「アドリア海の真珠」と呼ばれるクロアチアのドブロブグニク。前2回でクロアチアの他の地方と比べていかに物価が高いかと言うことを述べてきた。
通常のカフェで2倍、少し場所のよいところになると3倍以上のカフェの値段だ。
ドブロブグニクは観光地であるが、もちろんそこに暮らす人もいる。そういった人達もそのような高いカフェに入るのだろうか。それとも高い旧市街ではカフェに入らないのだろうか。
興味が湧いたので知り合った現地の人に尋ねる。するとなんと現地の人ご用達のカフェがあるというではないか。
早速そのカフェを教えてもらった。
驚いたことにカフェは郊外でも町外れでもなく、旧市街のど真ん中にあった。ど真ん中と言ってもメインのストリートのプラツァ通りではない。そこから一本細い裏路地に入ったところ。
表の通りのような英語の看板もなく、カフェと分かるのは街灯の看板一つと座席が少々並んでいるからだ。旧市街のほかの店に比べると全くといってよいほど商売っ気がない店に見える。
裏路地に沿って、テーブルが7つ、カフェテラスを構えているお洒落な店に比べるとずいぶんと地味だ。見たところ完全に地元の人しかいない。
テーブルにおいてあるメニューを見る。他のカフェに比べて英語の表記がない。完全にローカルの人を対象にしている店だ。確かに情報通り、ドブロブグニクにしては信じられない値段が並んでいた。(2013年5月 1クーナ 16円で計算)
エスプレッソ 7クーナ(112円)
カプチーノ 10クーナ(160円)
コカコーラ 250ml 13クーナ(208円)
レッドブル 250ml 20クーナ(320円)
カルロバチェコビール 330ml 13クーナ(208円)
ハイネケン 330ml 16クーナ(256円)
と言う具合で旧市街にしては破格に安い。
【場所・行き方】
ドブロブグニクのピレ門からプラツァ通りにでる。するとすぐ右手にオノフリオの噴水がある。そこから更にプラツァ通りを直進右手の路地の数を数える。細い路地も含めて8本目に「ULCA USKA」と書かれたUSKA通りがある。そこを右折し最初の店。
店の名は「FONTANA」と言う。地味で目立たないがUSKA路地に入って一件目なので見逃すことはないだろう。
【地図】
下記の地図の緑の矢印の場所です。
店員はいずれも年配の女性と男性で簡単な英語しか通じないこともある。
FONTANAはローカル価格なので長期旅行者や節約旅行者には嬉しい存在になるはずだ。