第32回 JapacityメンバーインタビューはNobuki先生!

32人目のJapacityメンバーインタビューは、最近「世界の教育」のお部屋の定期開催を始めてくださっているNobuki先生です!マジメな先生という顔の裏で、リビングではときどきお茶目なお話もしていらっしゃるNobuki先生をMeikoが深ぼってきました😬

指導の上で意識していること

Meiko
まずはKotomiちゃんからの質問です。「目まぐるしく変化する社会情勢や学校教育ですが、その中で生徒、子供を指導するのに意識している事は何ですか?また、多様な生徒さんと関わることで学んだ事などは何ですか?」
Nobuki

これまで色んな仕事をしてきていますが、校長時代、生徒にむけて話す時には、まずはどの子も嫌な思いをしないように、生徒個人の境遇、イヤなこと、いじめにつながる、人権的なこと。そういうことは話さないようにと特に気を付けていました。

スピーチ原稿を作ってもこの言葉や表現はある子どもにとっては誤解につながりはしないか?例えば、「朝食を食べよう、朝食は大事、キチンと食べて登校すべき」という内容のことを想定したとしましょう。それはそうなんだけれども、そのことを、ストレートに述べるのが本質的に良いのか。食生活は大事だけどとれない事情の生徒もいる、肩身の狭い子がいる可能性も。確かに文部科学省でも食育をうたっている。ただ自分が解決できる立場に直接的にいないのに話すのは、とも考えたり。もう一つの例ですが、「遅刻するな」この言葉の本質的解釈も難しい。遅刻に対して何が悪いかということの本質は、「ルールを守る事が大事、社会人としては大事」ということ。でもジャッジや指導の前に理由を聞く。そこを考えてしまう。すごく悩むんです。「勉強せよ、宿題しろ、就職は云々…」等の言葉かけについて、悩み、どう生徒に向けて話すべきか。内容の一つ一つをとにかく徹底的に悩み考えて原稿作りにあたっていました。

大事だと思うのは、押し付けることなく、私たちは仲間としてこの学校、地域をどのようなところにしたいか、そのために何をすれば良いか、共に考えること。生徒、学校、地域の課題解決にあたって、常にステレオタイプにならないようにすることです。

図書館に関心を持ってもらうため、美術部、書道部、ブラスバンド部などとコラボをしました。

校長時代のトラブル

Meiko
哲三さんからの質問です。「校長先生をされていた時に一番大きなトラブルは何でしたか?」
Nobuki

私はね、結構トラブルは解決したほうなんですよ(笑)単なるうわべの処理ではなく、本質的な事を見極めて解決してきました。ストレートにお答えできませんが、大きなトラブルに何度も出会っています。学校は社会の縮図といいますが、ニュースになるであろうトラブルはありました。分類すると生徒、家庭、教員、学校、地域などの課題ですね。

家庭のトラブルとかいじめ、不登校に関する取り組み。個別の案件、その中に学校全体に関わることがよくあります。生徒減の問題、トラブルが発生するような環境など、それを魅力的な学校に変えていくプロセスに着手し、行きたくなる学校にしていく・・・そういう仕事も校長としての使命なんですね。個々のトラブルは各担任が対応すべきだけど、手に負えないケースは校長の仕事だと思っています。

取り組んできたトラブルのほとんどを事が大きくならない内に解決に導きました。

全高長・研究協議会で教育改革の成果を発表しました。

校長時代のほっこりエピソード

Meiko

いーちゃんとオンタリオのちよちゃんからの質問です。「校長先生まで務められたNobuki先生。色々な学校のエピソードをお持ちだと思いますが、今でも心に残っているエピソード、特に心がほっこりする懐かしいエピソードを一つ教えて下さい。」

Nobuki

これまでの人生を振り返ると、エピソードで履歴が書けるくらいたくさんありますね(笑)特にというわけではありませんが、一つあげます。

校長としての最初のスピーチが終わり、舞台から降りたところで、駆け寄ってくる大柄な生徒に気付き身構えました。周りにいた生徒や教員に一瞬緊張が走りましたが、その生徒が私に握手を求めながら、「先生が校長になってくれて嬉しい、ありがとうございます!」と言ったのです。その生徒との出会いやその時の経緯は述べがたいのですが、ステレオタイプの指導をしなかったことが良かったようです。

ほっこりしたことといえるかは分かりませんが、クラス担任を数々していた時代、生徒の方から自分の担任になって欲しいという言葉が出たのがうれしかったです。思い出すと、やんちゃ系の、課題にあがってくるような子たちにも人気があった気がします。先ほどの話の大柄の男子生徒をはじめ、彼らからは、卒業まで頼られていました(笑)

入学式

一般企業から教育の世界へ

Meiko

Yuki先生からの質問です。「Nobuki先生は教員になる前に一般企業にいらっしゃったとお聞きしています。一般企業でお勤めされた経験で教員として働くことで役に立ったことは何ですか?」

Nobuki

学生時代の専門は経営×工学分野で、その後オペレーションズリサーチ(OR)などの学会にも入っていました。高校ORをテーマにミニ学会をすることになった際、アットホームな会を企画し、学会幹部からお褒めいただいたことがあります。開催地の市長あて学会の幹部とともに表敬訪問に行ったところ、企画部長はじめ企画部を派遣いただき、昼間は教育センターで学会×高校教員のフォーラム、夜は宿泊先の一軒家(市提供)で、引き続きアットホームな交流をしました。こんな形の宿泊フォーラムは米国留学時に経験があったが、日本では初めてだと、会長はじめ参加者がとても感動していました。その噂を聞いた教育次長から全国大会をやらないかと誘われたほどです。このことから、学会から高校への全国初の出前授業が始まり、しばらく続きました。

