ヨーロッパを旅行するとあちらこちらの街の路上で大道芸人を見かけるだろう。
一見何のルールも無く、思い思いの芸をしているように見える大道芸人達。しかしそこには暗黙のルールが存在している。
別にルールを記した本などがあるわけではないので「キチンとした取り決め」ではないが、大道芸をしている人は少なからず、気にかけた方がよいだろうというものをいくつか挙げたい。
【場所に関して】
1.基本的に場所は早い者勝ちである。
・路上は公共であるので、誰の場所と言うことはない。つまりその日に早くその場所で演じた方が優先権があるとする。
しかし時折、その場所で何十年と演じている地元の人がいる。そういった人には譲ることもある。
また都市や街によって場所を指定されるのでその際はその支持に従おう。
2.他の芸人に近すぎない
・大道芸をしていると分かるが場所選びの要素は大きい。よい場所だからと言って他の芸人に近すぎないように。
あまりに近すぎるとお互いにお客を引っ張りあうのでよいことはない。
また楽器などの鳴り物では近いと音が混ざり合ってしまうのでこれもよくない。
というわけで芸をする時は他の芸人と適度な距離を保とう。
3.店や他の人の迷惑にならない場所を選ぶ。
・店の前で芸を始めたら、もちろんその店の営業妨害になるので気をつけよう。また店の前でなくても自分の芸を見ている人が店の入り口にかかるようであれば、注意が必要。これも営業妨害になる。
また楽器演奏などでもあまりに民家に近いと苦情がでる恐れがあるので注意。
【時間に関して】
1.多くの芸人が集う場所では交代制もある。
・広場などの多くの芸人が集まる場所では交代制もあるので気をつけよう。
広場の規模によるが、大抵は広場で一つのグループが演じていたら、それを待つことになる。
2.早朝や深夜で迷惑にならない時間を選ぶ。
・どんなに素晴らしい音楽でも早朝や深夜に鳴らしたら迷惑になるだろう。また深夜の芸で音楽を使用する際も要注意。
【道具に関して】
1.危険な道具は使わない。
・行方がコントロールできないような道具は使わないようにする。火気を扱う場合も注意が必要。
などなどである。また思いついたらここに加えていきたい。