以前の記事で何度がカウチサーフィンのことを取り上げた。
カウチサーフィンはインターネットを介して地元の人を繋ぐネットーワーク。今回紹介するのはウォームシャーワと呼ばれるものでこれは自転車旅行者専用のネットワークである。
<参考リンク>
【自転車旅行】ヨーロッパ自転車旅行にお勧めウォームシャワー。
【旅行術】カウチサーフィン(Couch Surfing) と エアービアンドビー(Air bnb)
カウチサーフィンとどこが違うの?
メンバーが自転車旅行経験者または、自転車に興味がある人で構成されている点。
実はこれがカウチサーフィンとの小さな違いであり、最大の違いを生み出している。
このメンバー構成の違いが、どう現れるのか。
1.共通体験の話題
メンバーが自転車旅行を経験しているということは、自転車旅行の独自の話題が話せる。これが大きい。
例えば
なかなかテントを張る場所が見つからなかった、または暴風雨に見舞われたなど。
きつい坂道や、強風の日の話
などなど、自転車旅行者共通の話題は多い。
カウチサーフィンのメンバーは旅行や交流に興味のある人は多いが、自転車旅行をしているメンバーは少ない。
2.自転車旅行者特有の性格
実は自転車旅行したい人、した人にはある共通の性格、価値観がある。
それは長い道のりを自分の力で押し進むという忍耐力。勤勉さである。(逆に言うと、飽きっぽく、積み重ねられない人には自転車旅行は厳しい。)
つまりウォームシャワーのメンバー構成はこういう性格の人が多いことになる。
また、ある一点の価値観も似ている。
自動車や、飛行機がある時代にあえて自転車という人力の遅い手段を選ぶ思考回路だ。これはただ単に自転車が好きというだけではない。
この選択をする思考には「便利、時間よりも自分が選んだものを使う」という決定がされている。
東京から大阪に新幹線が走っていようが、飛行機があろうが、自分で考え、自力で自転車で行こうと考える人達なのだ。この思考は便利だから、早いからと考える人とは異なるものである。
この二項をまとめると、自転車旅行者には「忍耐強く、利便性を優先しない価値観」を持っている人が多いということになる。
自転車に対して
上記で述べたのはメンタルや性格といった目に見えない部分の違いである。
ハッキリと分かる違いは自転車に対しての取り扱い方である。
1.自転車に対しての扱い方を知っている。
恐らく多くの人が「それは自分も分かっている」と感じるだろう。しかし自転車で旅行をした人は、さらに自転車の取り扱いがうまい。
これは具体的に丁寧に扱うということではなく、自転車は自分にとって移動手段というメンタルな部分の丁寧さだ。
自転車旅行者にとっての自転車はパスポートやそれ以上に大事なもの。それを理解しているのが経験者。自転車の扱いはもちろん、それに対してどう対処したらよいかを知っている。
例えば自転車を駐車する場合。
一般的には鍵をつけておけば大丈夫だろうという感覚であるが、自転車旅行者ならば少なくとも柱にくくりつける、または屋内に持ち込むなどの対応の違いがある。
2.もちろん道具や技術もある。
自転車旅行者が長期のツーリングを経験していれば、殆どの人は自転車に対する技術がある。パンク修理はもちろん、ブレーキの調整、チェーンの取替え、リムの歪み取りなど。
そして、道具やスペアパーツなども所有している人が多い。自転車のメンテナンスにもなる。
まとめると
カウチサーフィンと似ているネットワークであるウォームシャワー。しかし実は似て大きく異なる部分もある。
自転車旅行をする人ならば是非ウォームシャワーの利用をお勧めする。
性格や価値の似た人と共通体験を語らうのは楽しいひと時になるだろう。
<関連リンク>
【野宿関連】10年以上自転車旅行を続ける著者が考える生き残るためのサバイバルに必要なもの5つ
【旅行術】カウチサーフィン(Couch Surfing)に向く人。向かない人はどういうタイプか。その1
【日々徒然】どうして30代の長期旅行者が増えたのか?
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