12ユーラシア最西端へ編

マジシャンマリオ

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山岳部を抜けて地中海沿いに出ると再び暑いくらいの陽気になった。

太陽は眩しいほど輝き、深い青色をした地中海が眼前に広がった。白い壁の集落が時折見える、この辺りは「コスタ・デル・ソル」太陽の海岸と呼ばれている。

マラガの街に着くと、アコーデオンを弾いたり、ギターを弾きながら歌っている人がいたので私も手品を始めた。すぐにカップルが足を止めて、手品を見てくれている、そのカップルが止まってくれたお陰で人が次々と止まる。芸が終ったところで最初から見ていたカップルが話しかけて来た。

「オラ(こんにちは)、英語は大丈夫?」

と言われたので

「英語の方がいいです」

と答える。すると彼は「自分もこの通りで芸をしているんだよ」と言う、あっそうなのか道理ですぐ足を止めてズッと見ていたわけだ。芸人は人の芸に足をとめることが多い。

「そうなんですか、何をするのですか?」

と私が訪ねると「君と同じ手品だよ」とニヤリとして彼は言う。路上で手品をする人は音楽やジャグリングより圧倒的に少ないので驚いた。

彼の名は「マリオ」と言い、イギリスの北部のスコットランドの出身で、この路上の手品だけで12年間生活しているという。

あまりに長いので「12年?」と聞きなおしてしまったが、そうらしい。キャンピングカーで移動して、気に入ったところや稼げるところがあればそこで芸をすると言うのだ、ここマラガは気に入ってもう2年も居るとか。

言うまでもなく、私は手品好きなのでマリオさんの手品を見学させてもらった。

手品をする人は大抵タネは知っているので、そのタネをいかに演出するかが見所になる。簡単なトリックでも演じ方一つで相手に与える印象は違う。

マリオさんの手品はさすが路上で12年間演じてきただけあってテンポがよく、観客とのやり取りも沢山あり、お客を飽きさせずに面白い。「うわっ」となるエンディングまであり、しっかりとしたショーになっていた。これを見ると自分はまだまだ課題が多いなとよい刺激になった。

マリオさん達も世界中を移動しているというから、また世界のどこかの道で会えるかもしれない。

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