前回の日記では南米大陸自転車移動を開始するという内容でした。今回はあれから10日スリナムの隣の国であるフランス領ギアナに無事到着といった報告です。道中で気になった、気が付いた点などをまとめてみます。
スリナムの首都を出発
スリナムの首都パラマリボ、正確には手漕ぎの船で到着した桟橋から自転車走行を開始。パラマリボの街を抜けて郊外へ。
首都のパラマリボから国境まではおよそ150㎞だったので二日あれば十分に到着するかなと思っていました、しかし久しぶりの自転車なので1日にどれくらい走行できるのか分かりません。昔は1日100㎞を走れたのですが、近年は100㎞はつらいという状況でした。
2年前にブルガリアからコソボに走行した時は60㎞がかなり長く感じたので今回もそんなに走れないかもしれないと思いつつの出発です。
パラマリボから大きな橋を渡って郊外にでるとあっという間に都会の喧騒がなくなり辺りに緑が広が広がっています。それでも時々商店があったので、このくらいの頻度で商店があればよいかなと思っていたのもつかの間、次第に民家は減っていき、辺りはほぼジャングルのみとなってきました。
もうこうなると立ち寄るところが皆無なので走るしかありません。
スコールに打ちのめされる
道の両脇がジャングルの状態が続くともう一つ困ることがあります、それがスコール。南国特有の一気にどっと強烈な雨がふるスコールです。
民家などがないとこのスコールに遭遇した場合は全くしのぐことができません。雨具を付けて走行するしかないのですが、激しい雨の中を走行するのはとても危険です。
遭遇したスコールはとても強烈で、視界が悪くなるほどです、この状態で走るのは走れるのですが、車のドライバーからもこちらが見えにくいのかなり危険となります。なのでスコールに遭遇したら道脇により、雨具を付けてひたすら雨が弱くなるまで雨に打たれ続けるという修行のような状況に。スコールがこれほどパワフルとは思いもしませんでした。
危険な動物や昆虫
熱帯雨林の気候は年間を通じて18度以上、多種類の熱帯植物が茂っている状態だそうですが、そこには色々な動物や昆虫が潜んでいる、というか生活しているそうです。なのでうかつに茂みに入っていかないようにしていました。
注意していてもバス停などに大きい蜘蛛がいたりしてギョッとします。
また予想外に蚊が強力で数が多い。蚊というと夕方に出てきてというのが定番かと思っていたら熱い日中にも現れて服の上からさしてくるのです、そしてその数が尋常でない。テントを設営していかに蚊を中に入れずにテントに入るか?というのがなかなか大変でした。蚊が入ってしまうと安眠どころではなくなり、蚊を撃退するまでは眠れずといった感じです。
面白かったのが、道路標識でジャガー注意みたいなのを見かけたことです。
幸いこの道は通れず、迂回することになったのですが本当にこんなのに遭遇したら大変なことです。
フランス領ギアナも面白い
スリナムから隣のフランス領ギアナに入国しました。フランス領とは聞いていましたが、もはやフランスです。今まで通ってきたスリナムからがらりと雰囲気が変わりました。
フランス領というのはフランスの県の一つになっているというような状態です。言語も標識もフランス語になっています。また道路も右側通行、路肩もありかなり走り易くなりました。
通貨もユーロを使用しているため、スリナムに比べると物価がかなり高くなったように感じます。スリナムでは1.5リットルの水が70円くらいだったのですが、フランス領ギアナでは160円以上になっています。
国境の町から雰囲気が変わったのですが、郊外に出るとまたジャングルが広がっているのでこの辺りは一緒です。しかし道路が整備されており、また運転手のマナーがよくなったので安心して走行できます。
というわけで無事にフランス領ギアナの首都カイエンヌに到着したという報告でした。カイエンヌってどこという方のために下に地図を掲載しています。
今回もオチもなく終了です。
<関連リンク>
まとめの途中ですが南米走行を開始します
手漕ぎ大西洋大まかなストーリの途中ですが、リアルタイムでブロガーにお会いしました
ツイッターで更新、最新情報をつぶやいています。