【旅行術】イタリアの携帯会社4社比較。

 近年SIM(シム)フリー携帯を持ち旅行する人も増えてきた。SIMを入れ替えればたちどころにその地の番号を持てる。

 日本のように基本料金制ではなくプリペイド方式なので月々の支払いもなく気軽に使える。

携帯ショップは商戦を繰り広げている。
イタリアの携帯ショップ主に4社、商戦を繰り広げている。

 イタリアの場合、旅行者でも携帯電話ショップに足を運び、パスポートひとつですぐにSIMを発行してもらえる。

 SIMを得ることで旅行者にうれしいのはインターネット接続。今まではWIFIを探すために四苦八苦していたが、SIMを買い、ネット契約すればもうWIFIを探す手間もいらない。

 常時接続ならばgoogleMapや宿探しからチケットの予約もWIFIを探して彷徨う必要がない。

 ただ滞在時間が短い場合。2泊3日でイタリアを抜けてしまうのならわざわざSIMを購入する意味はないだろう。

 あくまでもじっくりとイタリアを回ってみたいという人やイタリア好きでリピートしてくるのならばSIMを買ったほうが断然便利。

 今回は旅行者の視点からイタリアでよく見かける携帯会社は主に4社を比較してみた。

1.Vodafon(ボーダフォン)

vodafonは赤い背景に白い文字。
日本でもおなじみVodafonは赤い背景に白い文字。

2.Tim(ティム)

TIMはブルーに白文字。それから赤い3本線
TIMはブルーに白文字。それから赤い3本線。

3.Wind(ウィンズ)

白い背景にオレンジの文字はWIND
白い背景にオレンジの文字はWIND。

4.3(トレ)

Treは黒い背景に大きな3の数字。
Treは黒い背景に大きな3の数字。

それぞれに特徴があるので比較してみたい。

価格

 初期投資費 
・Vodafon 20ユーロ(含む15ユーロクレジット)

・Tim 10ユーロ(含む5ユーロクレジット)

・Wind 10ユーロ(含む5ユーロクレジット)

・3 20ユーロ(含む23ユーロクレジット)

 と初期投資は以上のようである。(あくまでも一例である2013年度)価格からするとVodafonが高くTimとwindが一見安そうに見えるが、含むクレジットを考えなければSIMの値段は5ユーロで一緒である。3だけはなぜか支払った金額よりも多いクレジットがついてくるというお徳なもの。

 複数の地域での取扱店に初期費用を尋ねると。SIMの5ユーロは一緒だが、含まれるクレジットが違ってくる。概ね10ユーロ~20ユーロの間。

印象

・Vodafon

 もっともバランスがよいと思う。イタリア人に尋ねたところVodafonが最も広域をカバーしており、接続状態もよいとの話。
 そのため郊外に出る自転車旅行者やアウトドア旅行者にはお勧め。唯一初期の費用が他の会社より少々高い。

・TIM

 インターネットに力を入れているイメージがある。インターネット専用接続にするならばTIMがお勧め。携帯用のSIMだけでなく、コンピュータにUSB接続できるキャベッタ(キー)と呼ばれる接続方法もある。
 インターネット接続に関してはTIMが強い。

・WIND

 特殊なサービスが多い。特定の番号や、特定の国に電話をするのを前提とするならば割引率が高い。従ってWIND使用者は祖国や仲間に頻繁に連絡をとる移民も多い。日本に頻繁に電話をする人や決まった人と連絡をとるだけならばWINDもありだろう。

・3

 通信費が最も安いとされているトレ。しかしまだアンテナ網が弱いらしく、郊外で通じないことも多いと聞いた。都市部、観光地だけを巡る旅行者にはよいかもしれない。

 通信費は安いのだが、初期投資が少々高めであるのと、携帯電話によってはSIMが機能しないことがあるので取扱店で確認をしよう。また上記の3社に比べて取扱店が少なめでもある。

<追記2013年11月>
 【旅行術】イタリア都市部を周るならデーター通信は3(tre)が安い。

総括

 携帯電話会社は各社特色があり一長一短なので自分がどういった目的で使用するかを考えるとよい。

 旅行者として評価するならばやはり広範囲をカバーしており、取扱店も多いVodafonがバランスが取れていてよいのではないかと思う。
 
 特に著者は自転車で移動しているために郊外に利用することが多い、そうなるとどうしても広域対応のVodafonがよい。

 また都市部に滞在する場合は主にTIMのSIMを使いインターネットを利用している。

 地図やメールなどインターネットのみの利用を考えているならTIMや3(tre)、コーチサーフィン(旅行者用SNS)などを利用し現地の人とコンタクトする必要がある人はVodafonがよいだろう。

 用途によって使い分けよう。

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