国境はどこ?

今日テントを張った所は本当に誰も来ず、静かでよかった。

朝はご飯を炊いて、ソーセージと目玉焼き。やはり朝しっかり食べないと自転車をこぐ力がでない。ブタンガスのコンロはともさんのガソリンよりは火力が弱いけど一人分なら問題なく調理にできる。

朝食を食べて出発、今日の天気は今にも雨が降り出しそうな曇り空だ。ここからすぐにリーレという大きな街がある。ベルギーへの道はこの町の反対側に向かうことになるのでちょうど街を突っ切ることになるだろう、その時によい場所があったら手品をしよう。

大通りの少し道幅の狭くなったところで手品始める。すぐに子供たちが集まってきたが、それだけであまりよくない。

よく考えると、ここは道幅が狭くなっていて人が立ち止まると詰まってしまう。そのせいで人がどんどん流れなければならない。それに道幅の関係で遠くから見ることが出来ないのも要因の一つだ。子供達が去った後すぐ近くのもっと幅の広い通りへ移動すると、予想通りこちらの方が断然よかった。

人が足を止めて、そしてコインを入れてくれる。2度目はさっきより人が増え、これから日本に自転車旅行に行く若者や、日本語を話すフランス人に話しかけられた。路上は出会いが多い。

リーレの街を抜けると緩やかな上り道になっていた。ここからベルギーの国境は近いはずだったが、幹線が分岐しどちらに進むべきか分からずに、勘で進む。

すると道幅は狭くなり角を何度か曲がったら完全に方向を見失った。

ちょうど家の外に半身出ている人がいたので道を尋ねる。白い帽子を被っているからムスリムの人?かもしれない。彼は丁寧に道を教えてくれて何か必要なものがないか?と訪ねてくれた

「お水をいただけますか」

と水道水つもりで言ったのだが彼はペットボトル入りの水を差し出してくれた。

「どこに行くのか?」

と聞かれて「ベルギー」と答えると、彼は

「ここはもうベルギーだよ」

と言う、驚いた、いつの間にか国境を越えていたらしい、それらしい所は全く通過していないのに。通って来た道を思い出す。そういわれれば不自然に赤い柵が道の両脇に置かれていた、駐車禁止のマークかと思ったけど、あれ国境だったのか。

NO IMAGE
最新情報をチェックしよう!

12ユーラシア最西端へ編の最新記事8件