世界3大フェスティバルの一つとして数えられているベネチアのカーニバル。
毎年2月から3月に開催されますが、開催日は毎年異なります。
今回は2021年から2025年までのベネチアカーニバルの開催期間を一気に掲載。またなぜ開催日が変化するのかを解説しています。

2021年の開催日は以前の記事にしましたのでそちらも参考にしてください。
→2021年ベネチアカーニバル開催日、混雑日
なぜ毎年開催日が異なるのか
ベネチアカーニバルの開催日は毎年変わります、1月最終の週から始まることもあれば2月の後半から開催されることもあります。
なぜ、毎年開催日が変わるのでしょうか。
それはキリスト教の大きなイベント「復活祭(イースター)」の期日に関連しているからです。
キリスト教ではイエス・キリストが死後3日でよみがえったということをお祝いする「復活際」は大きな行事日となっています。
この復活際の日時が毎年変わります。
有名なキリスト教のイベントは、イエス・キリストが誕生したとされる12月のクリスマスがあります。このクリスマスは12月24日固定で毎年日にちが変化することはありません。
復活際の日にち取り決めは
「春分の日過ぎの最初の満月の次の日曜日」
いうのがあります。
・一見春分の日は3月20日で決まった日に見えますが、実は1日単位で前後します。
これは春分の日の定義である「昼と夜の長さが等しくなる日」が微妙にずれるからです。1年は365日とされていますが、実際には365日と6時間かかっているために、毎年ずれが生じ、それを補正するために日にちがずれます。
・春分の日過ぎの満月も変化
現在多くの国では太陽の周りを地球が1周するのを基準として、それが1年となっています。これを太陽暦と呼びます。
一方で月の満ち欠けを基準とした太陰暦というのがあります、復活祭はこの太陰暦により決められた日なので満月で期日が決まるわけです。
太陽暦と太陰暦は年間で11日ほどのずれが生じます。つまり太陰暦で決められた日時は太陽暦に合わせると毎年変化していくことになります。
要するに
・春分の日を迎えた→では満月になったら→次の日曜日を復活祭に決定
これらの一連の決定事項は太陽暦、太陰暦を組み合わせることにより、未来の復活際の日時を決定できるのです。
・復活際の日付
年 度 | 日 付 |
2021年 | 4月4日 |
2022年 | 4月17日 |
2023年 | 4月9日 |
2024年 | 3月31日 |
2025年 | 4月20日 |
カーニバルの開催期間は更にここから算出されます。

カーニバルの起源と期日設定の法則
上記ではキリスト教のイベント復活際が毎年変化するということを解説しました。
カーニバル開催期間はこの復活際の日付から決定されます。
更にここでもう一つキリスト教の四旬節という期間が登場します。
・四旬節とは
イエス・キリストの苦しみを分かち合うという意味があり、復活際までの節制の期間。現在では46日と決められています。以前は肉や卵、乳製品を食べないなどが規制があったのですが、
現在では肉などの特定の食べ物でなく自分が好きな食べ物を節制する。あるいは自分が好きな娯楽を自粛する。節制の代わりに慈善活動を行うといったものになっています。

つまり、復活祭の46日前からは節制が始まるというわけです。
カーニバルはこの四旬節の節制が始まる前のお祭り騒ぎが起源とされています。
単純にカーニバルは
節制が始まる→その前に最後に肉を食べて騒ごう
という期間だったのです。
流れとしては復活際が基準になり
復活祭(キリスト教徒大イベント)←四旬節(46日間の節制)←カーニバル(節制前のお祭り騒ぎ)
となります。
つまり、カーニバルの最終日は常に復活祭の46日前になるわけです。
未来のカーニバル開催予定日は
通常ベネチアカーニバルは土日を3回含む18日間開催されます。
復活際から46日遡った日がカーニバル最終日の火曜日になるのでそこから更に18日間遡れば正確なカーニバルの開催期間が分かります。
ベネチアカーニバルは毎年土曜日が開催日初日になります。しかしカーニバル最初の1週間はそれほど盛り上がらない様子です。
逆に最も人が多いのが最終週の土日です。
・2021年から2025年のカーニバル開催期間は
年 度 | 日 付 |
2021年 | 1月30日(土)~2月16日(火) |
2022年 | 2月12日(土)~3月1日(火) |
2023年 | 2月4日(土)~2月21日(火) |
2024年 | 1月27日(土)~2月13日(火) |
2025年 | 2月15日(土)~3月4日(火) |
ホテル予約はお早めに
水の都ベネチアは通常からイタリア国内でも滞在費のかかる観光地ですが、このベネチアカーニバルの期間は更に値上がりします。
早めにホテルを予約してしまうのがお勧めです。
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ベネチアの隣接市メストレもお勧め
ベネチアはホテルなどが全体的に高額ですが、ひとつ前の駅であるベネチア・メストレであれば価格はベネチアよりも安くなります。
ベネチアへは電車、バス、トラムと簡単にアクセスできます。滞在費を抑えたい場合はベネチア・メストレもお勧めです。
→【写真付き解説】簡単!!ベネチア メストレからベネチア電車での行き方
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個人旅行が心配な方はツアー会社からベネチアの旅行をアレンジしてもらうのも一つの方法です。
混雑日の状況などは以前の記事に書いてありますので参考にしてください。
→2021年ベネチアカーニバル開催日、混雑日
今回は以上です。
<関連リンク>
・【写真付き解説】サンマルコ広場へベネチア鉄道駅から歩いて行く方法
・【写真付き解説】ベネチアからメストレに電車で行く方法
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