その昔テレビコマーシャルで「金鳥の夏」という香取線香の宣伝がありましたが、今もあるのでしょうか。
何か路上の芸人は夏ははずせないという意味で「路上芸人の夏」というタイトルが浮かびました。
他の芸人も言っておりましたが、路上の芸人は「8月に閑散期の分まで稼ぐ」という掟?思い込み?があり、ひたすら路上に出て全力投球しておりました。
宿に戻ると「今日もよくやった」と自己満足に浸り、日記を更新するどころかツイッターでつぶやくことなく眠るという生活がひと月経過。
先日、本当に久しぶりに雨がシトシトと振り、7月以来はじめて路上に行きませんでした、そのぐらい路上におりました。これで何とか今年の冬も乗り切れるはず。
というわけで、8月は路上に芸人にとって最も稼ぎ時。
ここイタリア南部のレッチェにも様々な芸人が集結。話を聞くと北の大都市ミラノやトリノ、ローマやナポリからも芸人が集まり、はたまた自分も含め国外からも芸人がおり中々の激戦区となっておりました。
今回の日記は路上の芸人達を撮影しました。
地元レッチェ在住のバスカー、路上演奏者のマルコさん。前回はギター一本で弾き語りをしていたのだけど、今回はアンプやマイク、さらにミキサーまで使ってかなり本格的に演奏していました。
なんとケニア、ナイロビからの4人組。組み体操をアクロバチックな動きで行い多くの人を集めていました。
ローマで見かけたことのあるベリーダンスとその楽団。
ナポリからラファエロさん。なんと口笛と小さな鉄琴で音楽を奏でます。
トイレを掃除しているようなスタチュー、彫像芸です。そのトイレ掃除中というシチュエーションが面白く人気でした。
南米はアルゼンチンとイタリア人の二人組み。ハングドラムという中華なべを二つ組み合わせたような楽器の二重奏。単独のハングドラム奏者は時々見かけますが、二人組みは初めて見ました。不思議な音のハーモニーが絶妙。
最後は地元のあやつり人形師のノエミさん。女性一人で大道芸は珍しいです。ノエミさんは老婆の人形をたくみに操り子供に大人気でした。
というわけでまだまだ沢山の芸人が入れ替わり立ち代り芸を披露し、夏のバカンスに来た人を楽しませておりました。