イタリアはナポリの港からフェリーを乗り、シチリアを経由して自転車と共にアフリカ大陸に渡る。
いよいよアフリカ大陸である。旅行を始めてから12年、ついにアフリカ大陸に渡る時がきた。

トルコからシリアを経由してアフリカに向かう道はシリアが内戦状態になり通行不可、反対にアフリカの西から入る道は近年エボラ出血熱が蔓延している、かくしてアフリカに渡る道はアフリカ大陸北部中央しかなかった。
というのは大げさで、チュニジアは隣をリビア、アルジェリアに囲まれているので他の国に通り抜けが難しい。
とりあえず別の大陸に渡ってみるか的な軽い気持ちである。
フェリーでナポリからシチリアまでがおよそ10時間、シチリアからチュニジアまでがおよそ10時間。
飛行機や列車で20時間はきついかもしれないが、船旅の20時間はそうでもない。
なぜなら船内をフラフラと散歩できたり、スペースがあればそこでゆっくりくつろぐこともできる。

レストランやゲームコーナー、バー、お土産ショップまであるから暇をつぶすにはことかかない。
船に1週間は乗っていられる、比べて飛行機や電車に一週間と考えるときついし、つらいだろう。
フェリーは無事にチュニジアに到着。チュニジアの第一印象は、入国審査がなかなか厳しいということ。
ヨーロッパの各国は国境がなかったり、あっても比較的簡単に通過できていたのに、チュニジアはかなり厳しい。
特に荷物検査が厳重で、カバンの中身はもちろん、自転車までエックス線の検査機に通せといわれる
「えっ、自転車?」
と係員の顔を見返すが、そこに笑顔はない
「本気か。。。」
前の人はスクーターを荷物用エックス線検査機のコンベアに四苦八苦して載せていた。
「うわっ~」効率悪くて大変そうと見守った。
自転車はスクーターに比べるとずっと軽い。面倒だが自転車を担ぎ上げてエックス線検査機のベルトコンベーアの上の乗せた。
それを通過すると税関が待ち構える。
荷物はすべて空けられて調べられる。テントや自炊道具も開けて、イチイチ「何だこれは?」と聞いてくる。
こんなに調べられるのは本当に久しぶりだ。アフリカからヨーロッパに入るのに厳しいのは分かるけど、ヨーロッパからアフリカ大陸に入るのに厳しいのは何故だろうか。
ようやく荷物検査が終わり、自転車に荷物をくくりつける。

さてチュニジアはどな国だろうか。期待と不安を胸に港を出る。
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