旅行を通じて数多くのバックパッカー、日本人旅行者に出会ったが、カウチサーフィンを利用しているという旅行者は少数である。
日本人が集まる宿などで10人の旅行者が集まると、利用している人は1~2人くらい。(これは個人的感覚なのであくまでも参考程度に、旅行者の大多数が利用しているという訳ではないように見えた)
この傾向は日本人のメンバー数から見てもすぐに分かる。2009年の時点でカウチサーフィンのメンバー数は130万人、日本で活躍しているメンバーは1300人。(参照ウィキペディア)
人口1億2千万を有する日本としてはそのメンバー数はあまりに少ない。
なぜ日本人に人気がないのか?
以前書いた【旅行術】カウチサーフィンCouch Surfingが日本人に人気がない理由を考える。 と更に少々理由を考えてみた。
・わざわざ外国人と交流しようと思わない
海外旅行中の人はさておき、日本に住んでいる人はあまり外国人に興味がない。
カウチサーフィンはインターナショナルな交流を目指している、そもそも日本人の多くは国外にあまり興味がないのではないだろうか。
パスポートの所持率も20数パーセントといわれているが、これも日本人の海外への興味の無さを示している数字といえる。
・とにかく英語に不慣れ
これは前回でも述べた。日本国内で生活していると英語は全く必要としない。
また学校で文法は学ぶものの、実際に使う機会は殆どない。
外国に行くことも無いので英語力を伸ばす必要もなく、ますます英語から離れていく。
カウチサーフィンは英語使用を基本になっているのでどうしても積極的になれない。
・国民性
常日頃から自分以外の人種、民族に接していれば外国人に対しての抵抗が無くなる。ところが、日本は島国でありほぼ単一の民族で構成されている。
周りに日本人しかいないので外部からの人に慣れていない。また既述の「英語が苦手」という意識が働き、距離をおいてしまうことになる。
空気を読むや、気を使うがよしとされており、気の知れた人と過ごすほうを好む人が多いのではないだろうか。
カウチサーフィンとは趣旨は違うが日本でも友人同士の交流を前提に作られているSNSのミクシィやfacebookはユーザーが1000万人を突破している。
これは日本人的にはSNSが嫌いではない、むしろ利用するが知り合いのみがよいという傾向を表していると言える。
まとめ
メンバー数一位のアメリカなど見てみると、移民の国であまり「外国人」という概念がない。
またそういった背景がゲストとの交流をし易くしているだろし、もちろん英語の国というのも大きな要因だろう。
対して日本は「外国人と交流」というものにあまり興味がなく、外部者に対して積極的になれない姿勢が、カウチサーフィンを遠ざけている大きな理由ではないだろうか。
<関連リンク>
【旅行術】実話!危険?困った?ホストカウチサーフィンCouch Surfing。
【旅行術】カウチサーフィンCouch Surfingが日本人に人気がない理由を考える。
【旅行術】カウチサーフィン(Couch Surfing)に向く人。向かない人はどういうタイプか。その1
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