企業での経験年数は短いのですが、営業部門や管理部門にいて、対人関係や販売促進、経営計画や経営状況の把握等に関して広く経験することができました。全体が見渡せ、しかも現場が分かる部署にいました。このことが、学校教育、教育行政、学校経営等において役に立ったと思います。

経験知としては、やれない理由を探すのではなく、やり遂げる強い意志を持つことが大切。ステレオタイプに陥らないようにすることが課題解決には必要などです。

人権教育を推進する立場にいた時は、人権課題解決のために、「環境」「経済」「教育」の3つの柱が大切でしたが、企業での経験が役立ったと思います。

企業のイメージ

幕末の日本人

Meiko
Renさんからの少々突っ込んだ質問です。「幕末期と米国独立期に活躍した人物たちはどちらも世界に類を見ないすごい知見、勇気、知恵、想像力、行動力、ビジョンを持っていたグループの人達だと私は思っているのですが、(国が違っても)米国側のグループ内にいた我らの誇りベンジャミン・フランクリンが残したレガシーに近いレガシーを残した日本人、といったら誰を挙げますか? またはベンジャミン・フランクリンの活躍に似た幕末期に活躍した日本人は?その理由も教えて下さい。」
Nobuki

司馬遼太郎が描いた坂本龍馬ですね。史実のほどはわかりませんが。失礼な話ですが、彼の社会人基礎力の一つ一つをエピソードから評価してみたことがあります。いずれも優れていました。知見、勇気、知恵、想像力、行動力、ビジョンをもっていた人だと思います。暗殺されていなければ、明治期でも活躍されたのではないでしょうか。

同じく明治以降に活躍した渋沢栄一も、今日の礎を築いた一人だと思います。

実は、本当に好きなのは高杉晋作かな。なぜかは、その当時、龍馬もそうですが、粋な遊び人っていうところですね。しっかりと未来を見ていて、心にゆとりのある人物。幕末期、佐幕派にも倒幕派にも優れた人がいました。どちらも、心にゆとりのある人物が好きですね。

京都円山公園にある坂本龍馬・中岡慎太郎の像

今後の活動

Meiko

Katsueさんからの質問です。「今後やって行きたい活動や趣味はなんですか?」

Nobuki

コロナ禍が終わるまでは、Facebookグループでの「家庭x地域x学校x職場で、子供達の未来を育む(会員約400名)」や、Japacity世界の教育などで活動したいと思います。そして、外から批判するのではなく、より良く改善するための一役を担い続けたいと思います。

新学習指導要領の普及など、今できることを、多くの人と関わることで実現したいですね。

私の元々の専門は「情報」。しかし「歴史」も好きですね。このため1970年創設の幕末史研究「京都維新を語る会」の副会長をしていますが、歴史散策や古文書研究なども継続したいと思います。

Facebookグループ「家庭×地域×学校×職場で子どもたちの未来を育む」の研究会をリモート開催

京都のオススメストリート

Meiko
Makoさんからの質問です。「Nobuki先生の京都お勧めストリートはどちらですか?」
Nobuki

お勧めストリート、観光地ですかね。そうですねぇ。

よく散歩するところは、八坂神社から清水寺にかけて。寧々の道、八坂の塔、一念坂、二寧坂、産寧坂等。

また、方広寺から南大門にかけて。豊国神社、京都国立博物館、三十三間堂、養源院、法住寺等。

この他にもジャンル別におすすめしたいところが多くありますよ。

八坂神社
八坂の塔
二寧坂
清水寺
二条城二の丸御殿

食事の好み

Meiko
いーちゃんからの質問です。「先日、先生はカフェインレスの食生活で、カレーを食べても頭が痒くなる体質?というお話がルームで出ていたと思うのですが、お好きな食べ物、絶対嫌い、避けたい食べものとか、お食事の好みをお聞きして良いですか?」
Nobuki

基本的に食べ物にあまり固執していないかもしれません。妻からは最近「ながら食べ」を注意されたりしますね。(笑)

アイスクリームも果物も色んなものが好きですけど、無くても特に気にしないタイプ。

パクチーのような特殊な香りを伴う野菜や苦い野菜は苦手です。辛いものも苦手ですが、残さずに食べています。

妻と美味しいパンを求めてよく出かけます。それに合わせて紅茶やコーヒーをよく飲みます。最近は健康を意識しての食生活になっています。

奥様と蛤御門前のホテルで食べた昼食

Japacityのリビングとは?

Meiko
最後にいつものMeikoから恒例の質問です。Nobuki先生にとってのJapacityとは。
Nobuki

リビングルームに居る多様性にあふれる人達。職業、年齢、国、地域も皆さん違う。そういう多様性の中で、会話を楽しむことができる。

コミュニティの一員として刺激も受けるし楽しい。リビングに入ると自分になにか変化や何かが生み出されるという感じがしています。この年になっても、自分を高められるという思いはあります。

「日本の良きを世界へ、世界の良きを日本へ伝える」のもと、皆さんとリビングルームという安らぎの場で雑談することを楽しみにしています。そして、そういうコミュニティに少しでも貢献できたらと思います。

Nobuki先生の魅力をますます掘ってみたくなる楽しいインタビューでした。

グリーンピーズの仲間はもちろんクラハワールドの色んな方と世界の教育のルームでここから未来の教育の展望や活動、応援、いろんな語らいができるのでは‼️😆とワクワクしています。これからもよろしくお願いします。

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