TAG

バスキング

  • 2013年5月6日

あいチャリ

日本を出国した2002年、「あいのり」というテレビ番組が人気をはくしていた。若い男女が一つのワゴン車に相乗りし、世界を旅行し、恋愛するというバラエティ番組だ。 移り行く景色のなか、変わる国を長らく旅行をしていると男女の間に恋が芽生える。そして告白していくという流れだった。 なぜこの番組を思い出したか […]

  • 2013年5月1日

アドリア海の真珠

あきれるほど美しい海岸沿いの8号線を南下して「アドリア海の真珠」と称されるドブロブニクの街に到着した。 アドリア海沿いの街はどこも中世以前の歴史があり、遺跡的建造物が数多く残っていて見ごたえがあったが、このドブロブニクはさすが「真珠」の称号を貰うだけあって、中でも群を抜いて光っている。  ほぼ完全な […]

  • 2013年4月20日

コルチュラ島

スプリトの路上に立っていると中学生くらいの若者の集団に囲まれた。 一挙一動に驚いたり、笑ったりしてくれてずいぶんと反応がよい。話している言葉はクロアチア語のようだが、ここスプリトの住民とは明らかにリアクションが違う。国ごとに手品の反応が違うのはもちろんだが、同じ国内でも地域によって反応が大きく違うこ […]

  • 2013年4月9日

人の歴史

ダルコさんとの出会いは路上からだ。 曇天の土曜日、人が減り始めた午後。 路上で芸をしていてもサッパリ人が止まらなくなった。引き上げようと自転車に手をかけた時、道向かいの店から手招きをする人が視界に入った。 ここはスプリトでは一番の歩行者道、両脇には衣料品店がズラリと軒を連ねている。イタリアに比べる高 […]

  • 2013年4月4日

離婚のない国

イースターの連休は中頃を過ぎてから天候が回復し、どうにか路上に出られた。 連休が明けてから、路上で何度か顔を合わせたダルコさんが 「一杯飲みに行こう」 と誘ってくれたのでホイホイと行くことにした。待ち合わせは雨が上がったばかりの旧市街。街灯の明かりが濡れた路面に鈍く反射し、空気が澄んでいる。 ダルコ […]

  • 2013年3月28日

イースター

路上で芸をする人にとって、逃してはならない期間がある。 ヨーロッパ、7月、8月のバカンスシーズン、特にキリスト教圏ではクリスマスから年が明けるまでのホリディ、そして復活祭のイースターである。この他にも細々としたのはあるけれど、この3期間は路上で生活するものには外せない時期である。 なぜならこぞって人 […]

  • 2013年3月13日

春の雨

今日も曇天で雨が降ったり止んだりだ。 春先の暗い空の下、生暖かい風を頬に受けるとあの時の記憶が蘇る。忘れもしないあれは今から丁度今から10年前、チベット高原でのことだ。 私はきつい上り坂と薄い空気で死にそうになりながら4000mを超える峠に向かっていた。森林の限界はとっくに超えて当たりは地肌が露出し […]

  • 2013年3月10日

遺跡を見て思う

現在、滞在しているクロアチアのスプリトは世界遺産に登録されている。 海沿いの街の何が世界遺産に登録されているかというと、あの世界史の時間に習ったローマ帝国の皇帝ディオクレティアヌスのが住んでいた宮殿があるからだ。 世界史の授業にはコンスタンティヌスとかコンスタンティノポリスだとか、フンダラカンダラと […]

  • 2013年2月19日

偉大なる最初の一人

 お父さんに手を繋がれた幼い男の子の視線がジーっとこちらに注がれる。  父親はこちらに気がついてない。または気がついてはいるのだけど見ないようにしているか。  男の子が好奇心を抑えられなくなり立ち止まり、父の手を引く。  父親は「なんだ」と一瞬男の子に目をやり、それからその視線の先に目をやる。今度は […]

  • 2013年2月18日

アメリカンボーイ

 一通り芸が終わり、人々が立ち去っていく中、その場にずっと残っている男性がいた。  若そうだ20代前半だろうかアジア人に見えるけど少し違うような気もする。こういう時は大抵相手が話しかけるタイミングを見計らっていることが多い、彼も例に漏れず目が会うと、スッと近づいて声をかけられた。 「日本人ですか?」 […]