2021年4月セルビアからコソボに入国

2020年1月から始まった世界的な規模の新型コロナの感染。

年が明けた2021年になっても感染の収束が見えていません。

以前は問題なく通過できていた国境も各国の対応により条件が変化しています。

今回はセルビアから陸路でコソボ共和国に入国したのでその時の詳細です。

コソボ共和国の首都はプリスティナ
【写真】コソボ共和国の首都はプリスティナ
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コソボは国か

一つの独立国家として世界から認められるには、それぞれの国からの承認が必要になります。

コソボは2008年に国としての独立を宣言しましたが、日本を含む110の国のみが承認しただけでした。

特に独立前に一部だったセルビアはコソボの独立を認めていません

つまり、セルビアはコソボは国ではないと言っています。

地図を見ると分かりますが、南の北マケドニア、西のアルバニア、モンテネグロとの国境線は通常の線ですが、セルビアとの国境は点線になっています。

一体どういうことかというと

・コソボは自分たちは独立した国だと宣言し、独立国家である

対してセルビアは

・コソボはセルビアの一部に過ぎない、セルビアに所属する自治州である

と双方の意見が食い違っているのです。

この違いがセルビア、コソボ間の国境にも見事に表れています。

・セルビアからコソボ

セルビアに入国しているのであれば自治州(コソボ)に入っても問題ない。

ところがコソボ側は

「コソボに入国するのだから新たにパスポートチェックがあり入国スタンプを押す」

という状況です。

分かりにくいかもしれませんが、それぞれの国のコソボに対する考え方の違いがややこしくなっている原因です。

この話は長くなるので割愛しますが、今回は陸路でセルビアからコソボへ入国した時のことです。

どこの陸路国境か

こそぼは周りを他国に囲まれているので多くの陸路国境があります。

今回通過したのはセルビア第3の都市であるニシュからE-80号線を通っての国境です。

ニシュからコソボ方面に延びている道がE-80です。

このE-80号線をセルビア側から進んでいくと「Merdare」という小さな町の終わりの丘に国境があります。

セルビア側出国

既述しましたが、ここはセルビアにとっては国境ではありませんので出国審査はありません。ただの自治州の入り口です。

ところが一応ゲートがありパスポートを機械に通して読み取ります。

これは一体誰がここを通過したかという履歴が残るということになります。

そして出国ではないのでスタンプはおしてくれません、一応「スタンプ」を尋ねたところ、「ない」という話でした。

これでセルビア側のチェックは終了で通過できます。

コソボ側入国

セルビア側と違い、コソボ側は国を宣言しているので、入国になります。

通常の国家への入国同様にパスポートチェックがあります。

日本国民のパスポートであればビザなしで入国できます。

問題はここからです。

・コロナ禍下での入国は

PCR検査の陰性証明が必要とも言われています。

入国の際にパスポートを提出し、そのあとに「PCRテストは?」と聞かれました。

私自身はPCRテストは受けていませんでしたが、コロナのワクチン・アストラゼネカを1回接種していたのでその証明カードを提出しました。

すると、コンピューターに何かを打ち込んでパスポートにスタンプを押してくれました。

これで入国です。

コソボ入国のスタンプ印
【写真】コソボ入国のスタンプ印

・二つの疑問

PCR検査がなく、ワクチン接種証明もなければ入国できなかったのかは不明。わかりません。

ワクチンを一回のみの接種でも許可されるのか?通常新型コロナのワクチンは2回接種が殆どです。それが1回の接種のみの証明で通過できたのはどういうことか不明です。

・PCR検査の陰性証明があると確実

 陸路でコソボに入国する場合はPCR検査の陰性証明があると確実に大丈夫なようです。

 ない場合は分かりません。


 これがセルビア側からコソボへの陸路国境の詳細でした。

 もし陸路でコソボ入国しようと考えている方は参考にしてください。

 情報は2021年4月9日のものです。新型コロナの感染状況により条件は常に変化していますので、最新の情報を入手するのがよいでしょう。

 今回は以上です。

<関連リンク>
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