前回の野宿話で、野宿では服装が大事という話をした。
しかし実際の野宿は予定外、行き当たりばったりで行われるためにイチイチその場所の最低気温を知る術などないのが現実だ。
野宿の服装は?
そこで重要になってくるのが、服装のコントロール。
基本は日中はいくら暑くても夜中や朝方は冷え込むということを頭においておかねばならない。
日中は半そででも暑いくらいであっても、それで野宿を試みると明け方の寒さに耐え切れず眠れないということもよくある。
野宿の可能性がある時は、日中どんなに暑くても、そこから10℃~15℃前後低い気温に耐えられる服装を準備していきたい。
季節を一つ、寒い方へずらすという考え方でもよい。夏ならば秋の服装。秋、春ならば冬の服装と言う具合に。
野宿のお勧めはパーカー
春、夏、秋の野宿の場合はパーカーがお勧めである。
なぜなら頭をすっぽりと覆えるパーカーは首からの熱が抜けにくい。
また深くかぶれば光も遮断できる。
またパーカーは長そでなので肌の露出が少なく、蚊などの対策にもなるのである。
蚊の多い地域では肌の露出が多い服装ではとても野宿できないので注意が必要。
冬の野宿は服だけでは不十分
じゃぁ冬はどうするのですか?
という声が聞こえてきそうだ。冬の野宿はかなり厳しくなるので服装だけでは足りない。そこで登場するのが野宿補助品である。
本体単体だけの野宿では野宿ゾーンが限られてくる。そこで補助品が必要になってくる。
まず大まかに2つ。
1.掛けるもの
自分の体温を逃がさないように覆うものである。
新聞紙やダンボールがある。寝袋もこれに入る。
2.敷くもの
掛けるものが上部の体温を逃がさないためのものならばこの敷物は体温の流出を防ぎ、さらに地面からの冷却を防ぐ役割をする。また衣服の汚れを防ぐ役割もある。
新聞紙、ダンボール断熱マットなど。
以下それぞれを詳しい解説
掛けるもの
これは一般的に何でもよい。掛け布団的役割を果たせばどんなものでもよいのだ。
野宿中は暖房器具が一切ない。そこで自分の体温をいかに保持し、逃がさないかが重要になってくる。
新聞一枚であっても体にかぶせることにより、そこに放たれた体温が停滞するので暖かさが大分変わってくる。できれば隙間が出来ないようにすればするほど、体温の放出が止まり空気が停滞するので暖かい。
ダンボールも一緒である。大きいダンボールであれば自分自身が中に入り混んでしまうことも出来る。
こうなるとちょっとしたテントだ。
中に入り、入り口が完全に閉まるのであればかなり暖かさを保てる。しかし人が入れるようなダンボールを確保するのは難しい。
新聞に比べて柔軟性がないので、掛けるというには難しい時があるが体の上に乗せることにより冷たい外気が降りてくるのを防ぐことが出来る。
ビニールシートなどが手に入るならば保温性も優れ、空気が漏れないのでかなり暖かい。しかし逆にビニールは湿度が一切抜けないので、中が蒸れることがあるので季節や気温によっては適さない。
寝袋は理想の野宿アイテムである。自分自信の周りを完全に覆ってしまえるのでこれほどよいものはない。ただし季節、気温にあったものを選ばないと暑すぎたり、寒すぎたりするので注意。
暑い分には掛けなければよいのだが、寒い分には眠れない。
敷もの
ここでも手に入れやすい新聞紙とダンボールが活躍する。
地面からの熱の伝導はことのほか大きい。
地面の質により体温を奪われるし、さらに冷却される。コンクリートなどはこの傾向が顕著であり、木ならば保温性に優れているのでそのままでも問題ない。
敷物は地面との断熱効果が期待できる。
新聞紙は薄いのでほぼ断熱の効果は期待できない。しかし地面からの汚れから衣類を守ると言う点では役目を果たす。
地面に敷くもので効果的なものはダンボールである。
ダンボールはそれ自体に空気の層があるので効果的な断熱材になる。厚みのあるダンボールが理想だが。それがない場合は薄いものを数枚重ね合わせればよい。
地面からの冷却を防ぐことは野宿においては重要課題である。
アウトドア用品の断熱マットがあれば理想である。重量はないのでよいがかさを取るのが弱点だ。
そこで登場するのが、空気を入れるタイプのマット。
登山用に存在しているものだが、野宿のアイテムとしても優れている。いや優れすぎていて、これがあればどこでも寝られてしまうという優れもの。
軽く、容量も小さいので持ち運びにも苦にならない。機能の優れたものになれば雪や氷の上でも大丈夫というからその性能が分かる。
ほんの少しのアイテムで野宿は快適さが変わる。
<関連リンク>
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【野宿関連】野宿に必要な三点セット。
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