このサイトでは野宿の方法について書いてきた、常に野宿には3点セットがあると安心で野宿の幅が広がる。
今回は寝袋なし、テントなしで野宿ができるのか?という話である。
結論から言うと「できる」が、気温によるところが大きい。
眠れるか眠れないか
野宿は屋外で一晩明かすこである。ここに睡眠が含まれるか含まれないかで野宿であるかないかが分かる。
簡単にフルムーンパーティなどで夜通し踊り、朝になった場合は野宿とは言わない。
ところが、終電を逃し、駅が閉まってしましどうよしようなく、公園のベンチで寝たとなると野宿となる。
要するに屋外で眠れるか眠れないか。
野宿道具はこの外界要因を緩衝してくれるので、道具があると環境に左右されにくくなる。
単純に道具がない場合は環境に左右されまくりである。
睡眠限界温度
人には眠れる限界の温度がある。
夏の夜暑くて目が覚める、冬毛布がずり落ちていて寒くて目が覚めるというのを想像するとすぐに分かるが、ある一定の温度を保たないと人間は眠れない。
この温度は個人差があるので、何とも言えないが、20度~25度ではないだろうか。
一般に女性は男性より体温が低く、寒く感じやすい。また野宿中、自分が寒くて寝られない状況でも平気で寝る人が隣にいる場合もあるので個人差は大きいといえる。
道具を使わない野宿の場合、外界の気温がそのまま直に影響するので、眠れるか眠れないかは個人の睡眠温度によるところが大きい。
道具無し野宿可能な季節
先に述べたように野宿道具がない場合は、野宿しようとしている場所の気温が重要である。
日中は快適な温度であっても夜、特に深夜から明け方は気温が下がる。
道具がなくても眠れるのは初夏から初秋くらいである。
春、秋などは日中はポカポカして快適であるが、日が沈むとかなりの冷え込みがあるので寝ていられないかもしれない。
冬は寝袋なしでは眠れないので、街中であれば起きて、動き回り、日が昇ったら温かい場所を探して寝るというようにするしかない。体を横たえていると体温が低下するので余計に寒く感じる。
冬の郊外、田舎では暗闇をむやみに動くのは危険なので、範囲で動くか、体温を逃がさないようにして朝を待つしかない。
・冬は寒くて野宿できないので寝ない
外敵
装備のない野宿はことの他敵が多い。
・人
路上で寝転んでいる人間を攻撃してくる人間は少ないが、荷物の管理をシッカリしないとならない。寝ている間は完全に無防備である。
荷物はもちろん貴重品の管理をしなければならない。
荷物は枕にして、貴重品は服の中の取られにくいところに入れる。間違っても後ろのポケットなどに財布やスマホを入れて寝ないように。
寝てる間は隙だらけであることを忘れてはならない。
・虫
準備のない野宿の大敵と言ったら虫かもしれない。
まず、野宿の天敵である蚊。
室内、およびテントがあれば蚊の侵攻を防げるが、外でゴロンと寝ている状態では蚊の格好の餌食となる。
特に道具無し野宿の季節は蚊の多い季節でもある。
街中であれば、他に人がいるので単独の標的になることはないが、少し郊外で野宿した場合、蚊の格好の標的となりとても野宿どころではない。
また、アリ、ダニ、ノミ、ゴキブリなども野宿すれば身近な存在である。
特にマダニは脳炎を介し吸血されると死亡する可能性もあるので要注意。
できれば長そでを着込む。首回りも覆えるパーカーなどがよい。短パンは避ける。長ズボンで蚊に刺されない厚さの靴下などはいてればいが、なければ靴を履いて寝る。
極力肌の露出を避け、また服の内部に侵入されないように工夫すること。
虫よけスプレーがあれば状況は大きく変わるので、何とか虫よけスプレーだけでも手に入れたい。
工夫が大事
野宿の場合、百人いれば、百通りの野宿パターンがあるので道具がない、どうしようもないと途方に暮れるのではなく、周囲で手に入るものを使ってどうにか睡眠を確保したい。
・敷物を見つける
気温が低い場合は下からの冷え込みが体温を奪うので、それを遮断するようなものを見つける。段ボールやスチロールなどを見つける。
・体にかけるもの
新聞紙一枚でも体を覆うと空気が停滞して温かく感じる。大きめのビニール袋でもよいから体にかける見つけると大分よい。蚊などもかなり防げる。
何もなくても創意工夫で快適な睡眠となる。
今回は以上。
<関連リンク>
【野宿関連】野宿の方法、必需品。その1 全く準備のない場合。
【野宿関連】究極の野宿方法
野宿の危険と防止策
@bikeandmagicさんをフォロー