完全野宿マニュアル今回は野宿に必要な感覚について。野宿に必要な感覚ってあるの?という話である。
野宿においては通常の状態より働かせなければならない感覚が2つある。
それは聴覚と触覚。
それぞれがいかに大事かを見ていこう。
聴覚
野宿において最も必要であり、重要な役割を持つのが聴覚。
耳から入ってくる情報、すなわち音を敏感に感じることが大事。
野宿とは野に寝ている無防備な状態を晒す行為である。
この場合、危険をいち早く知らせてくれるのが聴覚からの音なのだ。
人が近づいてくる足音、小動物が歩み寄ってくる音、昆虫の僅かな足音も聞き取れるのが耳だ。
野宿の天敵「蚊」が飛び回っているのも「プーン」という音からもたらされる。
通常起きている状態では聴覚から得られる情報よりも視覚から得られる情報の方が大きいが、野宿中は寝て目を閉じているわけで
あるから視覚には期待できない。
また完全に人里離れたところで野宿する場合、街灯や明かりはないので辺りは完全に暗闇。
やはり聴覚による情報が重要になる。
目を閉じていても実に様々な情報が耳からもたらされるはずだ。
街中野宿では人が自分からどのくらい離れたところを歩いているか、またこちらに近づいているか、話し声がするか、話し声は何人くらいか?とかなりの情報が入ってくる。
人がおらず物音のしないところでは、野生動物が寄ってくるのも音で分かるし、耳を澄ませばカナブンのような小さな昆虫の些細な音も気がつくだろう。
たとえ寝ていても耳に意識を集中すれば、目が覚めるようになる。
野宿を繰り返していると音に敏感になるのは間違いない。
野宿者はこの聴覚の情報力をあなどることなく耳に集中しよう。
触覚
野宿者にとって聴覚の次に大事なのが触覚である。
触覚とは肌から通じて得られる刺激のこと。
例えば蚊と同じく野宿の天敵である「雨」最初に気がつくのは顔に降りかかってくる最初の一粒。
通常体は寝袋に入ってしまっても顔だけは出ているもの、というわけで雨が振り出したら真っ先に顔に当たる滴で気がつく。
本降りになる前は雨は音がしないのでこの場合聴覚よりも触覚の方が早い。
また野で寝る以上様々なものがやって来る。
人間やある程度大きさのあるものは音で気がつくが、小さなものになると音で気がつかないこともある。
そういったものが自分の体に付着した場合は頼りになるのが触覚になる。
例えばアリが服の中に入り皮膚をかじった時に気がつくか?どうかアリはあまり害はないが、マダニなどの危険な小昆虫が入り込み、体をさした場合に分かるかどうかは触の感覚である。
また暑さや寒さを感じ取りそれに合わせて温度の調整をしていくのも肌感覚の役割になる。
まとめ
野宿するにあたって重要な感覚がある。それは聴覚と触覚。
寝ているので視覚は頼りにできない、まず外部に異常があれば知らせてくれるのが聴覚からの音。
また音を発しない異常の場合、触覚が次に大事な感覚になる。
野宿をする場合、耳を澄ませて、自分の体に触れているものを意識するようにしよう。異常が起こっていればそれらの感覚から信号をキャッチできる。
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