。

まとめ

　今回はスタチュー、彫像芸の少し変わったバリエーションを紹介しました。

　透明人にしてもサラリーマン風にしても身につけている衣装は普通のものです。それを芸として見せるアイディアが素晴らしいですね。