【旅行術】新スタイル!芸や演奏しながら世界を旅行する。

 近年旅行者の間で少し変わった旅行スタイルが流行始めている。

 それは「現地で芸や演奏をしながら旅行する」というスタイル。

 芸や楽器の種類は様々でジャグリングを初めとする基本的なものから、マジックやダンスといったものまで。

 楽器では定番のギターからハープ(ハーモニカ)、ディジュリドゥと呼ばれるオーストラリアの楽器、バイオリン、サックスや最新のハングと呼ばれるUFO形の楽器まで演奏する者もいる。

【写真】芸をしながら旅行をする。
【写真】芸をしながら旅行をする。

 実はこういった旅行法は20年以上前からあったのだが、その認知度が低く、現代のようにインターネットもなかったために世間的には知られることがなかった。

 こういった旅行スタイルで一躍有名になったのは1996年「進め!電波少年」の猿岩石ではないだろうか。この番組では現在売れっ子の有吉氏と森脇氏の二人がヒッチハイクでユーラシア大陸を横断するという企画があった。

 この企画の中で彼らは路上で空手の芸を披露しながら何とかその日の収入を得て、進んでいくというスタイルを見せた。

 TV番組で放送されて芸をしながら旅行をするとうスタイルを一般の人が知ることになった。

 その企画が終わってからもドロンズやボンヨウといった若手芸能人が芸をしながら大陸横断を試みた。

 それらの企画が終了してから既に20年近くが経過しようとしている。ここに来て再び芸をしながら旅行が注目されている。

 それは2012年ごろ「ノマド」というキーワードが流行出したころだ。「ノマド」というのは一つの土地に縛られず、移動しながら仕事をこなし生活していくスタイルを指すのだそうだ。

 「ノマド」と聞くと、一般的にはインターネットを介したいわゆるITを駆使した人々のことを言うのだが、同時に場所に縛られない「働き方」が注目されたことも事実である。

 と話が少しそれてきたので、本題に戻し、

 今回は何故こういった旅行が流行し始めているかを考えた。

まずはメリットから

・なにわともあれ収入になる。

 今までの旅行といえば、お金を貯蓄してからそれを消費するのが当たり前だった。

 しかし芸をしながらの旅行をこれと真反対。旅行をしながら収入を得る。消費活動だけだった旅行に生産活動を加えたものになった。これは革命的なことでもある。

 貯蓄が減っていく一方の旅行から少量でも増える旅行への変化は大きい。

 旅行資金が旅行の期間を制限するとすれば、芸はその制限を取り除く可能性を秘めている。

 
・現地人との接点

 通常旅行は観光や当地ならではの食事を楽しんだりするもの。しかしここに芸を加えることにより、現地人との接点が生まれる。

 旅行をした人ならば分かるが旅行先での人との出会は一つの醍醐味でもある。実際にはレストランの店員、売店員などとしか接点がないのが現状で、なかなか接点を持つのは難しかったりする。

 しかし芸はこの接点をいとも簡単に作り出してくれるのが凄い。

 路上で何かをすることはその地の人に自分を晒すこと。すると興味のある人が向こうから話しかけてくれる。接点を持ちたいと思っている旅行者には願ってもないことである。

 

どんなデメリットがあるか

・道具を運ばなければならない。

 楽器を演奏する場合には特にこれが大きい。また楽器はデリケートな部分があるので、その扱いにも神経を使わなければならないだろう。

 他の芸にしても道具が必要なものであれば、旅行必要品以外にそれらを持ち運ばねばならない。旅行者は移動するので荷物が大きくなることは一つのデメリットであるといえよう。

 

【写真】デメリットは道具を運ばなければならない。
【写真】デメリットは道具を運ばなければならないこと。

・芸や演奏が禁止の地域も

 世界には色々な国や社会がある。地域によっては路上で芸や演奏を許可されないところもあるので注意が必要。

 このあたりをよく踏まえておかないとトラブルの原因にもなる。

 「不法就労」と評する人もいるが、キチンと市や地域で許可証を出してくれるところもあるので一概に「不法就労」とは言えない。また現地の担当管轄との相談が必要になる場合も。

まとめ

 インターネットで旅行情報が可視化し、その敷居が下がった今日、様々な旅行スタイルがある。

 その中でも芸や演奏などをしながら旅行をするスタイルは収入をもたらすだけでなく、旅行の醍醐味である現地の人との接点も生み出してくれる。

 経済成長が鈍り、雇用形態が変化しつつある現代、旅行方法というよりはライフスタイル、働き方の一つとしても今後も注目していきたい。