倹約旅行をするバックパッカーにとってヨーロッパは少々敷居が高い。
移動費、食費、宿泊費と旅行に必要な3大費用がすべてが他の地域に比べると劇的に高くなるからだ。
今回はそんなヨーロッパの中でも特にイタリアを安く旅行するための宿泊所を紹介。あくまでも節約タイプの人向け。
それは、ズバリ
「キャンプ場を利用する」である。
キャンプ場とは
「えっ、キャンプ場?ってなんですか?」
という人の為に解説。
【キャンプ場とは】
文字通りキャンプをする為の敷地、そして施設が一体になったもの。
具体的にはキャンプを張るためのスペース、そして宿泊するために必要なシャワー、洗面所、トイレと言った基本的な設備を備えている。
キャンプ場と言っても宿泊する方法はテントだけではない。大まかに3つの方法で宿泊できる。
1.テント
このテントにも持参、つまり自分で持ってくるテントともう一つキャンプ場があらかじめ設置しているフィックステントというものがある。
2.屋内
キャンプ場とはいえ屋内に宿泊できる施設を備えた所は多い。設置されているのはモバイルホームと呼ばれる、移動可能な簡易な建物やシャレットやバンガローと呼ばれる建物タイプ。
3.キャンピングカー
キャンプピングカーが普及しているヨーロッパではキャンピングカーでキャンプ場を利用する人が最も多い。
値段関係は
持参のテント<フィックステント、キャンピングカー<モバイルホーム<バンガロー
という順番になる。
実際の値段の例を上げよう。
ベネチア郊外のキャンプ場にて値段表より(2013年7月までのローシーズン)
1.持参テントの場合
1人 12€ 、2人 18€
フィックステント 2人用 22€
2. モバイルホーム
2人用 30€
バンガロー 4人用 65€
3. キャンピングカー
1人 18.5€ 2人 24.5€
同時期ベネチアではドミトリーが18€なので、テントだと6€はお徳なわけである。バックパッカーにとって6€は大きい。
ドミトリーとの比較
次にドミトリールームとキャンプの比較。
【メリッ】
・安価にてプライベート空間が確保できる。
ホステルなどのドミトリールームも安いが、どうしても共有空間なのであまりくつろげない。それに比べるとテントは個人利用なのでプライベート感がある。
・自然環境のよいところにある。
通常キャンプ場は郊外に位置することが多いので町の喧騒とは無縁のところにあることが多い。しかしこれが同時にデメリットにもなる。
・安価でリゾート気分
ランク星の多いキャンプ場になると施設が充実している。テント宿泊客もプールや、レストランを利用できる。そのため普通では高くて手が出ないようなリゾート感を満喫できる。
・手洗い洗濯が楽。料理も出来る(道具があれば)
キャンプ場には必ず、洗濯場がある。そこは衣類を手もみで洗う場所。ランドリーサービスもあるが有料。
またガスバーナーや鍋などがあれば調理も出来る。
【デメリット】
・郊外にあることが多い
キャンプ場の性質から観光地中心ということはあまりない。大抵は郊外にある。そこまでの道のりをきちんと把握しておく必要がある。バスや電車に乗らなければならない場合はその時間のチェックも忘れずに。
しかしビーチや湖畔のキャンプ場はビーチまで徒歩1分などの好立地のものもある。
・電源の確保が難しいことがある
テントには電源がない。キャンプグランドにはキャンピングカー用の電源もあるが有料なこともある。料金に含まれている場合もある。
・寒暖、悪天候に弱い
外なので冬の冷え込み、夏の暑さなど容赦なく襲ってくる。急な雨風により快適なテント生活が妨害されることもある。
・騒音
ハイシーズンになると隣との距離が近くなる。そうなると壁より薄い布しか隔てるものが無いので、近所の騒音が丸聞こえになる。
まとめ
究極の安い宿泊方法はテントを持参しキャンプ場に泊ることである。
ハッキリ言うと一泊、二日ぐらいの日程を立地の悪いキャンプ場で過ごすならば街の中心のドミトリーに泊り、効率よく観光した方が無駄な労力を使わずにすむ。
しかし少しでも長い滞在を考えるなら、郊外と言えどもゆっくり過ごせるキャンプ場を勧める。
喧騒から離れた空間で緑に囲まれながらゆったり時間を過ごせる。キャンプ場によってはプールやカフェもあり、安価でリゾート気分を味わえてしまう。
忙しい日程でなければ、旅の休養もかねてキャンプ場に少し長めに泊ってみてはどうだろうか。
最後にイタリア国内ではキャンプ場がどこにあるか
ローマを始め、フィレンツェ、ベネチア、ミラノなど名だたる観光地の郊外には必ずキャンプ場がある。ツーリストインフォメーションで場所を尋ねてみよう。
簡単にネットでも調べられる。
http://www.camping.it/(英語)
http://www.easycamping.it/en/(英語)
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