このサイトでは野宿指南的なことをかなり記述しているが、野宿は常に危険ととなり合わせあるということを忘れてはならない。
野宿は人間が最も無防備であろう寝ている状態を外部に晒すのであるから様々な危険が付きまとう。
今回は野宿の危険な話である。
人災
野宿でまず危険といわれると思いつくのが人災。つまりは人によりもたらされ災いである。
著者にも経験があるが、寝ている間は無防備でなるので、人が近づいてくるのが全く分からないのである。感覚を研ぎ澄ませて寝ているつもりであっても、疲れている時など、深い眠りに落ちてしまった時などは恐ろしいほど無防備である。
寝ている間に人が近づいてきている、目を開けたら目の前に人がいるという恐怖。
恐怖だけでなく、実際には盗難されるケースが多い。
危害を加えられなくても、寝ている間に物がなくなるというケースは野宿では多い。
身近な人でも荷物を取られたり、ものがなくなったりした野宿者もいる。
これらを防ぐために
・野宿前の荷物の管理は徹底する
貴重品は枕にする、または服の奥に入れておく。
また大きな荷物は動かしたら分かるように体の一部や枕に結び付けておく。
こういった具合に荷物を管理は徹底しておこう。しすぎることはない。
寝ている間というのは盗人にとっては絶好の機会になってしまうので、とにかく管理。簡単に持っていけないようにしておく必要がある。
・危険なゾーンでの野宿はしない
危険な人災を招く人の種類は
酔っ払いやクスリをしていて意識が正常でない人。
若者のグループ
が付近にいないことを場所を決定する前に確認する。
街中のよい野宿場所は他の人にとっても良い場所なので、人が集まってくる可能性がある。例えば公園など。
ヤバそうな人が多いエリアではよい場所であっても野宿は敢行せず、場所をずらそう。
動物
人災も警戒が必要であるが、動物も大いに警戒が必要である。
サバンナで野宿をしたことがないのでわからないが肉食猛獣系には要注意である。
相手が人間ならば情もあるが、動物の場合話し合いができないし容赦がないので大いに注意したい。
ライオンなどは日本では遭遇しないが、東北や北海道は場所によっては熊に注意しなければならない。
よく聞く対応策は
食べ物、または食べ物のにおいがするものは寝ている場所に置かない、少し離れたところに置く。
万が一遭遇した時のために、またそういう危険があるエリアで野宿が必要な場合はクマよけスプレーなどを常備しておこう
著者も一時期保持していたが、幸いなことに使用する機会はなかった。
実際に問題で野宿者が遭遇する可能性がある動物は野犬かもしれない。
日本ではそれほど野犬の心配はないが、海外では野犬の多いエリアでは、野犬が付近に来て吠える。
しかし犬の場合は威嚇で吠えたりするが、正面を向いて目を合わせるとそれほど飛びかかって来ない。
犬には投石や棒が有効である。
また哺乳類は狂犬病を介する危険性があるので、例え小動物でも近づかないようにする。
ネズミ等は防ぎようがないが、耳などをかじられないように、パーカーで露出部分を少なくするなどの工夫をする。
昆虫
動物も危険であれば、昆虫も危険であるが、食べられたりはしないのでそれはよいが命の危険がある昆虫もいるので注意。
特に野宿で最も危険なのがマダニである。
野宿者はマダニだけはよく覚えておくように。マダニはダニ媒介脳炎を引き起こす可能性がある。
マダニはダニの一種で目で見える大きさである。
マダニにかまれたら直ぐに取らないと、頭を皮膚の中に埋め込み吸血する、こうなると専門家に取ってもらわないといけないので面倒なことになる。
マダニにかみつかれると結構痛いので、全身に意識を集中し、つねられているような感覚がないか野宿後に確認。
茂みに入る時はマダニが服の中に入らないようにズボンを靴下の中に入れるなどの工夫が必要。
マダニゾーンで野宿する場合はテントが必須である。
野宿中に遭遇する昆虫は蟻、毛虫、ゴキブリなども。露出部分が多い服装は避け、服の中に入られないようにズボンは靴下の中、袖はそではゴムバンドで止めるなどする。
コンクリート地帯には昆虫は少なめなので、そういった場所を選ぶ。
また昆虫の嫌うスプレーを服や体に塗っておくのも一つの方法である。
自然の驚異
野生動物も昆虫も大きな目で見れば自然の一部だが、本当に圧倒的に危険なのが自然災害系の危険。
気温の寒暖から始まり、雷や豪雨、雪など、また洪水や潮の満ち引き、落石、雪崩や地滑り、果ては地震まで多種多様。
動物や昆虫、人はどうにか防げるが、こういった天候が引き起こすものは圧倒的過ぎてなすすべがない。
少しでも被災をしないように、またできるものであれば対策をしておきたい。
・寒暖の差
これに関してはある程度の読みができる。例えば冬は気温が零下になるなどは装備で対応。
・荒天
雷の時の平原で野宿は非常に危険であるがなすすべがない、なるべく低く姿勢を保つ。雷は高い場所に落雷する。
豪雨に対抗するには防水加工のシッカリしたテントを使う。
・崩れ系
落石、雪崩、地滑りはそういった災害が起きそうにない場所を選ぶしかない。
そういった場所で連泊をしない。少しでも滞在時間を少なくし、その場所を去るしかない。
まとめ
以上のように見ると、野宿は危険に見える。実際、野宿は室内で寝るよりもはるかに危険度が高い。
危険度は高いが、準備をし、装備すれば多くは防げるのである。
野宿を方法を知り、より安全な野宿を心がけよう。
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