【観光】ベネチアカーニバルその期間詳細編

 ベネチアのカーニバルの期間は毎年移動する。その根拠や理由を突き詰めるのが今回の記事の目的である。

ベネチアカーニバル
カーニバルは毎年期間が変わるがどうしてだろうか。
 

 カーニバルはキリスト教徒の復活祭(イースター)との関係で開催日が決まる。

 このイースターの祝日が移動するためにそれに関連しているカーニバルも変動するという仕組み。

 なぜイースターは変動するのか。

 それは「春分の日から最初の満月の次の日曜日」という取り決めだから。春分の日は固定である。実際は1~2日の範囲で移動するらしいが大体のところ3月20日か21日である。

 そして春分の日はほぼ一定だが、その後の満月の日が毎年変わる。「太陽暦と太陰暦の差」これこそが復活祭が移動する要因である。

 こうして復活祭の祝日が定められると、そこから40日前が「四旬節」と呼ばれる期間になる。

 この復活祭の前の40日間はキリストが荒野で断食を行っていたとされる期間で、四旬節はこれを倣したものとも言われる。

 正確には40日なのだが、日曜日を抜かしてカウントするために実質は46日間になる。この四旬節の40という数字は旧約聖書の中で特別な数字であった。

 復活祭は必ず日曜日なのでそこから46日さかのぼるとこれも必ず水曜日になる。こうして「灰の水曜日」が決定される。「灰の水曜日」から復活祭の前日の「聖土曜日」が実際の四旬節。

 この四旬節期間は大斎や小斎と呼ばれる食事制限が実施される。

大斎は「1日に1回十分な食事を摂り、あとの2食は少ない量に抑える」が基本的な形であり、これを灰の水曜日と聖金曜日に実施すること。

小斎は「獣の肉や卵、乳製品の摂取を避ける」ことで灰の水曜日、金曜日、土曜日、聖人の祝日の前日に適用された。

 つまり四旬節が始まると、食事制限が行われる。その灰の水曜日が始まる前に行われるのが「カーニバル」なわけである。

 こうなるとカーニバルの語源が「肉との決別」カルネ・ヴァレcarne vale由来するといわれる説があるのもうなずける。

 「明日から禁欲の生活が始まる、せめてその前に出来るだけ飲み食いして騒ごうではないか」というのがカーニバルの始まりなのだろう。
 

ベネチアカーニバル
カーニバルは四旬節に入る前に行われる。

 
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