2014年に入り、自転車旅行を始めてから12年が経過。この間、一度も帰宅していない。つまり365日×12=4380日はどこかで外泊したわけである。
すべてが野宿というわけではないが、標高8000mから河川上、墓場からオリーブ畑と実に様々な場所で一夜を明かした。
自転車旅行という性質上、野山で寝ることも多い、その経験から野宿というよりは生き残るのに必要なものをあげてみる。
重要度の高いものからと思ったが、状況により順位が変わる。
1.水
2.寝袋
3.マット
4.食料
5.テント
の5点である。それぞれどう重要なのかを述べてみたい。
水
ここので水は飲める水のこと。
普段は意識もしないかもしれないが、本当に水の無いところに行くと水のありがたみが分かる。
飲み水を一切口にせず過ごしてみれば、どれほど人間は水が必要かすぐに気がつく。
飲料水が無ければすぐに活力が失われ、動けなくなり、死が近づく。
成人男性で2.3リットル排出し、2.3リットルの補給が望ましい(wikiより)とのこと。
しかし1人1日2.3リットルの水を準備するのは大変なので、その半分1日1リットルは欲しいところ。
人間は1日500mlの尿を出さないと、老廃物が体内に溜まるという。
逆に飲料水さえあれば、数日間は生き延びることができる。飲料水の確保が生存日数のカギを握っているのは間違いない。
寝袋
状況によっての重要度は1の水と同等及び、それ以上。
それは寝袋が体温維持のために重要な役割を果たすから。0度に近い気温で、暖が取れない場合、体温をいかに逃がさずに保温するかは最重要。
もし、体温を保持できなければ凍死もありえる。全く水を口にしない状態でも1日は持つ。しかし気温マイナス下で保温できなければ、短期間で凍傷になる可能性はもちろん、命の危険すらある。
気温が20度以上あるような場所では寝袋はそれほど重要ではない。
外気温により寝袋は最重要アイテムになったり、不要になったりする。
マット
マットは寝袋とセットで考えたい。
マット単体では効果は少ない。寝袋と一緒に使うことによりその力を発揮する。
野宿と聞くと寝袋だけを思い浮かべる人が多いと思うが、実はマットがあっての寝袋。寝袋だけではその効果は半減してしまうだろう。
マットは地表からの冷え込みを防ぐ。
野宿を経験したことのある人ならば、地面からの冷却がどれほど強力が知っている。
これを冷却を防ぐのがマットの役割。あるとないとでは雲泥の差。
状況によりマットが無ければ寒くて眠れないだろうし、シッカリとしたマットがあれば氷の上でも眠れる。
寝袋同様、季節によっては必需品であり、また不必要になる。
食料
あえて説明はいらないだろう食料。
お湯や、加工が必要なものは避けるべき。余計な水、手間が必要になるから。
お勧めなのはカロリーメイトのようなバランス栄養食、高カロリーでそれを食べれば他の物はいらないといったもの。
体積もとらず、手間要らず、腹持ちがよい。
テント
寝袋、マットと同様に状況により、必要、不必要性がある。
風、雨や雪、また外気温が低い時にはテントが命を守ってくれる。
寝袋やマットがあっても雨や雪が降ればそれらは全く役に立たなくなる。なぜなら濡れた寝袋は体温を奪う。また全身が濡れればそこからも体温が奪われる。
テントを設置することによるメリットは大きい。
風や雨からの保護。テント室内の保温効果。昆虫や小動物からも身を守ってくれる。
テントがあることにより、野営の快適度は一気に増す。
そのためにもテントは人数に合わせて、防水性の高いものを選ぼう。
まとめ
万が一の時、準備してあれば安心できる5つのものをあげてみた。
外気温が暖かければ最低限必要なものは水と食料。寒く、悪天候ならば寝袋、マット、テントを加える。
上記の5つを的確に使用できれば、水と食料の量によるが数日~数週間は確実に生存できる。
追記:持病のための常備薬がある人はそれらも忘れずに準備しておくとよいでしょう。
<関連リンク>
・【野宿関連】野宿に必要な三点セット。
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